第2クールの経過と今後の予定 | 精巣腫瘍治療記+α

精巣腫瘍治療記+α

2009年末、21歳で精巣腫瘍に罹患。一度は転移なしとなったものの翌年再発し5月から化学療法。患者であると同時に薬学生でもあるので、患者側と医療側双方の視点でこの病気と向き合っていければと思います。また自分の病気とは関係ない勉強、研究、趣味の話もちらほら。

現在すでに第2クールの抗がん剤投与は全て終わり、あとは白血球の回復を待っている状態ですが、
昨日の夜、CT検査の結果説明とともに、今後の予定についても話がありました。

CTでは順調に腫瘍が縮小しているのが見て取れました。
…まあ、とはいえ画像見てもどれが血管でどれが腫瘍かも素人にはよく分からないんですが^^;
縮小率は68%であるとのことでした(注)。
また腫瘍マーカーのβHCGは2回の検査で連続して正常値。

今後の予定ですが、簡単に言うと想定通りで、BEPをもう1クール→リンパ節廓清で確定のようです。
第3クールは(退院できたとして)来週月曜日に入院→水曜から投薬。
また、リンパ節廓清に際し、射精障害に備えて精子の凍結保存を行うこととなりました。
今入院している病院では凍結保存は行っていないということなので、
主治医が別の病院に連絡を取ってくれて、そこでやることになりそう。
時期については非常に悩ましいところで、当然廓清術前にやらなきゃ意味が無いわけですが、
化学療法中なので、きっと造精機能は今ダメージを受けている状態と思われ。
選択肢は第3クールの前か後か、ということになるわけですが、
どうやら前に採取するという方向で話が進んでいるようです。
まあ、それでもしうまく取れなかったらもう1回取るということもできるかな?
でも、第3クールの前ってことはつまり今週中ってことだよな^^;

第3クールの投薬はBEPなので完全に今までと同じです。
他の患者さんの話だと、第3クールからはブレオマイシンを外してEP療法の方もいるみたいですが、
特に抗がん剤を変える理由はないのでそのまんまです。
まあ副作用はきっと今までよりさらに強く出ることになるのでしょうがー。

BEPを終えた後、骨髄抑制からの回復などを待って手術です。
主治医が変わるということもあって、手術の詳細についてはまだ聞けていません。
期待される状態は、3クールの化学療法でがん細胞が死んでしまっていること。
CT上で腫瘍の影が完全に消失することはないと思われますが、
残っている腫瘍もいわば"かす"で、生きた細胞はその中にいないことが期待されます。
で、それを確認する意味も含めた手術になります。
手術後、摘出した組織を病理検査にかけ、生きたがん細胞が中に見つからなければ、
とりあえずは晴れて治療終了、退院という流れです。
もし生きたがん細胞が残存していれば、場合によってさらに抗がん剤投与もあり得る状況です。

とりあえずは退院(外泊?)が待ち遠しい。
友達が寿司に連れて行ってくれることになっているので(奢りではない・笑)、
美味しいもの食べて、しんどい吐き気に備えたいですねー。


(注)
ここでいう縮小率とは、次のようなものです。
CT画像上での腫瘍の一番長い部分を長径とした時、
長径に垂直な線のうち一番長いものを短径とします。
で、化学療法の前後で短径の長さを比較し、その短くなった割合を縮小率と言います。
…言葉で説明するとより分かりにくいですね(^^;
なお縮小率の計算方法には他にもいくつか種類はあるみたいです。