このブログを書き始めた年から高校生の募集を中止しました。
希望者は毎年いるんですけど仕方ないです。
理由は色々ありますが,仕事量的にオーバーキャパ過ぎてもう限界と言うのが最大の理由です。小中学生の全クラスを指導しながら,高3生の英語の集団授業もこなすってかなり大変です。同じような授業を週に何コマもやって,高校生の英語の授業だけに専念できるんだったらいいですけど,週1回・2時間半の授業だけにその10倍以上の時間を授業準備に割いていましたから,当時は我ながらよくやっていたなと思います。まあ自分自身にとっても良い勉強になりました。
自分一人でやっている個人塾ながら,これまでに群大7名,高経大2名,信州大1名など国公立大学に10名合格しました。私立大学では中央大学,法政大学,東洋大学,パース大学などに進学しています。
途中でやめてしまった子は合格実績には含めませんので,これまで書いてなかったですが,うちの高校部に在籍していた子では京都大学,筑波大学,明治大学などに進学しています。卒塾生まで広げれば,一橋大学,東京工業大学,金沢大学,早稲田大学,慶応大学など,こんな田舎の塾ですが,それなりに大学受験でも結果を残すことはできたのかなと思っています。
タイトルの生徒ですが,あまりにも優秀過ぎて驚かされましたね。京大には強いこだわりがあったようで,もし本人が望めば東大にも合格していたと思います。この子は,中学生のときはどこの塾にも通わず,中学の実力テストではダントツで不動の1位を取り続けていました。高崎高校に進学後もぐんぐん成績を伸ばし,高2になってからは学年最上位をずっとキープして京大には見事現役合格です。
うちの塾には自学自習クラスで通ってくれてましたが,短い時間でもものすごい集中力で勉強して吸収力が半端なかったです。当時はバンド活動にも取り組み,ただ勉強だけができる子という感じではなく,話すと自分の考えをしっかり持っていて色々と感心しました。とにかく勉強の質の高さが周りより抜きん出ていましたね。
脳科学者の茂木健一郎さんが,かつて偏差値の愚かさと予備校批判をツイートして話題になりました。偏差値教育に洗脳されてきた受験業界の人間だったら血相変えて怒りそうな内容でしたが,まあ自分は冷静に「それもそうだよな」と思いました。確かにハーバード大学に偏差値は存在しませんし,受験勉強は本当の学問とは別物です。
A君も中学の勉強は本当につまらなかったと言っていました。高校受験をメインに指導している私としては耳が痛い話ですが,彼にとって中学の勉強は確かに物足りなかったのでしょう。中学時代にモギテストを受けたことがなかったので偏差値については高校に入ってから知ったとも言っていましたね。おそらくA君にとっては受験勉強なんてただの手段であって,もっともっと先にある自分の本当にやりたいことを見据えていたような気がします。
まあA君から学んだことは,本当に才能のある子はどんな環境でも結果を出すし,「天才が本気で努力したら,凡人がいくら必死に努力しても勝ち目はない」ってことですね。高校受験で必死に努力して合格するような子が,トップ校の学年上位に入ることはまずありえません。トップ校で学年上位をキープする子は,高校受験で特別な努力を必要としない子です。まあそういった天才肌の子は進学校全体の1割位しかいませんから,残り9割の子は自分は凡人だと思って謙虚に受験勉強に励むしかありません。
そういった生徒の受験指導をすることに,自分の塾を含め,大半の塾の存在意義がある訳です。
▼よろしければ,下の「合格ハチマキの女の子」をポチッと押して,応援よろしくお願いします。
▼箕郷町・金古町・吉岡町・榛東村にお住まいの方で,塾をお探しの方はぜひご覧下さい。
