【獣医師が解説】腰を抜かすって本当?猫にイカを与えても大丈夫? | 政宗のブログ

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今回は、【獣医師が解説】腰を抜かすって本当?猫にイカを与えても大丈夫?・・・についてです。

 

≪以下転載≫

 

【獣医師が解説】腰を抜かすって本当?猫にイカを与えても大丈夫?
2019/7/19(金) 7:10配信 ねこのきもちWeb編集室

猫は魚介類が好き、そんなイメージがありますよね。しかし実際は注意が必要な魚介類も多く、気軽に食べさせるのは危険なんです。今回はイカに焦点を絞って、猫にイカを与えてもいいのかを解説。「猫にイカを食べさせると腰を抜かす」の真実にも迫ります!

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猫にイカを「生」で与えるのは絶対にダメ!


結論から言うと、生のイカを猫に与えるのは絶対にダメです。鮮度が落ちた生のイカには、チアミナーゼという成分が含まれています。このチアミナーゼはビタミンB1を分解する働きがあるのですが、これが猫にとっては大問題。猫はなんと人の7倍ものビタミンB1が必要だとされているので、チアミナーゼによってビタミンB1が壊されてしまうと、「ビタミンB1欠乏症」を発症しやすくなり、猫の健康に大きな悪影響が出てしまいます。

 

新鮮な生のイカにはチアミナーゼの含有量が少ないとされていますが、チアミナーゼの有無が目に見えるわけではない事と、ネコがビタミンB1をより必要とする生き物であるという事から、ビタミンB1欠乏症のリスクになる生のイカは一切与えてはいけないと考えた方が良いでしょう。

 

また、イカは消化しにくいので消化不良による嘔吐や下痢を起こしたり、イカの内臓に寄生していたアニサキスによって食中毒を起こしたりと、ビタミンB1欠乏症以外にもさまざまなデメリットがあります。繰り返しますが、生のイカを猫に与えるのは絶対にやめましょう。

「猫にイカを与えると腰を抜かす」と言われている理由


「猫にイカを与えると腰を抜かす」、昔から言われていますね。実は、これはただの迷信というわけではないんです。前述したビタミンB1欠乏症は、チアミナーゼなどビタミンB1を破壊する成分を持つ食品を過剰に摂取したり、体調不良で下痢や嘔吐を繰り返したりすることなどが原因で発症します。

 

ビタミンB1欠乏症になると、食欲不振や成長の遅れ、運動失調、マヒ・ケイレン、てんかん様発作等の神経症状や、心筋の肥大など様々な病態がみられますが、比較的目にしやすい症状としては食欲低下・嘔吐・目の瞳孔が開く・ふらつきなどが挙げられます。中でも、特にこのふらつきが腰を抜かしたようにみえることから、「猫にイカを食べさせると腰が抜ける」と言われるようになったようです。

 

「腰が抜ける」という表現はあまり深刻なイメージではありませんが、実際はビタミンB1欠乏症で危険な状態になっているということなので、甘く考えないようにしましょう。

焼けば食べることはできるけど、あえて与える必要はあるの?


今まで、あえて「生の」イカはNGだとお伝えしてきました。すでにお気づきかもしれませんが、イカは焼いてしまえば猫も食べることができます。チアミナーゼは熱に弱く、加熱すると成分が破壊されるので、猫にとって毒ではなくなるからです。さらにイカには、猫に必要なカルシウムやタウリンなどが含まれているため、まるっきり害というわけではありません。原材料にイカが含まれているキャットフードもあるようです。
では、イカは焼けばたくさん与えてもいいのか? と言われたら、実はそうでもないのです。加熱して与えれば、確かにビタミンB1欠乏症の心配はありません。しかし、イカは生でも焼いても消化しにくい食べ物なので、たくさん与えると猫の胃腸に負担がかかります。また生焼けも心配です。チアミナーゼが破壊しきらなかった場合、ビタミンB1欠乏症のおそれもあるので、焼いたからといってイカを与えるのはおすすめできません。

 

そして、イカには猫に必要な栄養が含まれているとはいっても、それらの栄養は基本的に総合栄養食のキャットフードを普通に給餌することで十分満たすことができます。あえて危険を冒してイカを与えるより、猫のことを考えて作られた栄養満点なキャットフードを与える方が、猫の健康や安全にとっては良い選択でしょう。

イカ以外にも危険な魚介類はたくさんある!


猫にとって危険な魚介類は、イカだけではありません。イカ以外にも注意すべき魚介類をまとめましたので、参考にしてください。

青魚


アジ・イワシ・サバ・サンマなど、いわゆる青魚と呼ばれる種類の魚たち。生の青魚には、生のイカ同様にアニサキスが寄生していることがあるので、食中毒のおそれがあります。もし与える場合は、十分に加熱してください。さらに、青魚に多く含まれている不飽和脂肪酸(DHAやEPA)。健康に良いイメージがありますが、猫が摂取しすぎると「黄色脂肪症」という病気の原因になることがあります。イカと同じく、積極的に与えない方が無難です。

タコ


イカがだめならタコは? と思う方もいるかもしれませんが、実は生のタコには、イカと同じくチアミナーゼが含まれています。十分に加熱すれば食べることはできますが、こちらもイカと同様に消化の悪い食材なので、胃腸に悪影響を与える場合も。与えるのは控えましょう。

 

貝類


アワビ・ハマグリ・あさり・サザエなど、生の貝類の内臓にはフェオフォルバイドaという物質が含まれています。フェオフォルバイドaは猫が摂取した場合、「光線過敏症」という光を浴びると皮膚炎や関節炎を引き起こす病気の原因になります。光線過敏症は、耳などの皮膚が薄く太陽にさらされる部分に炎症が起こりやすいので、「猫がアワビを食べると耳が落ちる」という都市伝説が生まれたのだと言われています。

 

甲殻類


生のエビやカニの肝臓には、季節によって猫に悪影響を与える毒素が溜まります。嘔吐や下痢などの中毒症状を引き起こす原因になるので、生で与えないようにしましょう。猫にとって生のイカは、「毒」と言っても過言ではありません。加熱すれば食べられないことはないですが、猫の安全を考えるなら食べさせない方が無難です。

普段の食事やおやつは、愛猫の安全と健康を第一に考えて選ぶようにしましょうね。

参考/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足?猫に与えてOK? NG? 食べ物図鑑』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
   「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『病気・症状データベース(ビタミンB欠乏症)』
   「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『病気・症状データベース(黄色脂肪症)』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/higarina

ねこのきもちWeb編集室

 

~転載ココマデ~

 

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