「毎月勤労統計」の偽造、紙ベースが問題

経済同友会は2月1日、厚生労働省が公表する毎月勤労統計で東京都内で3分の1の企業しか調査していないことについて、IT(Information Technology:情報技術)化が進んでおらずデジタル化が足りないと改善を促しました。
経団連でも、「経営労働政策特別委員会報告」にて、賃金引き上げに加え、ITなどスキルアップ支援を処遇改善の必要性を訴えています。
今や、企業には1人1台のパソコンがあり、スマートフォンもほぼ故人に普及している時代に、いかに業務につなげ、効率化を目指すか「働き方改革」が問われます。
「紙文化」続く霞ヶ関
スマートフォンで電車に乗ったりチケットを購入したりと生活の中でもデジタル化が進んでいますが、行政機関の中枢である霞ヶ関を見ると、未だ特有の「紙文化」が生き残っています。
これは中小企業経営者にとっても紙でのマニュアル確認、書類作成、申請など霞ヶ関職員でなく補助金申請などに大きな影響をもたらしています。
安倍政権の「働き方改革」は、効率よく業務を進めるものとは逆行しているようです。
経産省、デジタル化進められるか
経済産業省では、この問題から省内での横断の新たな組織「デジタル・トランスフォーメーションオフィス」を設置し、自らをIT、デジタル化を推進しています。
同省では、国の補助金申請に何十枚のマニュアルを把握し、書類に申請書を記載するものの、省内職員はスマートフォンでインターネットにアクセスし便利な生活を送っているのが現状であると指摘。
約380万社ある日本の中小企業へ、ニーズを汲み取り、サービスを迅速に提供出来るよう仕組みを検討中と言います。
学校の教科書をデジタル化、普及率は33人に1台!
一方、教育分野では平成30年5月に「デジタル教科書」導入が可決され平成31年4月から導入されることになり、文部科学省では小中高校の一部にデジタル教科書を併用可能にするもタブレットなど、学校か貸与、家庭で負担するとしています。
今時の小中高校生はスマートフォンをほぼ所有しており、文部科学省の理解とは大きく異なるとも思えます。
同省によると平成29年3月現在、学校へのタブレット端末導入台数はわずか37万3,475台と、生徒33人に1台の普及率に日本のIT後進国にさらに滑車がかけられそうです。
[2019.2.8]