DWIBS(ドゥイブス)ってきいたことがありますか?
日本の高原先生という尊敬する放射線科の先生が開発した、全身のMRIです。
被ばくゼロで、骨転移など悪性腫瘍の患者さんの精査に使うことができる
と、個人的には大好きな検査のひとつなのですが
特に骨転移に関して。
骨シンチやFDG-PETと比較して感度・特異度はどれくらいのものなのでしょうか・・・
と気になっていくつかの論文をあさってみました。
こちらは、前立腺癌と乳癌に絞って、DWIBS vs 骨シンチ ですね。
10個以上metaがあると感度は DWIBS>骨シンチ
5個以下のmetaでは感度は DWIBS≒骨シンチ
これによると、DWIBSと骨シンチで所見の不一致が多いのは骨盤、尾骨、胸骨で、
ここは骨シンチの苦手部位だという結論になっています。
これによると、PET/CT 18F-NaF (日本で最も使われているPET/CTのコンビですね)とDWIBSを比較し、
前者をゴールドスタンダードとすると、感度88.1%、特異度48.7%だったよう。
やっぱり、DWIBSの方が色々光るのかな・・・
https://doi.org/10.1016/j.suronc.2013.10.004
最後に、メタアナリシス。
DWIBS vs 骨シンチ で、感度・特異度 は殆ど同様だったようですが、
2013年時点のメタアナリシスで、症例数が332と、ちょっと切ないですね。
最後に。
http://bodydwi.kenkyuukai.jp/special/?id=25464
こんな研究会もあるんですね~!気になるなぁ