”NSX”を日本一販売した男たち -95ページ目

フルオリジナルの脅威。ビート660 5MT ブレードシルバーメタリック 雨天未走行。

9千回転近くまでバイクのように伸びる…エンジンフィール。
決して軽自動車とは思えない…軽快で俊敏な走り。
このサイズでエンジンがミッドシップされたオープンツーシーター。
バイクからクルマに乗り換えようかと考えていた若者が…見事に飛びついた訳ですね。

    平成3年型 ホンダ ビート 660 5MT ブレードシルバーメタリック 雨天未走行 屋内保管禁煙車



以前取り扱ったビートに…無板金無塗装の2万キロ。AIS評価5Aという…とてつもない個体があり、
もうこれ以上のビートは「出てこない」「お目に掛かれない」と…諦めていましたが、
今回のE-PP1は、それを凌ぐどころか超えてしまう…完全無欠のビートです。



というのも…この個体。30年近く経って…発売当時のフルオリジナルだからです。
取得されてから…リペア、換装が全くなされないまま…
バブルからこの混沌とした21世紀を乗り切って今日を迎えているこの個体。(本当に驚かされます。)叫び
販売当時は、走り屋さん、若者にストライクな小型オープンカーだったこと、
NSXやFDと違い、若者にも優しい価格設定がされていたこと、
買ってすぐ…ヤンチャに走り回るドライバーが少なくなかった時代背景もありました。
保管方法に神経を使うドライバーは少なく、ステアリング、足回りを社外に変えて個性をアピールしたい時代。
この荒波を見事に乗り切ったオーナーの心意気と凄さは…計り知れません。



まずクルマ屋さん的に驚かされるのは…尋常ではない下回りの…”美しさ”
なんだ…下からですか…と…ご不満な方もおられるかもしれませんが、
ビートは、ボディ以上に下回りが弱く、経年劣化がはっきりと見て取れるポイントなんです。



その美しさは…実質11854キロという走行距離だけでは計れない、常識では考えられないシロモノです。



外装に至っては…発売当時のままのオリジナル。(ボンネットの裏側までピカピカです。)
内装に至っては…新車時の薫りが未だに漂うばかりか…パリッとして凄みある緊張感さえ感じられます。
純正幌も…ドアモール類も、ステップも…シートも、どこもかしこも秀逸の極み。
時代の波に流されず…今存在する、純正フルノーマルの奥ゆかしさと凄さを正に肌で感じ取れる一台ですね。



純正オプションのスカイサウンドカセットデッキ&専用ダブルスピーカー。
お気に入りの80年、90年代ミュージックをメタルテープに落として聴く。(これが大人のお洒落でしょう。)
当時のBGMが流れ始めると…若かりし時代が蘇ってくるから不思議です。
足は…純正OPアルミに…POTENZA RE87 155/65R13 73H 165/60R14 74H。

余りのコンディションの良さと王道な純正装備に感激して…いつもの冗談が書けなってしまいました。
ホンダの代わりに…この個体を維持管理する実力と覚悟が備わった…昭和の大人の方。
そして…一緒にこの感動を分かち合える方を心からお待ちしています。



平成3年9月初年度登録 走行距離 11854km 駆動方式 ミッドシップ トランスミッション 5MT 車検 28.7/10
ボディカラー:ブレードシルバーメタリック(NH95M)
フルオリジナル仕様 雨天未走行 土禁 屋内保管禁煙車
2オーナー AIS鑑定書
インパクトバー パワーウィンド マニュアルエアコン 純正幌カバー 純正マフラーカッター
純正オプションAM/FMラジオ付Gatherオーディオ(スカイサウントカセッドデッキ) 専用スポーツファブリックシート
純正オプションAW BRIDGESTONE POTENZA RE87 155/65R13 73H 165/60R14 74H
点検記録:H9.8/26:10830㌔ H10.9/10:10943㌔ H12.6/1:11083㌔ H12.8/25:11300㌔
H13.9/7:11527㌔ H26.7/10:11605㌔



型式 E-PP1
エンジン形式 E07A
最高出力 64ps(47kW)/8100rpm
最大トルク 6.1kg・m(59.8N・m)/7000rpm
種類 水冷直列3気筒SOHC12バルブ
総排気量 656cc 燃料タンク容量 24リットル  
ステアリング形式 パワーアシストなしラック&ピニオン
サスペンション形式(前・後)マクファーソン式
タイヤサイズ(前)155/65R13 73H(後) 165/60R14 74H



徳大寺さん。(天国から見ておられますか?)貴方が大好きだったビートです。

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