「夫を見たとたん、すぐにその顔に、蔑みに色が深く

たたえられていることに気づきました。

 

生前、ただの一度たりとも見たことのない表情です」

ロンメル夫人ルチー=マリア

 

 

 

 

「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨 角川新書/大木毅(著者)

 

 

 

 

 

 

ロンメルは、評価が難しい。

有名だが、単純に軍人としてはどうなのかとか、

 

ナチの軍人を評価していいのか、

いやいや暗殺計画に関与していたから、大丈夫などなど。

 

 

古代の将軍、日本なら戦国、日露戦争までなら評価は許される。

アレキサンダーは明らかに天才、

なぜだか米国の映画のせいで、悪い名前になったハンニバル、

 

ハンニバルもちょっと異常な天才、

こういう異様な天才たちと比較すると

 

資料が多い人物ほど、評価が下がる。

美点より、欠点を探してしまうから。

 

 

ロンメルを読んでいると、銀河英雄伝説に出てくる名前が

次々に出てきて、笑ってしまう。

 

 

日本人は、ドイツの名詞と相性がいい。

エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル

 

既にエルヴィンがカッコいい。

彼の参謀長は、フリッツ・バイエルラインなど。

 

 

ロンメル本はいっぱいあるけど、

ちょっとだけ知りたいなら、この本は結構、お勧め。

 

 

ヒトラーも戦争しなかったら、ドイツ経済を立て直した

優れた政治家として名前を残せたはず。

 

 

まあそんな考えじゃ、政権なんて取れなかったろうし、

独裁政権確立もないよね、思いながら読んでしまふ。