DTMの基礎知識完全ガイド

DTMの基礎知識完全ガイド

DTMの基礎知識であるMIDI、DAW、プラグインなどについて備忘録的に解説していく日記です

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DTMでは、DAWソフトがあれば音楽制作に必要な作業は全て行えますが、自分が演奏した楽器の録音を行って、楽曲制作をしたい場合には、DAWソフト以外にも機材が必要になります。

自分が演奏した楽器の音をDAWソフトに録音する場合、オーディオインターフェースという機材が必要になります。

オーディオインターフェース

また、エレキギターであれば、オーディオインターフェースと接続するためのシールドが必要になり、ボーカルの声を録音したい場合には、コンデンサーマイクなどの機材が必要になります。

MIDIキーボードも便利

DTMでは、MIDIデータの打ち込みは全てMIDIシーケンサーを使って行う事が出来ますが、あると便利なMIDI機器にMIDIキーボードという機材があります。

MIDIキーボード

MIDIキーボードは、ピアノの鍵盤を押した強さや長さでMIDIアイテムにノートを入力していく事が出来ます。
また、DAWソフトでは、楽曲を再生しながら、リアルタイムでのMIDIデータの打ち込みも行えるので、メロディーやフレーズ作りなどではMIDIキーボードがあった方が便利です。

ボーカル用のマイク

DTMでボーカルを録音する際には、録音環境を整えるのが難しいですが、少なくとも、コンデンサーマイクとポップガード、ショックマウントといった機材を使用した方が良いでしょう。

コンデンサーマイク・ポップガード・ショックマウント

コンデンサーマイクは、細かい音を拾う事が出来るマイクで、ポップガードは、人間の発音に含まれる歯擦音やリップ音を軽減してくれる機材で、ショックマウントは、コンデンサーマイクに振動音が入らない様に衝撃を和らげるための機材です。

DTMでボーカル撮りを行うなら、この3つの機材は購入しておいた方が良いです。

 

DTMでは、MIDIというデータを扱ってインストルメント系のプラグインからオーディオデータを出力させます。

MIDIとは、演奏情報などのデータの規格です。
具体的には、プラグインやMIDI音源と言ったMIDIデータを受信してオーディオデータを鳴らすソフトや機器と、MIDIキーボードやMIDIシーケンサーなどのMIDIデータを入力して送信するソフトや機器などの間で、演奏情報をやりとりするためのデータの規格が「MIDI」というものです。

今、MIDIの説明に出てきた「MIDIシーケンサー」というのは、MIDIデータの入力や編集を行う事が出来るツール、またはソフトの事で、DAWソフトには必ずMIDIシーケンサーが付属しています。

MIDIシーケンサーってどうやって使うの?

MIDIシーケンサーは、トラックに挿入したMIDIイベント上で右クリックして、「MIDIエディタで開く」といった項目をクリックする事で起動させる事が出来ます。

DAW付属のMIDIシーケンサーの起動

MIDIシーケンサーを起動させたら、マス目の箇所でダブルクリックしてノートを打ち込んでいきます。

ピアノロール画面

このマス目の箇所と、左側にあるピアノの鍵盤の箇所は、「ピアノロール」と呼ばれる画面で、どんなMIDIシーケンサーにも必ずピアノロール画面があります。

ノートの調節

MIDIシーケンサーでの打ち込み作業は、ほぼ全て、このピアノロール画面で行います。

ピアノロール画面のマス目に打ち込んだノートは、ドラッグして移動させたり、端をドラッグして長さを調節する事が出来ます。

ノートの調節

ノートの長さは音が鳴る長さ、つまり、音符の種類に相当して、ノートの縦の位置は音の鳴る高さ、つまり、五線譜のどの位置に音符があるのかに相当します。
また、ノートがある位置が、音が鳴るタイミングとなり、五線譜における”何小節目の何拍目で音が鳴るのか”に相当します。

音程の変化と音の強弱の調節

MIDIシーケンサーの使い方をマスターするには、ノートの音程を変化させる「ピッチベンド」と、ノートの音の強弱を調節する「ベロシティー」の調節方法も覚えなくてはいけません。

使用しているDAW付属のMIDIシーケンサーにもよりますが、大体ベロシティはノートにマウスを合わせて上下矢印マークになった状態で、上下にドラッグすると値を調節出来ます。

ベロシティ(Velocity)の調節

そして、ベロシティの値が調節出来たら、ノートの色が変化すると思います。

ピッチベンドの調節は、ピアノロール下にあるエリアで行うのですが、デフォルトではエリアが隠れているので、ドラッグしてピッチベンドの調節エリアを表示させます。

ピッチベンド(PitchBend)のエリア

エリアを表示させたら、どこかしらに調節するデータを選択するプルダウンメニューなどがあるので、そこで「ピッチ」や「Pitch Bend」という項目を選択します。

ピッチベンドを選択

あとは、下の画面上をドラッグして棒線グラフで音程変化を付けていきます。

ピッチベンドの棒線グラフを調節

そうすれば、その棒線グラフの曲線に合わせて音程が変化するようになります。
※ただ、プラグインによってはピッチベンドによる音程変化が行えないものもあり、ピアノなどではピッチベンドによる音程変化が効かないプラグインが多いので、その点に注意してください。

