レヴァイン/シカゴ響の組曲「惑星」 | 音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

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クラシック音楽に目覚めたのはSP時代だった。知人から借りたレコードが
きっかけ。後にLPを集めたりしたが、時に感動して涙した頃が懐かしい
な~。/

主に四季の花や自然の風景などビデオ撮りした動画に、出来るだけ自作のBGMを付けて載せたいと思います。


「グラモフォン・シリーズでホルストの惑星、レヴァインの・・・

シカゴだったかな、アカデミー賞の録音賞を取ったCDが

1000円で売っているよ。

すごくいいい音で、あれが1000円なら安い。」


同じマンションの人・・・3~4年前に私と一緒に第1期の理事、

しかも理事長を引き受けてくれ、今年も再び理事長をしていた

だいている・・・人が教えてくれた。


で、早速購入。 すぐに聴いてみた・・・・と言いたいところだが、

先だって書いたスピーカーのトラブルがまだ治せていない。

コードのハンダ付けをあきらめて、もう一つのスピーカーと

交換をした。 若い頃と違って、重い物を動かすのは厄介だ。

序でなので、長過ぎるスピーカーコードを短く切って・・・この

細かい作業も指に結構力が要って面倒、でも後の楽しみが

待っているから なんとかやり終えた。


この組曲については、昨年の7月31日にボールト/ロンドン響

の演奏でエントリーしているので、曲の感想は繰り返さないが、

さて、どんな音がしたか。


それはもう第1曲「火星」から凄いものだった。

冒頭の不気味さが高揚してきて金管が加わる頃は、もうホール

さながらの大音響に。

アンプのヴォリュームをしぼりに 立たねばならなかったです。

それでも容赦なく打楽器、金管、全奏とガンガン攻め立てる。

下の階の部屋等はどうだろうと気にかかる。ま、真下の部屋の

人とは気心知れているので、たまには勘弁してもらおうか。


最後の打楽器とのダダダ・・・・は残響もかなりで、終わっても

まだ唸っている感じが。

いやいや本当に圧倒されました。


これまでのスピーカーだったらどうだっただろう・・・・の気が

少し心をよぎりますが、少し繊細で高音に神経質な感じが

したのに比べると、今回のスピーカーは全体の感じが低く、

おおらかに、ふっくらと鳴る感じ。

(以前:KEFF #104  今回:タンノイ グリニッチ

         本当はスターリンが欲しかったんだがな~。)


第3曲の「水星」では色々な打楽器が聞こえるが、高くチリリン

・・・・・・と小気味良く連続する。 こんなのあったかな?

楽器はトライアングルだろうか。


そして、「木星」。 出だしのホルンがすばらしいね。

中程、誰もが最も愛するであろうメロディーがチェロで始まる。

悦楽のひとときである。

しかし、この演奏では甘美さよりも端正でキリッと締まった感じ

に思えた。

その旋律が最後にトランペットで高らかに奏されると、あの

「火星」の再現、大迫力の音響でした。


第6曲の「天王星」は魔術師の雰囲気が最高! 面白い曲。


最後「天王星」での女性コーラスは、舞台のずっと奥の方から

聞こえる感じ。前半では非常に弱いので管に消されそうにも

なる。

このコーラス、変な言い方だけれども、美しすぎないのがいい。

それが怪しい幻想感、不気味な神秘感によく合うようでね・・・。


音量、迫力、音の拡がり感、残響・・・本当にいい録音ですわ。


 演奏:ジェイムズ・レヴァイン/シカゴ交響楽団