早いもので20年以上,塾の仕事をやってきましたが,20代,30代,40代と年齢を重ねるとともに,生徒との接し方も大分変ってきました。
30代の頃に,自分の20代を振り返ったときは,本当にあの頃は未熟だったなと思いましたが,40代になって30代を振り返っても,まだまだ当時はわかってなかったことがたくさんあったのだと痛感しています。
自分が子供を持ち,晴れて成人まで育て上げた今,昔ではわからなかったことがたくさん見えてきました。やはり子を持つ親の気持ちは,実際に自分が親になってみないとわからないことが多くあります。自分の子供が小・中・高と成長していった40代から,生徒一人ひとりと接するときに,自然とその背後にあるご家族の姿を想像するようになりました。
もちろん,各ご家庭で状況はさまざまでしょうが,子供が生まれたときのご両親の喜ぶ姿,おじいちゃん,おばあちゃんが孫をかわいがる姿。幼稚園や保育園の入園式や卒園式,小学校の入学式や卒業式,そういった節目の日をどういった思いでこれまで迎えてきたか。塾に通ってくれている子が,これまで周りからたくさんの愛情を受けながら積み重ねてきた歳月を,自分の子育ての体験と重ね合わせて見るようになりました。塾生すべての子に,これまで深い愛情で支えてくれた家族の歴史があります。
若い時と違って,大きな声を上げて怒ることはめっきり少なくなりました。30代の頃は,運動部の顧問のように,年に数回,クラス全体に,または個別に大きなカミナリを落としていました。そのほとんどは,生徒の勉強のようすを見て「やるべき努力を明らかに怠っている」と判断したときです。
今ではほとんど大きな声を出して怒ることはありません。もちろん必要な場面では注意はしますが,感情を前面に出して怒るのではなく,個別にじっくりと話して,その子の抱える問題点をしっかりと理解させるように心がけています。
クレストを始めた頃は,やんちゃな子が本当に多くて勉強よりも生活態度を改善させることに苦心しました。今は当時と比べれば,本当に手のかからない子が多くなりました。うちの塾では,授業でプリントを配るときは,「ありがとうございます」と言って受け取り,プリントを自分に渡すときは,「お願いします」と言って差し出す生徒がほとんどです。まあ,こういった真面目な生徒たちが今は大半ですから,クラス全体で怒る必要も滅多にありません。
生徒の背後に各家庭の思いや歴史を想像し,生徒に根気強く,愛情を持って指導できるようになった。これは間違いなく,自らの子育てを通じて学んだことだと実感しています。
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