”NSX”を日本一販売した男たち -495ページ目

正に本物の”未体験ゾーン”でした。心も体も全て緊張いたしました。

普段は経験できない…、
手に汗握る…、本当に、心から、”緊張の連続”でした。
  


(やんごとなきお方のおクルマの引き取りです。)

当日の荒山さんは、オークションへへ出品されたクルマの手続きと、
お客様のおクルマを探しと、大変お忙しいご様子で…、

予定通り、
微力ながら…お手伝いとして、現地に参上いたしました。


電車を乗り継ぐこと、約40分。ここは、世田谷の閑静な住宅街です。

さすがは、やんごとなきお方のご環境です。
こういう雰囲気でいつも生活されているんですね。(静かで落ち着きある風情です。)


駅を降りて、言いつけどおり、早速”荒山メモ”を取り出します。

「駅に着いたら、まずお客様に電話。」
「改めてご都合をお聞きし、面会場所を決める。」

(フム…フム…。)

続いて、

「保管場所の確認。」
「車両の確認と駐車スペースの確認。」
「車内のお客様所有品の確認。」

(ナルホド…。)

次に、

「車検証及び車庫証明の押印箇所のチェック。」
「印鑑証明の受け取り。」
「車両注文書のご記入。」

とあります。

(初めての”お使い”の様相です。)


えっ!?よく読んでみますと、
すみませんが、今回の私の業務は、車両の引き取りだけじゃないんですね。
お会いになる前から…、プレッシャーに押しつぶされそうです。


しばらくして…お時間通り、
その方は、駅前のコーヒーショップにお越しになりました。

「T君、お久しぶり。」「元気だった?」
こちらの緊張とは違い、明るい夏の笑顔でお話されます。


勇気を持って、不安げに、
(すみません。)
(実は…、これから行なうことをご説明したいと思います。)と切り出したところ、

「T君、大丈夫…よ。」
「詳細は、荒山さんからお聞きしているので、書類を出してくれれば、
 私が対応できますから…。
 貴方は、車庫からクルマを出して、車内の荷物を運んで下さい。
 クルマの撮影も忘れないでね…。」

(撮影!?)(まずい…、カメラを持参しながら忘れていました…。)


えっ!?よくお聞きしてみますと、
従前から荒山さんと既に詳しいお話が済んでいて、
私は書類を届けて、車を持ち帰るという、当初の”お手伝い”で大丈夫だったようです。


(さすがは荒山さん…! 数々のご配慮、ありがとうございます。)
(やんごとなきお方は、ご機嫌です。)


そして、そして、目くるめく時間が経ち、無事すべてが終了致しました。
最後は、ご自宅の前で、そのお方に見送っていただきました。

          「T君…、荒山さんに宜しくね…。」


微笑み返しをしたものの…、呼び方に、少し…違和感もあります。(何故か…。)

          「T君…!?荒山さん…!?」


プロとお手伝いの違いだ…と心に言い聞かせながら…、
お預かりした”ホンダ・ロゴ”と一緒に安全運転で走って帰った私でした。


”NSX”を日本一販売した男たち


”NSX”を日本一販売した男たち



お手伝いから無事戻ってきた、
そしてプロの配慮を知って、
お客様に感謝した…T師匠談でした。

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