依頼での名言集後半編に突入しまっす。
レベルもそれなりになってきて猛進してることですねぇ
フラリ冒険3~離れ小島で聖遺物探査~より
●まずは港町~船って高いのね~
──ノルマン北方の港町
大勢の人々が走りまわっている。
港には、大小様々な船が集まり、交易品などの積み荷の運搬を行なっている。
「私はニルナ・ヒュッケバイン、見ての通り神聖騎士です。この度はとある理由で、ここから3日程掛かる小島に行く事になったのです‥‥それでご相談が」
「船の仕事‥‥何でも手伝いますからよろしくお願いします! その島まで船に乗せてください!!」
ニルナ・ヒュッケバイン(ea0907)と夜黒妖(ea0351)の二人は、今回の目的地である島まで、船を調達しようと港で頼み込んでいた。
だが、この時期はニルナ達の向かう島の方角に向かう船が殆どなかった。
幾つか向かってくれるという船もあったのだが、船代が掛かり、しかもべらぼうに高い。
止むを得ず、二人は兎に角走りまわり頭を下げてまわっていた。
「うーーん。ちょっとまっていろ。女将さんに相談してくるから」
その水夫の言葉に、二人は笑顔をみせる。
「これでなんとか‥‥って、女将さん?」
「ええ、今、確かに女将さんっていいましたわ」
頭を捻る黒妖に、ニルナもそう捕捉。
二人の知っている人物で、海の仕事関係で、女将さんとくれば。
「あらあら、どこの誰が無茶なこと話しているかと思えば‥‥」
はい、御存知グレイシー商会のマダム・グレイスでした。
「女将さん、御願いします。貴方しか頼ることは出来ないのです」
瞳をウルウルとしながら黒妖がそう告げる。
黒妖、いつのまにそんな技を。
「あーあー。話は聞かせて貰ったよ。しっかし、どうしてあの島なのかねぇ‥‥」
そう呟くマダム・グレイス。
どうやら、一筋縄ではいかないようで。
「あの島に何か?」
そう問い掛けるニルナ。
「うーーーん。まあ、直接行ってみたほうが早いか‥‥とりあえず船は出してあげる。今日の夕方に出港だから、それまでの荷物の積卸しと港湾監理局での書類作成の手伝いを頼むかな。それと、黒妖‥‥あんたには、別の頼みもあるんだ」
そのまま黒妖の首にガシッと腕を絡み付かせるマダム。
「ななな、なんだよ? 俺に出来ることなら何でもするけれど、夜の伽っていうのだけは勘弁してくれよ‥‥」
──スパァァァァァン
マダムも持ってたハリセンチョップ。
それで激しく黒妖に突っ込みを入れる。
「だぁれがっ。アンタ、たしか『獣耳』の依頼受けていたわよね。あのポーション、何とか手に入れておくれよ」
つまり、グレイシー商会で分析して、商品として販売という事。
「望む所!! 今度こそ‥‥待っていろニッチモ!!」
おお、黒妖が燃えている。
解説:あーー・・・これ以降に戦闘とかもあったんですけど一番の見所だと私は信じているっ(w 以前シーラットでお世話になった女頭のマダム・グレイスさん再登場。それよりも黒妖様の燃えるところにご注目ください(ぇ
ノルマン江戸村大作戦~ノルマン神社編~より
「先手必勝!! 我らはAnareta、殺戮の星より生まれし死の獣、我等が牙で汝の罪を断罪せん!」
最初に突撃したのはニルナ・ヒュッケバイン(ea0907)とバニス。素早く走り出すと、オーク達のどまん前で印を組み韻を紡ぐ。
ニルナの魔法が完成。
全身が淡く白く輝く。
そして光が消えたとき、ニルナは抜刀!!
「ホーリィフィールド展開!! 貴方たちに死を伝える鳥を見せてあげましょう!!」
解説:今回は久しぶりに黒妖さんがいない・・・・・・(くすん それはともかく、ニルニャーが所属しているAnaretaという組織で使っているニルニャーの名乗りです。ニルニャー自身は黒死鳥という通り名なので、こんな感じに収まってます。黒死鳥っていう称号付かないかなぁ(w
フラリ冒険4~トレハンに行こう~より
「黒妖‥‥どうして私を誘ってくれないの‥‥」
ああ、男女の中というのは複雑なものでして‥‥って、ニルナと黒妖、君達女性同士だろ!!
