配偶者(舅など)やパートナー(妻あるいは夫)と同居して暮らすことが、脳のアンチエイジングに繋がるそうだ。Association between mid-life marital status and cognitive function in later life: population based cohort study
BMJ 2009;339:b2462, doi: 10.1136/bmj.b2462によると、中年期(30~59歳)から老年期(64~79歳)まで平均21年間、追跡調査をした結果、非同居(死別・離別・独身)の場合は、中年期から老年期を通して配偶者やパートナーと同居していた場合と比べて、認知機能の低下が2.89倍高く、アルツハイマー病(AD)のリスクも2.83倍高かったと報告している。加えて、中年期から老年期を通して死別(離別や独身ではなく)のために非同居だった場合は、認知機能の低下が3.53倍、ADのリスクが7.67倍と特に高かった。一方、中年期には配偶者やパートナーと同居していたが、老年期になってから離別や死別により非同居になった場合は、認知機能低下やADの明らかなリスク上昇はみられなかった。
これらの結果から、中年期から老年期の同居と非同居という変化が脳の働きに対して様々な影響をもたらしていることを示唆しており、配偶者やパートナーと仲が良くても悪くても脳への刺激が多く、認知機能は衰えにくいという。
お盆の帰省時期。久しぶりに故郷に帰って両親、兄弟と会う機会。普段あまり交わさない会話を楽しむことも大切。まだ、言葉を発せない赤ちゃんに母親が話しかけることで、いつの間に脳の神経伝達のネットワークが構築され、言葉を発するようになると言われている。逆も真なり。インプットが少なくなれば、いつの間にか脳機能は衰えていく。脳機能を若く保つためには常に刺激を与えることが大切である。100歳をこえる高齢者の問題が取り沙汰されているが、帰省の季節、自分の身近な親、兄弟に置き換えて「アンチエイジング」というものを超高齢化社会を迎えつつある社会環境というマクロに考えてみることも忘れてはいけないと思う。