JCBにプロセシング業務を委託しているイシュアに申し込んでも蹴られる、という事態が続発してしまったことで、すっかりと「(クレ)ヲタ活」への情熱が冷めてしまった感がある。

 

 

 

 筆者にとっての「ヲタ活」は、クレジットカード(とその特典)を使う、とか所謂「ポイ活」に勤しむとか、「AQ機関が……(ry」とかではなく、結局は「クレジットカードに申し込む」が主だったようだ。

 広義では「クレジットカードを使い倒して上級カードのインビテーションをもらう」という、所謂「カードを育てる」までは含まれているのだが、最早これ以上育ててしまうと、年会費だけでえらいことになりそうなので自粛している。「インビテーションなら無料で持てる」系のゴールドカードも、イオン・エポスといった大所は「解脱」してしまったし、残るセブンカードは正直「色が変わるだけ」感があって、今一つ気が乗らない。

 

 しかしそんな中、行きがかり上とはいえ、またまたゴールドカードに「育ててしまった」カードが発生。しかも育てたところで年会費も普通にかかるという「どうすんの、これ?」なカードである。

 

 経緯はこうだ。

 

 昨年春に、KDDIが3Gを停波。

 それまでauの「3Gガラケー」を(身内用として)利用していたので、どうにかしようとauショップに行ったものの、そこでの対応があまりにも酷かったので、次の機種変更時には家族全員MNPする、と決意。

 機種変更のタイミングが多少バラつくため、まずは妻と娘がドコモにMNPした。

 いずれ、自身と息子の回線もMNPするつもりでいる。

 

 元々、仕事関係用にドコモ回線もあった。

 あまり意識せずに、クレヲタ的に「未成約イシュア」として「DCMXカード」(当時)を申し込んで持ってもいた。これはいつの間にか勝手に「dカード」に変わっていた(番号はそのまま)。

 

 で、妻と娘がMNPして、ドコモへの支払いも増えてきたので(今後更に増える見込みだし)、と、ドコモショップ店員から勧められるままに「dカード」をゴールドカードにアップグレードすることになってしまった。

 「dカードゴールド」は、ドコモユーザーなら年会費はポイント還元でペイできる、とは聞いていたものの、ゴールドカードにしたところで使える特典(ドコモ的なものではなくゴールドカードとして)は、正直他のカードと被りまくりなので、あまり意味がないなあ……という思いは持っていた。

 当然なのだが、ドコモからはしょっちゅう「ゴールドカードにしませんか?」的なメールやら何やらは届いていた。「DCMX」時代から「dカード」になっても、クレジットカードとして利用したことはあまりないのだが、「d払い」での利用は意外に多いし、「dポイント」も気が付くとアホみたいに貯まっていたりする。

 

 強いて言えば、今年の夏でサービスを終了してしまった「NTTグループカード」から、NTTの電話料金などをdカードに引き継いでいた。このNTT電話を「ドコモ光」に「転用」してドコモにまとめてしまえば、ドコモの利用料金自体も安くはなる。

 とまあ、完全に「ドコモ経済圏」に取り込まれてしまった気がする。

 

 いつかゴールドに切り替える可能性は考えていたので、まあ、それはいい。

 カードのデザインも、何の変哲もない「普通のdカード」だったから、この際、以前から気になっていた「ポインコ」デザインにしてしまおう(笑)。

 最近のリニューアルで、dカードのデザインが増えており、「ポインコ」についても一般カードは色違いで2種類あったり、ゴールドの場合は一般と同じ「実写」のほかに「イラスト版」もあったりする。

 ここはゴールド限定の「イラスト版」一択だな、と選んだまでは良かった。

 

 国際ブランドは、元々MasterCardだったのだが、これはそのままでいいか。

 

 ゴールドカードに切り替えると、カード番号が変わるであろうことは織り込み済みだった。

 これもMasterCardだと、BINが(委託先の三井住友カードと同様に)「5334」から「5302」になるんだろうな(VISAは「4980」で共通)、と思っていた。

 

 ところが、届いたカードは番号の類が全て裏面に集約された、所謂「NL(ナンバーレス)カード」。それはいいとして、BINが「5365」という見慣れないものに変わっていたのだ。

 同封のチラシを見ると、カード番号が「4980」「5302」「5334」のいずれかで始まるdカードから「4363」「5344」「5365」のいずれかで始まるdカードへのお切替……という案内があり、何らかの「異変」が起きていることを知った。

 

 どうやら、調べていくとdカードの提携・委託先が、SMC(三井住友カード)からUCに変わったため、ということが影響しているらしい。

 この「4363」「5344」「5365」は、見慣れないがUCに割り当てられているBINらしい。

 

 新規に発行されたdカードゴールドが「5365」だったということは、切り替えた場合に、

 

 4980 ⇒ 4363

 5302 ⇒ 5365

 5334 ⇒ 5344

 

という対応になるのだろうか。筆者の場合には、一般からゴールドへの切替だったので、5334⇒5365というパターンになったのだが、「5334」と「5344」は、実に紛らわしい。

 

 これ、NTTグループカードの終了と、相前後して始まったようだ。

 

 

 そう言えば、NTTグループカードは、VISA(4708/4922)はSMC、MasterCard(5283)はUCへの委託だった。これとの関連があるのではなかろうか、と勘繰ってしまう。

 「4980」と「5302/5334」は、SMCのBINとしてよく知られているが、「4907/4922」はVJA(旧・VISAジャパン)絡みで発行されることが多いBINである。

 UCのMasterCardとしては「5250」がすぐに頭に浮かぶが、「5283」も意外にヒットする。しかし「5344/5365」は、正直これまで知らなかった。UCのVISAも「4542」がメジャーで、「4363」など聞いたことがない。

 

 NTTドコモが、三井住友カードからUC(クレディセゾン)へ乗り換えたようにも見えるけれど、それでも「iD」は載ったままではある。

 

 とまあ、久しぶりに「普通の人のような感覚でクレジットカードをU/Gしたら(クレヲタ的には)『浦島太郎』状態だったでござる」の巻、といったところかと。