「そうなの‥‥」
ニルナの態度もそっけない。
「それでは御言葉に甘えまして‥‥ニルナぁ。一緒に寝ようね」
「プイっ」
あ、まだニルナはすねている模様。
「こ、これはぁぁぁぁ」
その奇妙な武具を黒妖が手に取る。
「それは?」
──シャキーーン
右手に装着する『鉄の爪』。
まさしく黒妖の求めていたものである。
「お、俺これでいい。これ貰っていい?」
黒妖喜びのあまり、右手で構えを取る。
「まあ、俺達には無縁のものだ。使える奴が使えばいい」
○○の言葉に、黒妖がにこやかな笑顔で素振り。
──バキィッ‥‥パラパラ‥‥
と、その素振りの衝撃に耐えきれず粉々にくだけ散る鉄の爪。
「あ‥‥俺の爪がぁ‥‥鉄の‥‥うぁぁぁぁぁぁ」
黒妖絶叫。
解説:キターー(゜◇゜) 黒妖さんまたまた登場!ここまでくるとある意味凄い(w 今回はニルニャーがすねるシーン・・これは高く売れます(何 最後の決め手は黒妖さんの絶叫・・・・きっとこの後ニルニャーに慰められたことでしょう、ええ
万夫不当より
ニルナ・ヒュッケバイン(ea0907)はその解説に対し、改めて自分の役割を知る。
自分の修行の成果は、神聖騎士として人々の盾となり、剣となり、依ってセーラ神の威光を守る事ではなく、セーラ神の御力を地上に伝道するため、費やされてきた。生あるものを唯一傷つけるホーリーとて、クレリック達の加護があっても成就するかは危うく。ならば、準備万端整えてホーリーフィールドで魔法使い達を守護。
そして、あまりにも脆い、自分の結界を守る為、その守護になろう。
騎士団で習った形だけの剣技がどれほど、オーク達に通用するのかは二の次、今はやるべき事をやるしかないと。
「我──我、『Anareta』に仕えしモノ。天空にて汝の生を蝕み、魂を掻き斬る漆黒の翼」
それでも立ち上がる。
「死を伝える鳥‥‥あなたは知っていますか?」
彼女こそまさしく死の天使そのものであった。
言った次の瞬間、防御を捨てた一打がオークのこめかみに痛打を与え、昏倒させる。倒れた瞬間に喉を掻き斬る。
「黒死鳥は死を伝える鳥です。ここで死ぬつもりは毛頭ないですよ!」
解説:黒妖さんはいましたけど・・絡みがなかったので割愛(ぇ 今回は名乗りも変更、決意に満ちたニルニャーです。死の天使といわれるのは格好よいですが、やはりこのときのニルニャーは未熟だったと思います・・神聖騎士って本当に大変(orz
レディへの道2~慈しみの嘘より
「私は『事故か何かで両親を亡くし、孤児になっていた少女を縁があったチャールズさんが引き取る事にした』‥‥位しか思いつきませんね」
最もニルナが考えていたのは、少女に関する嘘よりも彼女を追い込んだ祖国の事の方が多かった訳だが。
(「‥‥嘘をつかなければならないほど彼女を追い込んだ者達を、私は許せるでしょうか‥‥?」)
己の生まれ育った祖国から突き付けられた「闇」。ニルナの心情は‥‥穏やかではない。
「アリス」
ニルナの考えた名前である。『真実の子』という意味があるのだそうだ。よい名前だろう。
本来ならば。
少女はその名を聞いた瞬間。がたがたと震え出した。耳をふさぎ、首をぶんぶんと振る。髪の毛の乱れも気にせずに。それは二ヶ月前のあの日、彼女が叫んだ言葉とほぼ同一で。
「いや! いや、いやいやぁっ! だめ! こわいっ!!」
○○や○○が抱きしめ、介抱する。涙こそ流れていないものの、顔色はただでさえ白い肌を更に青白くし、唇まで震わせている。何が彼女をそこまで怯えさせるのか‥‥? それは、今は彼女にしか分からない事実である。
解説:神聖ローマという国はとても厳格なお国らしいです。ニルニャーもその産まれですが、親がよかったのか正義感のある女の子・・女性に育ったようですね(w アリスという名前はいいなぁと思ってたのですが、この子は凄くおびえたようで・・かわいそうなことをしてしまったと思っています。
