一週間以上も更新が滞ってしまい、音楽は今月が
最初です。先月の最後がブリトンのピアノ協奏曲という
現代っぽいものだったので、今日は古典に戻って
バッハです。
フランス組曲から１～３番をガブリロフのピアノで聴き
ました。
やはり古典は、バッハはいいです。前回のような曲
ばかりじゃ、しんどいですわ。（苦笑）
その点、バッハはゆったり落ち着いて聞けます。そして
癒されます。(^。^)
フランス組曲はイギリス組曲よりも後で知ったのですが、
グールドで永く親しんでいました。なのに、気が付くと
まだ一度もブログに取り上げていなかったようです。
今日聴いたガブリロフは、かつてヘンデルの組曲で初めて
知ったのですが、大変気に入っています。
フレーズの切れ目で時折絶妙の間がなんともいいのです。
第一番 ニ短調
先ず最初のアルバンドがいい。気分が和みます。
やさしくて品位があって、短調の哀愁味が漂う。好きです。
次のクーラントも同じような旋律ですが、断然アルバンドの
方がいい。
サラバンドもゆるやかに流れる情感に心癒される。
後、好きなのは最後のジーグかな。
第二番 ハ短調
アルバンドは前のジーグが活発だったので、殊更柔らかく
弱いタッチに聞こえます。
次のクーラントはスタッカートが小気味よい。
サラバンドのやさしさに溢れた優美さには、第一番のサラ
バンドに劣らず心惹かれますね。終り近くではテンポをやや
落としてのしっとり感はすばらしい。
第３曲にエアがあって、次のメヌエットは愛らしい。
そして終曲のジーグはすごくユニークです。
第三番 ロ短調
最初の３曲は、前２曲のそれらよりはあまり魅力を感じな
かったが、第４曲のメヌエットではスタッカートの旋律がとても
可愛らしくて美しい。
続いてはメヌエットⅡだが、最後に先のメヌエットの旋律が
戻ってくるのがいい。
次にアングレーズが入っているが、品位ある情感が漂って
いい感じ。
そして最後はジーグ。烈しい荒々しさに流麗さを併せ持って
いてとても魅力的です。