こんにちは。
世の中では、新型コロナウィルスで翻弄されていて、最後の切り札となる「緊急事態宣言」も国から、大都市を抱え、新型コロナウィルスの感染が大きいところに発令される事態となりましたね。
気を付けるべきこともありますが、どうにもならないこともありますが、どうか冷静にはんだんをしてお気を付けてください。
さて、本ブログの話題に致します。
4月になり、クレジットカード端末のICカード対応が俄かに進み始めておりますね。
特にPOSの加盟店さんが、システム改修やクレジットシステムをICカード対応して、読み取り機を設置して、という動きが加速しております。
多くの私がお目にかかったお店さんの対応としては、読み取り機とPIN Pad、そして非接触のタッチ端末の複合型のものが多く見られます。
加盟店さんによっては全てに対応している?または、非接触は一部機能に限定している?とも思われるようなものもありそうですが。ただ、端末自体には実装されてはおりますから、ソフトウェアレベルで対応可能にするだけで対応決済の種類は増やせるかと思います。
オリンピックは延期になりましたが、先にインフラ整備はしておいて、日本としては慣らしておけば、21年の開催時にはより混乱なく受け入れることもできるかな?と思いますから、その準備期間と思うことにすることが、賢明な判断なのかな?と。
他方で、決済、ことキャッシュレス全体もどうやら決済の種類が飽和してきた感がありますね。
QRコード決済も増えてますが、淘汰も始まっておりますし、規格の不揃いの弊害から統一の仕組みの検討やフィールドテストまで、共存と複雑さの解消という課題への取り組みもありますね。
更に、注目していくとよろしいのは、スマホのタッチ決済の読み取りをより安価な仕組みで可能とするテストをJCBさんが進めている点。これはとてもユニークかつより有効なものとなることは否めないです。是非とも実用化して欲しいものと思います。
たまにはカードのお話しも少しだけ。
今、俄かに流行ろうとしているものとして、日本ではSMCCやVISAプリペイドカードのKYASHさんなどが実際に実用化しているカード番号や名義人の刻印や印字を目立たない所へ移動させているカード。
そもそもは、Appleさんがアメリカで始めたApple Cardと基本的に同じようなものですね。
それをカードには一切見せないようにしようとしているイシュアさんまで出てきましたし。まだ、実際のカードは開発中ですが。
PANやカードホルダーさんのお名前、CVV2/CVC2などのセキュリティコードの目で盗み見しての悪用の減少を狙った新たな対策なのでしょうね。
バーチャル加盟店さんでの犯罪抑制には効果的なように思えますね。
物理カードの将来形なのかもしれないですね。
ただ、現代人は一人で複数枚所有している世の中ですから、管理をきちんとしないと、パニクることになりそうな気もしますね。カードホルダーさんの管理も問われます、恐らくね。
カードや決済全般で言えることでもありますが。
プロセシングビジネスもある程度の方向性も見えてきましたね。
始めはカード会社さんが引き受けるという形で始まり、そこから派生して専業のプロセシング会社を作り、ビジネスモデルとしようとしましたが、残念ながら、それは脆くも崩れてしまい、元のカード会社さんと再度吸収合併されたりすることになったり、合弁してたプロセシング会社さんは解散したり。
そこから新たなプレイヤーとして、カード会社さんと組んでプロセシングビジネスを始めた会社さんが代わりに台頭しつつあります。
単なる代行会社はなく、カードビジネス全般、イシュリングだけでなく、加盟店システムの管理ビジネスをしたりなど、多岐に渡る仕組みを構築して、多方面で使えるセンタービジネスを構築しましたね。加盟店のクレジットシステムやPOSシステムのセンター機能とカードビジネスのカード会社が担うようなことをカード会社さんと協業しながら展開するというビジネススキーム。
なるほどね、とは思いましたが、多分それで稼ぐにはこうした複数のビジネスモデルを組み合わせたセンタービジネスを構築しないと、難しいよ、ということの証しなのかもしれません。お店さんから見た時には、クレジットシステムと自社カードやPOSシステムとポイントカードなどの顧客囲い込みのシステムと一つの流れの中に全てを組み込んで管理を一つにできるメリットももちろんありますからね。
