昨日は月1緩和ケア講座の1コマで、
小松ゆりこ先生の講座『感性のスイッチを押す』を受講しました。
感性を磨きライティングに生かす、を目的とした講座です。
(記事が前後してしまいましたが、
こちらの記事「いつでも必ず何かかんじている」に書いた石のワークはこの講座の中のものです。)
小松先生が様々なアプローチで私たちの「感性」のスイッチを入れてくれ、
非常に楽しい講座でした。
私が心に残ったのは主に2つ。
1つは、
「感じる」も「言葉にする」も
どちらもトレーニングであるということ。
もともと得意とか苦手とかではなく、
トレーニング出来る。
そして365日いつでもそのトレーニングは出来る。
(だって感じてない瞬間なんて無いのだから)
もう1つは、
「言葉にすること」「書くことは」は新陳代謝である。
「(口から)入れたら出す」という行為は生命体の根源である。
なので、インプットしたことは出す。
感じた事は出す。
自分の中に閉じ込めておかない。
これはとても自然なこと。
その出すためのツールが「言葉」
※
またこの講座ではたくさんのワークがあり、
自分の「感性」と向き合って「感じる」という体験をたくさん出来たのも
有意義でした。
どれもとっても面白く、
まさに感性を刺激してくれたのですが、
中でも一番印象的だったのは、
「コーマ体験ワーク」
コーマとは昏睡状態のこと。
ペアになり、1人が疑似的に昏睡になります。
もう1人はセラピスト役になり話しかけたりタッチしたりします。
疑似昏睡状態の人は、目を閉じてリラックスして座っていて、
問いかけにもタッチにも一切反応する事ができません。
瞼を動かすことすら一切できません。
そのようや昏睡を疑似体験することで得られた感覚は、、、
言葉を発することも、身体のどこかを動かすことも出来ない、
完全に静の状態に身を置いた時にも
そこに生まれてくる「感情」「感覚」を感じられたこと!
「私たちは24時間365日何かを感じていている。
24時間?寝ている時間はどうなの?」
ここの答えです。)
ちょっと衝撃の感覚でした。
セラピスト役の体験もまた、
セラピーに通ずる貴重なものでした。
普段、目を合わせる事が出来る相手、
頷いてくれるかもしれないし、言葉を返してくれるかもしれない相手には、
これほどまでに丁寧に心を寄せて接しているだろうか??
※
心理カウンセリングでクライアントの満足度が最も高いのは、
「クライアント自身が自分の感覚を言葉に出来た時」
だそうです。
感じたことを言葉に表現して、
それを発信するのは
難しかったり、時に苦しかったりします。
けれど、誰しも
自分の感性を言葉にすることを、
実は心の奥では望んでいて、
言葉にして出すこと、書くこと、
それは癒しにもなるのだと思いました。
〈追記〉
覚書を兼ねて小松先生のお話をもう一つシェアしますと、
「書く」コツは、
⚫︎リラックスしていること。
(書かなきゃ!と考えない。)
しかし「書こうという意図」はいつも持っておく。
(常にアンテナに何かが引っかかってくる)
⚫︎最初に出てきた自分の言葉を大事にする。
あとからそれをしっくりくる言葉に置き換える。
上手に説明出来ることばを探したり、
説明しようと頭で考えるのではなく、
しっくりくるワードをたくさん出して
ピッタリするものに辿り着くイメージ。
そして、
⚫︎人に見せなくても「書く」
自分の感覚を言語することは、
自分の感性を否定しないことであり、
人の感性もまるっと受け止めることに繋がる。
アロマセラピスト/富岡由紀子