「グラモフォン・シリーズでホルストの惑星、レヴァインの・・・
シカゴだったかな、アカデミー賞の録音賞を取ったCDが
1000円で売っているよ。
すごくいいい音で、あれが1000円なら安い。」
同じマンションの人・・・3~4年前に私と一緒に第1期の理事、
しかも理事長を引き受けてくれ、今年も再び理事長をしていた
だいている・・・人が教えてくれた。
で、早速購入。 すぐに聴いてみた・・・・と言いたいところだが、
先だって書いたスピーカーのトラブルがまだ治せていない。
コードのハンダ付けをあきらめて、もう一つのスピーカーと
交換をした。 若い頃と違って、重い物を動かすのは厄介だ。
序でなので、長過ぎるスピーカーコードを短く切って・・・この
細かい作業も指に結構力が要って面倒、でも後の楽しみが
待っているから なんとかやり終えた。
この組曲については、昨年の7月31日にボールト/ロンドン響
の演奏でエントリーしているので、曲の感想は繰り返さないが、
さて、どんな音がしたか。
それはもう第1曲「火星」から凄いものだった。
冒頭の不気味さが高揚してきて金管が加わる頃は、もうホール
さながらの大音響に。
アンプのヴォリュームをしぼりに 立たねばならなかったです。
それでも容赦なく打楽器、金管、全奏とガンガン攻め立てる。
下の階の部屋等はどうだろうと気にかかる。ま、真下の部屋の
人とは気心知れているので、たまには勘弁してもらおうか。
最後の打楽器とのダダダ・・・・は残響もかなりで、終わっても
まだ唸っている感じが。
いやいや本当に圧倒されました。
これまでのスピーカーだったらどうだっただろう・・・・の気が
少し心をよぎりますが、少し繊細で高音に神経質な感じが
したのに比べると、今回のスピーカーは全体の感じが低く、
おおらかに、ふっくらと鳴る感じ。
(以前:KEFF #104 今回:タンノイ グリニッチ
本当はスターリンが欲しかったんだがな~。)
第3曲の「水星」では色々な打楽器が聞こえるが、高くチリリン
・・・・・・と小気味良く連続する。 こんなのあったかな?
楽器はトライアングルだろうか。
そして、「木星」。 出だしのホルンがすばらしいね。
中程、誰もが最も愛するであろうメロディーがチェロで始まる。
悦楽のひとときである。
しかし、この演奏では甘美さよりも端正でキリッと締まった感じ
に思えた。
その旋律が最後にトランペットで高らかに奏されると、あの
「火星」の再現、大迫力の音響でした。
第6曲の「天王星」は魔術師の雰囲気が最高! 面白い曲。
最後「天王星」での女性コーラスは、舞台のずっと奥の方から
聞こえる感じ。前半では非常に弱いので管に消されそうにも
なる。
このコーラス、変な言い方だけれども、美しすぎないのがいい。
それが怪しい幻想感、不気味な神秘感によく合うようでね・・・。
音量、迫力、音の拡がり感、残響・・・本当にいい録音ですわ。
演奏:ジェイムズ・レヴァイン/シカゴ交響楽団