「時をかける少女」 | 精巣腫瘍治療記+α

精巣腫瘍治療記+α

2009年末、21歳で精巣腫瘍に罹患。一度は転移なしとなったものの翌年再発し5月から化学療法。患者であると同時に薬学生でもあるので、患者側と医療側双方の視点でこの病気と向き合っていければと思います。また自分の病気とは関係ない勉強、研究、趣味の話もちらほら。

※以下、ネタバレを含みます。ご注意ください。






TSUTAYAで4本一気に借りた物の2本目。アニメの方。
借りたきっかけは、主題歌が良い曲だなーと思ったことです。





ちなみに、最初に聞いたのは原曲ではなくて、こっち。







…というか一回書いたのに全部消えたorz
ということで短めに。



主人公、真琴は、ひょんなことから時間を移動する術"タイムリープ"を覚えます。
それからは、時間を戻しては楽しい時間を繰り返し。
あるいは、間違ったことや嫌なことがあると、時間を戻してやり直し。

タイムリープにはまった真琴に対して言った、叔母さんの言葉が印象に残っています。
正確な言葉は忘れたけれど、
「あなたが時間を戻していい思いをしている陰で、
 誰かがどこかで不幸になっているかもしれない」
といった意味の言葉。

さらっと、半分冗談のように言った言葉ではあったけれど、
これが結局、この映画の主題なのだろうなと思います。


人間、だれでも1個や2個、やり直せるものならやり直したい過去があるのだろうと思います。
ああしていれば今、もっと幸せだったのにな、って。
でもきっと人生そんな単純じゃなくて。

僕が今もし過去を1つやり直せるのなら、15歳の冬に戻ります。
あの時、あそこで、どうすればよかったのか、未だに分かりはしないけれど、
自分のしてしまったことは明らかに間違いだったから。
…でも、きっと、あの時自分の言ったことはあの人を傷つけてしまったけれど、
その延長上で、因果関係のはっきりとは分からない所で、
誰かがどこかで幸せになっていたのかもしれない。
その誰かとは僕自身かもしれないしあの人かもしれない。
仮に過去に戻れるとして、僕があの時をやり直すことは、その幸せを奪うということであって。
なかなかたぶん、そう上手くは行かない。

現在は過去の積分で、人の生き方は非線形で。




Time waits for no one.



1年後くらいに、もう一度観てみたい映画でした。