万夫不当2~ぶち殺すぞヒューマン~より
「弱者には弱者なりの戦い方があるんです! 舐められてたまるかー!」
ニルナ・ヒュッケバイン(ea0907)が愛馬の上でつい叫ぶと、押し殺した笑みが背中に感じられる。
後ろに乗っている夜 黒妖(ea0351)である。
「いいね、それ。神罰地上代行人の名において、神に味方せし者に勝利という名の祝福を」
「修道僧の前ではあまりみだりに神の名を出すべきではないと思いますよ。冒涜になりますから聖職者でだって慎むべき事なのですし」
「ニルナは心配性?」
先程の叫びが聞こえたのか、ランタンを掲げ、ゆらゆらと左右に揺らし合図する影。
どうやら修道僧の様だ。
「一番乗りだね」
黒妖が小悪魔な笑みを浮かべる。
「ひょっとして冒険者ギルドから派遣された方ですか?」
「そうです。修道僧の皆さん、協力してください! 貴方達の身は必ず私たちがお守りします。だから信じてください‥‥」
ニルナは冒険者ギルドで教えられた情報を逐一確認した。
「黒死鳥も人を護るための翼と爪になれるでしょうか‥‥いやならないといけないんです!」
ニルナは追って行く。もちろん、弱い敵と思わせて誘き出す為である。
しかし、負傷していてもオーク戦士は強かった。さすがにダガーでは相手の脂肪層を切り裂くのが彼女には精一杯であった。
そこへ強打が一撃。彼女は瀕死の重傷を負う。
解説:こ・く・よ・う!(゜□゜)ぉぃ ふぅ・・・万夫不当の第2弾です。 少し色っぽい黒妖さんとやはり格闘初級じゃ駄目だったか!なニルニャー・・・あとはいろいろとありましたががんばった!
【収穫祭】ユニコーン様にお願い☆レディーより
「だけど、返り血塗れのこの身でもユニコーン様はお気に召してくれるでしょうか?」
少々骨ばりながらも細くて長い指先を伸ばし、ニルナ・ヒュッケバイン(ea0907)は呟いた。自分の行いに迷いはない。それでも信じてくれるものがいるのならば‥‥。これまでの生き方を少しばかり振り返りながら、ニルナは小さくため息をつく。
「無垢な乙女って柄じゃないかもしれませんね。私は」
謙遜もあってそう口にするのはニルナ。
「今まで私は様々な戦いに身を投じてきました‥‥そのときに幾度もの鮮血を浴び、それでも自分が正しいと思い剣を振るいます。そのような私を信じてくれるなら感謝の言葉もありません」
「‥‥んと‥‥うーん‥‥」
ニコは考え込んでしまった。そして、子供なりの配慮を行い。
「‥‥お姉ちゃんはまだ乙女には違いないと思う。ん‥‥でも、なんか認めちゃ駄目なような気がするんだ。‥‥んーとね。ニルナさんは乙女の身体なんだけど、えーと。肉の誘惑を知っているって感じがするの」
複雑な苦い笑いで退くニルナ。
ニルナ・ヒュッケバインがだいぶ影を背負って葡萄を踏む娘たちを眺めていた。ワインよりも赤い赤い液体に何度も塗れた手を握り、開き、見つめる。
「返り血は‥‥穢れではないのか。そうか‥‥愛そのものが‥‥穢れ‥‥」
解説:はーうー・・・ユニコーンさんにはお見通しなわけですね。いや、別にだまそうと思って参加したわけじゃないですけど・・・なんというか、ニルニャーの最後の台詞にツキンとした痛みが走りました。でも黒妖さんLOVE・・・・・(最後それかよ
【収穫祭】トーナメント北予選~決勝戦より
「我れはニルヴァーナ・ヒュッケバイン、黒死鳥の名を持つものなり!」
ランスを掲げる。
「この白銀の爪と、愛馬ヴァサーゴの翼で汝を死へ誘おうぞ! さあ、サーガ(戦記)を創めよう!」
解説:んーむ・・・これに関しては完敗!としか・・・ちなみにニルニャーの本名はニルヴァーナ・ヒュッケバインです。名前が愛称なのはこの設定が後付だから(ぇ
