理由に、レコードを買い始めた時はその曲は後回しにしつつ、
結局買わず終いになっているのが何曲かある。
その代表的なのがドヴォルザークの「新世界より」。
実はそれを、遂に今年になって中古レコードを買った数枚の中に
入れたのです。
ノイマン指揮のチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の盤。
どんなに聴き慣れた曲でも、昔のラジオとかテレビと違って、それ
なりの装置で聴けば新たな感動があるもの。
と思っていたのですが、一寸当て外れ。
ずっと聴き進んでも、わくわく、ぞくぞくするようなところがない。
音はいいのだが、左右の拡がりが少ない。音が拡散しないと言う
のか。奥行き感もない。やや平面的というのか。
第4楽章の、有名な(?)シンバルの後のフルートの旋律の箇所で
テインパニの音が新鮮だった。これは今まで気が付いていなかった
のだろう。
勿論、細かく拾えばそういう箇所は他にもあるにはあったが・・・。
ついでながら、そのシンバルはよほど気を付けていないと、聞き
逃すほど弱い音だった(それで、正しいのかも知れないが)。
ともかく、この演奏悪いはずはなかろうが、どういう訳か、感動と
興奮の箇所がなく終わってしまった。
装置が悪いのか、耳が悪いのか、気分が乗っていなかったのか。
あまりに知っている曲で、新たな発見への期待が大き過ぎたのか。
まあ、こんなこともあるもんですワ。