昨日で塾に通う全中学の中間テスト対策が終了しました。
中1理科の植物と中2理科の動物の単元が,今年度からミックスになり,とても指導がしづらいです。「教科書改訂もいらんことしてくれるな~」と思いながら,塾の現場では対応しています。数年やれば慣れるんでしょうけど,中学の現場でも慣れるまではおそらく大変でしょうね。
中3塾生はまったく手がかかりません。定期テストの勉強はすっかり板について,こちらが特に指示しなくても,学校で出されている課題は丁寧に何度もくり返して,最後の仕上げに集中していました。毎年,中3塾生のテスト勉強を目にするたびに「みんな成長したな~」と実感します。みんな最初から今のようにしっかり出来たわけではないんです。中1の頃はやり方が雑だったり,計画性がなくワークの反復演習も十分にできなかった子がほとんどでした。
うちの塾に通う子は最初から成績優秀な子はごくわずかです。大多数は何らかの課題を抱え,失敗を繰り返しながらその都度,軌道修正し,時間をかけてじっくりと確実に成長していきます。失敗から学ぶ姿勢というのはとても大切です。手取り足取りこちらから口出しはせず,本人の工夫や自覚を見守りながら,根気よく指導することを私自身は心がけています。
中1の子でテスト前日に1回目のワークをやっている子がいました。驚くほどのスローペースです。部活動もずっと休みなのに一体家でこれまで何をしていたのかと呆れてしまいましたが,本人を職員室に呼んで個別に話をしました。
「〇〇くん,ペンキで壁とかぬるときにさ,重ねぬりをするの知ってる?」
「あれってさ,なんでそうするのかっていうと,1回ぬっただけだと所々ムラができたり,ぬり残しがあったりで色々と不完全なんだよ。時間をおいて何回も重ねぬりをすることによって,色ツヤの厚みが増してどんどんきれいに仕上がっていくわけだよね」
「〇〇くんの今のテスト勉強のやり方はね,ペンキを1回サーとぬって,はい,これで出来上がりましたって言ってると同じで,それははたから見れば全然不完全な状態なんだよ」
「テスト勉強ってさ,ペンキの重ねぬりと似たところがあって,何度もくり返しワークをやって,どんどん完成度が増してくるんだよ。知識をどんどん上書き保存していく感じだよね」
「まあ今回の中間の勉強では間に合いそうもないけど,次の期末テストではペンキの重ねぬりを頭にイメージして勉強してみてよ」
まだ中1ぐらいだと勉強のやり方がとても甘い子がいます。それを怒って無理に強要しても本人のためにはなりません。最初から答えを与えるのではなくヒントを与えることによって,本人なりに答えを見つけてほしいと思って,こんな話をしました。教室に戻ると,以前にも増して集中して勉強に取り組むその子の姿がありました。中3になったら,今の中3生と同じように「〇〇くん,成長したな~」とおそらく実感することになると思います。
学年上位の子にはすでにテスト勉強のやり方は身についているのでこういう話はしません。むしろ中学の定期テストの勉強ぐらいで満足しないようにと話をします。性格や勉強の状況は人それぞれですから,そのへんは何年指導しても難しさを感じますが,指導するやりがいを感じる所でもあります。
▼昨日の榛東中のテスト対策の様子です。
▼こちらは箕郷中&吉岡中のテスト対策の様子です。
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