システムベンダーだけでなく印刷会社さんに至るまで最近はこうしたものを展開してますね。
日本の決済の種類という観点より見ると、とても種類が多くてかつ国内のみでしか使えないものが多い、流石は東洋のガラパゴスと言ったところもありますが、国際化の流れの中で、どうしても世界標準の仕組みを組み込むことも必須になって来ましたね。特にV/Mさんでは非接触決済がFelicaではなく、ブランド策定のものをカードに組み込む流れが主流になってきました。当たり前と言えばそうなのですが。
その一方でQR決済もその強みを生かして、より幅広い加盟店でクレジットや電子マネーが入り込めなかったところに出てきている傾向もありますね。
また、電子マネー、こと流通系のものは、グループ内での資金の流れに持っていくために、チャージの対象カードの絞り込みをしたところもありますね。
例えば、WAONさんは、最初からそれが明確で、イオンカードのみ!もしくは、イオン銀行のATMでの現金チャージ、もしくは自社銀行の口座からのチャージと限定してました。
他方、7&iさんのnanacoは、加盟店をした契約カードであれば、チャージできましたが、4月1日より自社カードのみとなり、利用者さんからは、利便性が損なわれた!ということになりましたが、不思議なところは、セブン銀行さんの一体型デビットカードまでもが、対象から外れたこと。このカードにもnanacoが搭載されているんですが、デビットカードからのチャージはできなくなりました。
まぁ、電子マネーとクレジットは同じイシュアさんですが、デビットカードは銀行さんなので、同じグループとは言え、別なイシュアさんだからかな?
お客様はそこまで意識してないから、何だか一悶着ありそうでなりませんが。
その点交通系の電子マネーの頂点に君臨するSuicaさんの利便性は目立ちますね。
さて、この軍配はどうなることやら??
カードの世界も棲み分けが少しずつですが、出てきてますね。
クレジット、デビット、ブランドプリペイドカードと選択肢がある中でそれぞれの特色が出てきているものもあります。
後は、利用した分の支払いの問題。クレジットのように後払いがもちろん主流ではありますが、現金主義のこの国、後払いは借金という信仰も根強いことは確かで、そこに食い込んだのはデビットカード。原則即時口座引き落としですから。ATMからお金を引き出してお店にという煩わしさから解放してくれましたね。
デビットカードとブランドプリペイドカードは対象年齢もクレジットカードより低いので、幅広い年代の方が利用できるということも普及を少しずつしている要因かもしれません。
デビットカードの唯一の弱点は、イシュアは銀行がほぼ全てなので、引き落としの口座を変えたい!というニーズには応えられません。
それを満たす商品を私は頭の中でほぼ商品化できるところまで、イメージできてますが。
多分商品化できれば、クレジットカードの対象外の層にはかなりのインパクトのある世界でも類を見ない新たな発想の商品になる可能性はあります。
ブランドのライセンスがいうある会社さんで、ある私の中で想定している条件を満たしていれば、とても簡単で開発にもお金は莫大にはかからない仕組みですね。
いくら専門的なものを持っていても、個人の研究家レベルですから、なかなか売り込みは難しいですが。
期待はできる内容のものではありますけどね。また、様々な意味でのムダも排除できるものですから。クレジットシステムの中で動かせられるものでもありますし。
とてもイノベーティブなものかな?と思ってます。
世の中が明日すら見えないように、この世界も明日が見えない業界であります。
また、それ故のワクワク感やそんな発想があったのか!となるところもたくさんある業界でもあります。
もちろん、私の場合にはそこに身を置いて実際に商品の企画や実験、商品化を担当してきたからこそ!ということはあります。そういう意味では素人ではないですが。
業界を離れて長くなりましたが、常にアンテナは張り巡らしていたので、予想していたこととか、新たなアイデアとかはそれなりにもっておりますけど。
また、時事刻々と動くこの分野の世界。
不定期ですが、また次の機会にお伝えできるとがあれば、と思います。
2020.04.06