2万以上の骨壷が発見されたポエニ人の墓地。ローマ以前のカルタゴの貴重な遺跡です。当時のカルタゴでは、幼児を殺し神へ捧げるといった、いけにえの習慣があったとギリシャ、ローマ時代の文献には記録されています。
一方で、幼児死亡率の高い古代では、幼いうちに死亡した幼児を、供養の意味で火葬して神に捧げたのでは?との考えもあります。自然死の後に焼かれたのか、生きたまま首を切られ生け贄として焼かれたのか、どちらが正しいのかは、分かっていません。
どちらにしても、お墓からは焼かれて炭化した幼児の骨が入った骨壷が多数発見されたことは事実です。
お墓の横の地下室。
アーチの天井を持つ地下室は、ローマ時代に、穀物庫として使用。