体調がおもわしくないので、なかなか眠れない。

だから、フランスの実情について書いてみたい。

自分勝手な名作の「死なないでいる理由」について

書こうと思ったが、ちょっと内容が暗くこの暴落時には

余計暗くなるのでやめますた。。(´д`lll)


少し前、ニュースでさかんにフランスでの暴動が

報道されていた。相変わらず、日本のメディアは

その一面性しかとりあげず、今フランスがかかえている

諸事情に取り組んだ形跡は、ほとんど見られなかった。


コイズミのアホを自民党を大きくとり上げ、

大衆扇動といっていいほどの偏向報道を

無意識的に繰り広げ、大きく日本社会を傷つけた

あの行為はエスカレートこそすれ、

マッタク改善されていない。

このことについては、たくさん書きたい。

今回はフランスなのに前置きが長くなってしまった。


フランスという言葉を聞いて私たちがイメージするものと、

現代フランスの実情はまったく異なる。

異なっている一番の要因は、『移民』にある。

国民の三分の一の約2千万人のうちの少なくとも

祖父の一人が外国人なのである。

サッカーのフランス代表を見てもらえれば

よく分かるかもしれない。


マグレブ人(アルジェリア・ナイジェリア・モロッコ)の数は

250万人、またイスラム教徒の数は500万人で、

半分弱がマグレブの第二世代「ブール」と呼ばれる人々である。

02年の大統領選の前にはこの「ブール」の同化問題に

フランス国内は揺れに揺れた。

毎週のように、荒れる若者たちによる強盗、車を盗んで

火を放つ、敵対するグループ同士の復讐合戦、警察の襲撃が

あった。これは、この前の比ではない。

だから、フランスの郊外などには治安の悪い場所がいくつもある。

まあ、これはイギリスなど移民を受け入れてきた国には

あるものだが。


一応こうした問題は、人種差別のたかまり・社会格差・治安の悪さ

などにかたずけられる。確かにそうであるし、移民問題がほとんど

表面化していないわが国もいつかはたどる道になる。

またこれは、移民を受け入れてきたヨーロッパ諸国にも見られる

現象であって、フランスでは


「我々のパンをむさぼり食う奴ら」 ・°・(ノД`)・°・


と非難されている。


しかし、移民の現状は悲惨である。

いち早くこの国に来たものはましで、移民の最後の世代ほど

分が悪い。たとえば、


あるガーナ人の夫婦はその日暮らしで、毎朝、生きるために

必要な百フラン(約2千円)をどう工面するか考え起きる。

また、あるルーマニア人は平日毎日働いて月に2千フラン

(約四万円)しかなく、RMI(同化のために国に支給される最低保障手当)

は2千6百8.5フラン(約五万二千円)より少ない、フランス滞在中に10Kg

体重が減少し、2回思い鬱病にかかり、抗不安剤を使用する。


かれらは、われわれのパンをむさぼりくってなどいない、

私たちの国で、最近いたるところでみかけるようになってきた

外国人と同じ境遇なのかもしれない。(ノ_-。)


長くなった、

「ブール」についてはこれまた長くなるのでまた今度。