安全なる冒険より
「ふふ、なんだか燃えますね。こういうの」
裏方班の内、ニルナ・ヒュッケバイン(ea0907)は、洞窟周囲に危険がないかを調べながら呟いている
解説:某劇場版戦艦アニメに出てきたような台詞を言ったニルニャー。この後コボルトに扮していろいろやるんですが・・まるごとこぼるとだった・・という解釈でOKなんでしょうかねぇ(ぉ
【開村祭・ノルマン江戸村】冒険者訓練所より
「この村にくるのは久しぶりだね~」
「そうね。あの時はまだなにも無かったのに、随分と村らしくなったみたいね」
○○とニルナ・ヒュッケバイン(ea0907)はこの村が一番最初に作られたとき、神社を作る為の依頼でここにやってきていたのである。
「冒険者という特殊な職業に付きたいという方達が相手ですから、それ相応の覚悟も必要でしょう。まあ、それぞれが自分の得意分野を説明するということでOKでは?」
そのニルナの言葉に、一行も納得。
──神聖魔法講習(講師・ニルナ)
(‥‥もう少し声を落として欲しいわ‥‥まったく)
レディアルトの講義室の隣、ミケイトの丁度反対側で講義を行なっているのはニルナである。
「私はニルナ・ヒュッケバイン、神聖騎士を職業とし、生業は家庭教師です。皆さん、よろしくお願いしますね?」
澄み切った声。
美形のお姉さんの講習ということもあって、参加者は上々。
「私が基本的な魔法の様々、お教えしますよ?」
そして簡単な神聖魔法の説明が始まる。
途中からは、ニルナの身につけている魔法を実際に披露して、それらの効果的な使用方法を自分の体験を交えて説明する。
「まずは攻撃魔法です、今回使用するホーリーは悪とする者を浄化する神聖魔法では唯一の攻撃方法ですね」
まずはホーリー。
そして補助魔法のグッドラックと、一つ一つを丁寧に教えていくニルナであった。
解説:敬語を使わないニルニャーはくじょりん独特!まさに妙技!(w ノルマン江戸村もどんどん大きくなっていきますねぇ・・
この頃ニルニャーは魔法バリエーションだけが武器だった
ミハイル・リポート~時の額冠~より
──廃墟群
「ハァハァハァハァ」
血まみれのソフトレザーアーマー。
額から血を流し、ニルナ・ヒュッケバイン(ea0907)が両手でクルスソードを構える。
──キィィィィィィィン
解説:飛び入り参加したミハイル・リポート。この依頼では完全にサポート担当って感じでしたね・・敵も強敵、ミハイルさんは倒れたりと・・大変でした
【ノルマン江戸村】巫女巫女ファイト!!より
「ふぅん・・・・凄いですねぇ・・・・」
ジーザス教徒であるニルナには、大勢の神様が居るというジャパンの信仰がいまいち理解出来ないようである。
そして社務所に戻り、届けられた大量のグッズを並べると、それぞれが自分の持ち場につき、シフトを組んで準備完了。
「・・・・ふぅ。流石にこれだけ人が多いと疲れるわ・・・・」
奥に有る休憩室で、ニルナが溜め息を付く。
「うんうん。そうだねぇ。少し休まないと、疲れるからねぇ・・・・」
そう呟きながら、夜黒妖がニルナの後ろに回り、肩を揉む。
「気持ちいい~。でも、黒妖どうしてここに?」
お守りを買っていた黒妖に、もう少しで休憩に入るからと休憩室に通したのはニルナ。
「お参りに来たんだよ?」
そのまま肩をモミモミ。
「で、もうお参りは済ませたの?」
「これからだよ・・・・」
──ズボッ
す早く右手をニルナの襟元から侵入させる黒妖。
「ち、ちょっと何を!!」
さらに左手は袴の横からスーーッと差し込む。
「その服装、妙にそそるなんだよねぇ~」
黒妖、それ『おやぢ発言』ですから!!
「駄目・・・・」
と、ニルナ陥落?
