さて、今回は、プロとアマチュアのインパクトの体勢の違いのお話です。
ということで、、、
以前にも書きましたが、僕は、シードプロのスイングをかなりの数見てきていて、ハイスピードカメラで、撮影もしています。
そのなかで、 もちろん、個性的なプロのスイングもあれば、オーソドックスできれいだなと言うスイングもあります。
但し、、、個性的で言うと、アマチュアのスイングの方がはるかに個性的です。
プロのスイングは、ある部分共通点があるのですが、アマチュアのスイングは、意外とバラバラです。
そして、シードプロのスイングの共通点の部分をアマチュアができれば、プロレベルのスイングができているということになります。
アマチュアのスイングをハイスピードカメラで撮影して見ていると、想像も付かないようなヘッドの動きで、スイングしている場合もあります。
簡単に言うとヘッドの動きが、物理の法則に逆らった動きみたいに見えることもあります。もちろん、そんなことはないのですが、車の例で言うと、
プロのスイングは、コーナーを曲がるときに、曲がる必要分だけハンドルを切って、適正なスピードでコーナーを抜けて、また、ハンドルを自然に戻しながら、アクセルを踏むみたいな感じですが、アマチュアのスイングは、スピードオーバーで、コーナーに進入して、コーナーの角度以上にハンドルを切って切りすぎるので戻して、ブレーキ踏んで、一生懸命ハンドルを無理に戻して、スピードがなくなってから、またアクセル全開みたいな感じに思えます。(ちょっとわかりにくいかな?)
要は、アマチュアのスイングは、簡単に言うと自分が振りやすいように振りたいように振っているのに対し、プロのスイングは、クラブが動きたい方向を邪魔しないように振っている感じです。
もちろん、ある一定の方向に振る必要があるので、そこのコントロールは必要ですが、(車で言うと、アクセルコントロール、ブレーキコントロールとハンドル裁きで、ゴルフスイングで言うと、ヘッドを加速させる力の働きかけと、インパクト前のグリップ速度の減速、とフェースコントロール)どうすれば、クラブヘッドが滑らかに動き、加速していけるかと言うところがポイントです。
さて、それで、本題のインパクトの体勢の違いですが、
よく言われることは、プロは前傾姿勢を保ったままインパクトしていて、アマチュアは前傾姿勢が崩壊していると言うことです。
さて、プロのアドレスとインパクトですが、たとえば、こんな感じです。
アドレスでは、比較的前傾が少なく、ハンドアップ気味に構えています。
そして、インパクトでは、アドレス時よりも頭が沈み込んでいて、後方に移動しています。
もうひとつのポイントは、腰の位置です。
腰の位置が、アドレスとインパクトで、ボール側にずれていません。
後は、これは、すこし独特な部分ですが、インパクトで、両足をジャンプアップしています。ここの部分は、ヘッドスピードを上げるポイントですね。
それと、アドレスとインパクトでのグリップ高さがほとんど一緒でハンドアップしていません。
ただ、これは、アドレス時でハンドアップ気味で構えているので、結果的にこうなっているので、あまり、気にするところではないと思います。
アドレスで、ハンドダウンに構えれば、インパクト時には、グリップ部分は少し高くなります。
もし、自分は、ハンドアップ角が大きいと思っているのであれば、アドレスで、シャフトラインと腕のラインを後方から見て一直線で構えるとグリップの高さは変わらなくなり、ハンドアップしないように数字上はなりますが、意味ありません。
アドレスは、あくまでもクラブを振るための準備であり、重要なことは、クラブを振りやすい体の状態で、インパクトでのフェースの向きを狙った方向に向けやすい状態を作ることです。
体の部位の各ラインを飛球線と平行の部分は、フェース面を狙う方向に打つための準備部分で、ハンドアップ、ハンドダウンなどの構えは、クラブを振りやすくするための準備です。
さて、もう一人のプロの場合ですが、こちらは、きれいなお手本どおりみたいな感じです。
アドレスとインパクトで前傾角度が変わらない感じで、頭の高さも同じですね。それと、腰の位置ですが、こちらも、ボール側にずれることなくその場の位置でスイングできています。
それで、前傾を崩さずに、インパクトするポイントですが、まずは、腰の位置だと思います。前傾が崩れる原因は、体で力を使って振るからですね。実際力をほとんど使わないパッティングでは、アマチュアでも大きくストローク中、前傾が崩れるスイングは見たことがありません。
力を入れるとどうしても腰がボール側へ移動しやすく伸び上がりやすいです。
それと、、、アドレスよりもグリップ部分が、インパクト時ではボール方向に引っ張られやすいです。これは、クラブの遠心力で引っ張られるからです。そして、遠心力で引っ張られるままとか、腰もボール側へ移動という場合、ボールよりも先にヘッドが動きやすいです。
ここは、いわゆるシャンクのポイントです。
そのため、クラブの遠心力に対抗するための力が必要になるのですが、アマチュアの場合は、それが、腕を縮めることで調整しているケースが多いです。
そして、それで足らないと思えば、上半身を起こして、ボールから遠ざけようと動きます。
このあたりが、前傾が崩れる原因です。
プロのスイングのインパクトの形は、意味があります。
このあたりの修正する練習方法は、いろいろありますが、後ろ腰の部分になにか当たるものをおいておいて、スイング中そこから離れないようにスイングする修正方法もいいですよ。