DAWソフトの使い方を覚えるのはDTMを始めるための第一歩となります。

ですので、DTMを行う際には、まずDAWソフトの基本的な使い方を学習していきましょう。

トラックの追加

トラックを追加するには、DAWソフトの左側にあるエリアで右クリックします。

トラックの追加

そうすると、小さなダイアログボックスが表示されて、「新規トラックの挿入」といった項目があると思うので、クリックします。
※DAWソフトによっては、「新規トラックの作成」や「トラックを追加する」といった項目になっていたりします。

トラックが追加された

これで、トラックが追加できましたので、次に、このトラックの録音設定を行っていきます。

録音状態の切り替え

追加したトラックには、録音状態を切り替えるボタンがあります。

録音状態の切り替えボタン

そのボタンをクリックすると、そのトラックが録音状態になり、赤く点灯します。

録音状態の切り替えボタン点灯時

オーディオインターフェースなどの機材を繋いで録音を行うと、録音状態の切り替えボタンが点灯しているトラックにだけ楽器の演奏音のオーディオデータが保存されるようになります。

トラックのオーディオ入力設定とMIDI入力設定

トラックの録音状態の切り替えが設定出来たら、次に、トラックの入力設定を行いましょう。

トラックの入力設定は、トラックの録音状態切り替えボタンを右クリックして行います。

トラックのオーディオ入力設定

右クリックすると上の画像のようにダイアログが表示されて、様々な入力項目が選択できます。

DAWソフトによって入力設定の文言が違いますが、まず、録音の箇所で「入力」を選択して、下の方にある「入力するデータの種類」の項目でオーディオデータを入力するのか、MIDIデータを入力するのかを選択します。

トラックのMIDI入力設定

そのトラックの入力設定をMIDIデータにしたい場合には、上の画像用のように、入力の選択項目で「入力:MIDI」といった項目にマウスを合わせて、表示される受信元のMIDIキーボードや仮想MIDIデバイスなどを選択しましょう。

プラグインのインサート

追加したトラックにプラグインをインサートしたい場合には、トラックの「fx」と言うボタンをクリックしましょう。

プラグインのインサートボタン

そうすると、そのトラックにインサートしたいプラグインを選択するための画面が表示されるので、トラックにインサートしたいプラグインの名前をダブルクリックしましょう。

プラグインの選択画面

これで、そのトラックにプラグインがインサートされた状態になりました。
※もし、他のプラグインも追加したい場合には、同じように「FX」ボタンをクリックして、表示された画面の「追加」ボタンをクリックすれば、先ほどのプラグイン選択画面が表示されるので、同じようにインサートしたいプラグインをダブルクリックしましょう。

プラグインの追加

トラックに追加されたプラグインに対してMIDIデータをどうやって送るのかや、DTMにおけるMIDIデータとプラグインのデータの流れ全体については、こちらのサイトが分かりやすく解説しているので、そちらのページで確認してください。

 

MIDIアイテム(MIDIイベント)の追加

トラックにインサートしたインストルメント系のプラグインに対してMIDIデータを送るには、タイムラインにMIDIアイテム(MIDIイベント)を挿入する必要があります。

DAWのタイムライン

MIDIアイテムをタイムラインに挿入するには、メニューバーの「挿入」をクリックして表示される項目の「新規MIDIアイテム」といった項目をクリックしましょう。

新規MIDIアイテムの挿入

そうすると、タイムラインのシークバーがある位置に新しくからのMIDIファイルが挿入されます。

また、挿入したMIDIファイルをDAWに付属しているMIDIシーケンサーで開きたい場合には、そのMIDIアイテムを右クリックして、「エディタで開く」という項目の「付属MIDIエディタ」をクリックしましょう。

付属のMIDIシーケンサーで開く

そうすると、このように、MIDIアイテムがDAW付属のMIDIシーケンサーで開かれて、MIDIデータの打ち込みと編集が行えます。

DAW付属のMIDIシーケンサー

マス目の箇所をクリックして見れば、トラックにインサートしたプラグインの楽器の音色で音が鳴ると思います。

少し長くなりましたが、以上がDAWソフトの基本的な使い方になります。
DAWソフトには、他にもオートメーション機能やバウンスといった機能を使った編集方法がありますが、まずはこの記事で解説した基本的なDAWの使い方を覚えて、DTMの学習を進めていきましょう。