──ガラッ
そのニルナ陥落と同時に、休憩室に入ってきたのはデルテ。
「えーーーーっと・・・・」
──ガラッ
静かに扉を絞めると、○○はそのまま社務所に移動。
色っぽく着物の前をはだけたニルナが剣を振るう。
「うう・・・・足腰に力が入らない・・・・」
どうしてかは、あえて聞かない。
もうニルナさんったら激しいんだから。
解説:きゃあああ!黒妖さんの女たらしーー!(*ノノ)・・・な内容でした(マテ 久しぶりに登場してこのハッスルぶり、一生ついて行きます(*´▽`) サポート参加でこの活躍・・・黒妖さんは巫女服好きと・・・〆(・・)(やめれ
レディへの道3~ドラゴンのあぎとへより
チェルシーを執拗に付け狙うのは得体の知れぬ敵。そやつは幼いエルフの少女の心を深く傷つけ、ためにチェルシーはラテン語の言葉に今も耐え難い恐怖をいだく。ローマの出自であるニルナ・ヒュッケバイン(ea0907)は、そのことに良心の痛みを覚えぬわけにはいかなかった。
「やり切れませんね、母国の闇を見たからには‥‥。ここでチェルシーを送り届けるのが、私に出来る償いかもしれません」
『死ね異国かぶれめ!』
○○のかぶるサムライヘルムを見据えて敵戦士は吠えたけり、ディアルトは態勢を立て直すことも叶わず、肩にざっくりと斬りつけられた。
そこへ躍り込んだのがニルナだった。
『貴方達にローマの名を名乗る権利はありません!』
『貴様もローマ人か、面白い! ならばローマ人同士で殺し合うか!?』
ラテン語の叫びに敵もラテン語で答える。その途端、ニルナの足下の影が爆発した。吹き飛ばされ、態勢を立て直す間もなくニルナは敵戦士に組み伏せられ、その喉元に剣の切っ先が突きつけられる。だが、敵はニルナの剣がクルスソードであることに気付くと、口元に奇妙な笑いを浮かべた。
『ほう、神聖騎士か。命拾いしたな』
敵戦士は剣を握り返して柄をニルナに向け、こめかみをぶちのめす。ニルナの意識が断ち切られた。
解説:レディへの道第三弾。まず一言・・勝てるわけねー!(orz 囮になった冒険者全員を倒す敵達・・凄すぎます。ニルニャーは神聖騎士であったことで救われましたが、もしもそうでなかった場合死んでいたでしょう・・・勝てない勝負だったとは言え、悔しいです。
はたらく冒険者より
さて一行は、町の片隅にある小さな公園に来ていた。此処で鍛錬をしている二人を見に来たのである。
「覇ッ!」
裂帛の気合と共に、木剣を大降りに一閃したのはニルナ・ヒュッケバイン(ea0907)だ。
――ヒュン!
その軌跡は、正面に立つ女の肩口を左から襲う。
だが、夜黒妖(ea0351)は冷静に剣閃を見切ると、一歩引き、最小限の動きで避けてみせた。
空を薙いだ一撃。ニルナは右に振りぬいた剣を、今度は袈裟懸けに斬り下ろす。
「征ィィッ!!」
――ブンッ!
この一撃を見て、黒妖は一歩踏み込むと上体を折りたたみ、背中の上で剣閃をやりすごした。
「くっ」
拙い。一呼吸で懐に潜られた。女は焦慮を強引にねじ伏せると、距離を取ろうと試みる。
――シュッ。
遅いっ。黒妖はニヤ、と口の端を歪めると更に一歩踏み込み、上体を起こす要領でニルナの腹に左拳を打ち込む。
ごつ、と鈍い音が響いた。間一髪、ニルナが木剣の腹で拳を防いだのである。
「あぁぁぁ!!」
次の瞬間、雄叫びと共に黒妖の連打が迫る!
