ベートーヴェン 交響曲第1番 | 音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

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クラシック音楽に目覚めたのはSP時代だった。知人から借りたレコードが
きっかけ。後にLPを集めたりしたが、時に感動して涙した頃が懐かしい
な~。/

主に四季の花や自然の風景などビデオ撮りした動画に、出来るだけ自作のBGMを付けて載せたいと思います。

今日はベートーヴェンの交響曲第1番を聴く。
ベートーヴェンの交響曲と言えば、ワインガルトナーの
第5番「運命」を、次にトスカニーニの第7番を知ったのが
最初であった。どちらも知人から借りていたSPレコード。
それに第9番を年末恒例のラジオ放送で聴いていた。
「田園」と「英雄」、それに第8番も好きになるのだが、
残る1番と2番、そして4番を知るのは、それからずっと後に
なってからであった。

それはLPレコードを集めるようになってからで、1番と2番の
交響曲の最初が多分ヨッフム/LSOのEMI盤だったと思う。
ところが、今その録音データを見ると、1978年とある。
丁度30年前。


ちょっと待った。それなら、私の40歳半ば。つい先日、昨今
悪名の後期高齢者になったばかりなのだから。
ベートーヴェンの1番、2番の交響曲のレコードとの出会いが
40歳半ばとは一寸遅すぎる。
それで考え直すと、そうだ、もっと早くにワルター/コロンビア
交響楽団のLPを買っていたのだろう。


ともかく、第一交響曲はヨッフムの盤が最初だったと思って、

そのレコードを取り出したのだが、そんな想いとは裏腹に、

聴いた印象はあまり芳しいものではなかった。


先ず音の問題。やや乾いた音でダイナミック性がない。レコード
の第1面が第二交響曲で、その終楽章が第2面にある。それに
次いで第一交響曲が入っているので、音のレンヂが狭いのだ。
だから聴いていてどうも迫力が乏しい。


演奏はどうかというと、実に整然として端正に思う。しかし、
聴いていてエキサイトしない。決してぶっきらぼうな演奏では
ないし、平板というのでもなさそう。丁寧に細やかな表情も
ある。だがしかし、どうもぞくぞくしないんだな。

老練ヨッフムの、決して表面的演出効果を見せ付けるような
演奏ではなくて、几帳面で、ドイツ音楽の正にオーソドックスな
演奏がこれなのだろう、とは思う。

この良さを感受できない自分がいけないのだろうが、ともかく
音質の所為もあるはず。そして聴く時の気分にもよるのだろう。

ワルタ-のベートーヴェンは偶数番号に比べると、奇数番号は
あまり評判良くないようであるが、一度またワルターで聴いて
みよう。もう少しベートーヴェンの若々しさと力強さが感じられた
ように思うので・・・・。