8ビートと16ビートの違いや、四つ打ちと裏打ちなどのドラムパターン

8ビートと16ビートの違いや、四つ打ちと裏打ちなどのドラムパターン

ビートのパターンとして8ビートや16ビートなどがありますが、それらの違いは何なのか、また、四つ打ちや裏打ちなどのドラムパターンとは何なのかを分かりやすく解説します!!

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ビートパターンには2ビートというものがあります。
2ビートは、拍の頭にバスドラムを叩いて、拍の裏でスネアを叩くビートパターンです。
2ビートのハイハットは、八分音符で8回叩くか、スネアと一緒に拍の裏で叩きます。

2ビートはアップテンポな楽曲で使われるビートパターンで、メロコアやパンク、メタルといったジャンルで使われる事が多いです。
基本的に2ビートでは、スネアは拍の裏で固定して叩くパターンが多く、2ビートのパターンとしてはバスドラムを16分音符で二回叩いたり、16分音符を休符で入れてシンコペーション気味に叩くパターンが使われます。

表打ちのビートパターン

2ビートは、拍の裏が強調されるようなビートパターンでしたが、それとは逆の意味合いとしての「表打ち」というビートパターンがあります。
「表打ち」、または、「頭打ち」と呼ばれるビートパターンでは、拍の表をスネアで叩きます。
そして、3拍目と四拍目の拍の裏でバスドラムを叩いたりします。

スネアは、ビートの中でアクセントを付ける働きがあるので、拍の頭でスネアを叩くと、拍の頭が強調されて、拍の表をしっかりと刻むようなリズムになります。
そのため、「表打ち」、または、「頭打ち」のビートと呼ばれます。

「表打ち」のビートは、イントロやサビなど、曲のセクションにおいて目立たせたい箇所で使われる事が多いです。

DTMをやった事がある人や、ボーカロイドなどの楽曲を良く聞く人であれば聞いたことがあるであろうドラムのパターンに「四つ打ち」と呼ばれるものがあります。
四つ打ちは、名前の通り四回打つビートパターンで、バスドラムを一小節間に四回叩きます。

「四つ打ち」自体は、ビートパターンと言うよりも、バスドラムを一小節間に四回叩くだけのドラムのパターンを指しているので、8ビートや16ビートでも使われます。
8ビートで「四つ打ち」を使えば”四つ打ちの8ビート"となり、16ビートで「四つ打ち」を使えば”四つ打ちの16ビート”となります。

「四つ打ち」は、2ビート以外のビートパターンでは合わせて使う事が出来ますが、「表打ち」のビートではほとんど使わないと思います。
※スネアもバスドラムも表で叩くと、拍の裏がスカスカな感じになってしまって、全く疾走感が無いビートになるからだと思います。
そして、「四つ打ち」は、ダンスビートで使う事が多いです。

ボーカロイド系の楽曲やEDM

ダンスビートというのは、ハイハットを「裏打ち」しつつ、「四つ打ち」でバスドラムを鳴らすビートパターンの事です。
※ダンスビートは、テクノ系の楽曲など、クラブで流れるジャンルの音楽によく使われる事から「ディスコビート」と呼ばれたりもします。

「裏打ち」は、ハイハット(Hi-Hat)を拍の裏で刻むドラムパターンの事で、「裏打ち」でハイハットを刻むことで「ッチッチッチッチ」というように裏拍にアクセントが付くようになります。
この「裏打ち」のリズムと、「四つ打ち」のリズムは相性が良く、拍の表をバスドラムで「四つ打ち」しつつ、拍の裏をハイハットで「裏打ち」すると、拍をしっかりと感じながら、拍の裏も感じさせるので、安定したリズムを感じつつ、疾走感も感じさせることが出来います。

ミニマル系の音楽や、DTM特有の機械っぽさがある楽曲では、一定のリズムを感じさせつつ疾走感も感じられるビートが丁度良くハマるので、DTM系の楽曲では「ダンスビート」を使う事が多いです。

ドラムのビートパターンは、単純に、楽曲のリズムを定める役割がある以外にも、楽曲の抑揚感を出すための役割があります。
例えば、サビなどの楽曲が盛り上がるセクションでは、ドラムのビートで、ハイハットをオープンにして、激しめのビートパターンを叩くようにしたりします。

基本的に、あまりビートパターンの種類をいくつも楽曲の中で使ってしまうと、楽曲全体のイメージが統一されず、バラついた印象になってしまうので、8ビートを使う楽曲では、別のセクションでも8ビートを使い、16ビートを使う楽曲では、各セクションでも16ビートを使う、というように特定のビートだけを繰り返して使う事が多いです。

ただ、ずっと同じビートパターンを使い続けると、それはそれで飽きてきてしまうので、セクションが変わった時にビートパターンも変更したりします。
例えば、「Bメロ」では、シャッフルではない4ビートを叩いて、「サビ」ではオープンハイハットの8ビートを叩くといった感じです。

フィルインとブレーク

ただし、急にビートパターンが変わると、それまでの楽曲の印象が急激に変化してしまい、変な感じがしてしまうので、セクションが変わるのに合わせて、ビートとビートの間にフィルインやブレークを入れたりします。

フィルインと言うのは、「おかず」とも呼ばれるもので、スネアやタムタムを8分音符、または16分音符で「タタタタ」と叩くドラムパターンです。

「ブレーク」というのは、色々な意味合いで使われますが、多くの場合、一小節から二小節くらいの隙間を空けた状態の事を指します。
つまり、ドラムのビートやフィルインが一小節から二小節の間、全くない状態の事です。

この「フィルイン」と「ブレーク」をセクションの間に入れる事によって、「8ビート」から「ダンスビート」というように、ビートのタイプが結構違う場合にも、そこまで繋がりが可笑しな感じにはならなくなります。