左からの短剣は得物で何とか弾く。だが、次の瞬間、右から飛んできたハイキックが側頭部へ。間に合わないッ。女は歯を食いしばり、衝撃に備えた。
しかし‥‥衝撃はいつまでもやってこなかった。
その蹴りは、ニルナの頭まであとわずか、と言う所でピタリと止まっていたのである。
『すごーい!!』
一部始終を見守っていた子供たちから、歓声が上がった。
「へへ‥‥まず一本先取、だね」
短い攻防に、だが額の汗を拭い黒妖は満足げに一言。
「ふぅ‥‥次は私の番ですよ」
ニルナはワインを一口、息を吐くと次の一合へと気合を入れなおした。
子供たちはごきげんで家路についたようだ。依頼人の趣旨にそえたかは定かではないが‥‥まぁ、結局は彼らの人生である。わざわざ嘘の姿を見せる必要もないのだ。
「さぁ、喰うぞー飲むぞー騒ぐぞーー!!」
「黒妖は元気ですねぇ、夜もそうなんでしょうか?」
「ふふ、確かめてみる?」
「何事も過ぎては身体の毒ですよ?」
女二人は肩を組み、酒場を出て行く。何処に向かうかは‥‥誰にも、判らない。
解説:黒妖さん、貴女最高です(w 二人で鍛錬というのはなかなか絵になりますね、むしろ絵にしたいくらいです。黒妖さんに負けてしまったのは悔しいですが、楽しかった依頼です。そして何処にと聞かれたらもちろんそれはベットの中と答えるのが世のなさk(矢が刺さる
【ノルマン江戸村】蔵開き!!より
「あ・・・・私にも分けてくださいますか?」
ニルナはパリで待っている恋人に、お土産として持っていきたかったのであろう。
「まあ、まだ有るからのう・・・・恋人とじゃな。ほれ」
ヒョイと小さな甕を二つ、ニルナに手渡す南部老人。
──ガシィィィッ
「それ以上馬車には 近付けさせないわっ!!」
ニルナが遅い来るオーガに向かってコアギュレイトを発動。
次々とオーガ達の動きを束縛し、戦いやすい環境を作っていく。
なお、ニルナはこの後で、恋人と二人、隠しておいたお酒をゆっくりと飲むことになったらしい。
ちなみにニルナの飲んだお酒は『清酒・非女装趣味宣言』。
恋人の飲んだお酒は『銘酒・中途半端レンジャー』
どちらも良い酒であったが、その名前は恋人との甘い語らいには今ひとつという所であろう。
解説:ノルマン江戸村タノシイ(カクカク ニルニャーの恋人への思いやりはもちろん健在ですね、お酒は好きそうなので調度よかったのですが・・そのネーミングセンス笑いました(w
新説? 舌切り雀より
お爺さんニルナは竹やぶを奥へ奥へと歩く。
「スズメ達は何処に行ってしまったのか‥‥舌切り雀、お宿は何処だ? 舌切り雀、お宿は何処だ?」
そんなお爺さんの傍で、ほのかな不思議な光を灯らせる1本の竹があった。
「‥‥私はかぐや姫。今日という日を待ちわびておりました。‥‥‥‥お爺さん、聞いてる?」
「‥‥舌切り雀、お宿は何処だ?」
「お爺さーん! 私、ここ! ここだってばぁ! 開けてーっ!」
竹中のかぐや姫演じるミカロはここでも無視され、この物語を『かぐや姫』に継ぎかえる計画もここで潰える派目となる。無念なり、ミカロ。
やがてお爺さんニルナは竹やぶの奥にあった小さなお屋敷『雀のお宿』を無事に見つけた。
そこで雀達の歓待にあう、お爺さん。
雀達に美味しい料理や酒を振舞われ、すっかり上機嫌になるお爺さんニルナ。
「皆、ありがとう‥‥この幸せのひとときは50年は忘れはすまい」
あと50年も生きるつもりか、お爺さん。
「お爺さんは私達によくしてくれました。これは当然のお礼です」
雀夜が言い、お爺さんの杯にさらに酒を注ぐ。
雀リョウが秘伝の雀舞を披露し、ちょっとした極楽気分を味わったお爺さんだが、そろそろ帰ろうということになる。
すると雀達はお土産を勧め、『大きなつづら』と『小さなつづら』を用意した。
「わしは心の清い若い年寄りだ‥‥小さいつづらをもらうことにするよ」
自分で自分のことを心の清いというのもどうかと思うが、小さなつづらを背負ったお爺さんニルナは雀のお宿を後にした。
黒子2人による、速やかな場面転換。
やがて舞台袖からお爺さんニルナが現れた。
「婆さまー、何処ですかー!? 婆さまー!? ‥‥あ、こんな所に。外で寝ていると風邪をひきますよ。さ、帰りましょ」
お婆さんを探しに来たお爺さんは、倒れているお婆さんを助け起こした。
引きずるようにお婆さんヒスイを連れかえりながら、お爺さんニルナは客席を向く。
「人は友情に結ばれ、欲を出してはいけないということですな」
解説:ニルニャーお爺さんは200歳まで生きます(ぇ 珍しい依頼で、戦闘もなく黒妖様とLOVEもなく・・とにかくニルニャーでギャグをしようとした自分が間違ってた(w
さてさて・・疲れたでしょう?私も疲れました・・次は後編2、完結編に続きまーす