皆さま、大変ご無沙汰してしまいました。
思えば、2年以上もの間、更新しておりませんでしたね。
大変申し訳ございませんでした。
放置していたということではないのですが、多忙につきなかなかここまで手がつけられず。
思えば、時代も大きく変化し、決済というものが多様化してきた時代を迎えております。
多様化、言葉の響きはとても良いのですが、逆を言えば色々とありすぎて、自分には何が最適なソリューションなのか??と混乱させられている、とも言えます。
カード、という切り口だけでなく、コード決済とか、様々な決済の手段に溢れかえり、悩んでいる方、シーンに応じて使う決済手段を上手くコントロールしている方、はてまた、色々ありすぎて訳がわからず使いこなすどころか?こんな面倒なものは要らん!という方まで、使い手も多様化してしまっている、というのが、ここ最近のトレンドなのかな?と感じております。
ここは、研究会という場として位置づけているので、これがオススメとかそういう切り口をごり押しするところではありません、多様化する決済や技術的な進歩のご紹介をして、より理解しながらの決済を普段の暮らしの中で活用頂けたら、ということが目的であります。
私は過去、しかも遠い過去に某カードの関係の会社のシステムに携わってきて、決済の端末からネットワークのこと、カードの発行の仕組みのこと、その他カードの入り口から請求、引き落としに至るまでの仕組みを生業にしてきて、それぞれを担当してきた時に兎に角「極める」ことにこだわってきました。
他社様の同じような業務に携わる方とのお付き合いや各ブランドの専門家の方、ネットワーク会社や端末メーカーさま、カードの加工をする印刷会社さま、幅広くお付き合いをさせて頂きまして、たくさんのことを学ばせてもらいました。
また、ブランドさまや新しいソリューションを開発したい!という大手の会社様からのコンサルタント的な立場というか、この世界で何がどんなことが必要なのか?ということを教えてほしいということでサポートしたり、日本の決済を変えていきたい、世界の事例を見つつ、グローバルに通用する仕組みをビジネスモデルとして構築したい、というような企画も会社の業務とは離れて、パートナーとしてやりませんか?という企業さまとも共にお仕事をさせて貰ったこともありました。
その経験と業界を離れて、様々な情報を集めて時代を俯瞰しながら今は専門的な知識を持つセミプロとして、の立場でありたいと思っております。
ビジネスとしてここを運営している、ということではなくて、あくまで、得たことを広めて啓発していくことを旨としております。
ここまで、このブログの趣旨について書かせて頂きました。
最近のトレンドから見たことを本日はお話の内容にしようかな?と。
決済もここ最近は様々な形態で発展しており、良いのか?悪いのか?多様化しすぎて世の中をある意味で混乱させている節は否めないと思っております。
カードの世界は複雑にはなっていないものの、クレジットカード、ブランド付きデビットカード、プリペイドカードと大きくはこの分類の中にどれかしらは収まるようになり。
ですので、自分はこんなカードを持ちたい!というものさえ明確になれば、それに合わせた商品が絞られると思いますし、合わせ技でよりお得にすることも可能な割合シンプルなまま、かな?と思います。
また、安全に使えるように、ICチップの付いたカードへのマイグレーションも進んで、今年にはかなり仕上げの段階になることでしょう。
ここでの注意点は、ご自分の所持しているカードの「暗証番号」は銀行のキャッシュカードと同じで絶対に忘れない、他の人に知られないようにということ、これとても大切で、それができてなくて知らない誰かに知られて悪用されると、ICカード取引については、盗難保険などの補償の対象外となり、ご自身で責任を負うことになりますので、そこはお忘れなきように。
ICカードと、触れましたが。
ICカードには、言うまでもなく大きく2つの仕様に分かれます。
カードで一番安全に使える「接触式」、但し、これは処理に時間がかかるということや暗証番号の確認など、セキュリティを重視したものなので、使い手も受け入れ先も手間はあります。
もう1つは皆さんもう普通にお使いになられているカードを端末にタッチする「非接触式」ですね。交通機関やコンビニさんやスーパーさんなど普段使いにもたれている方がたくさんおられるかと思いますが。
基本的にクレジットカードなどのカードにもより処理時間を短縮するために最近は搭載しているものや、スマートフォンに取り込んでスマホでピッと処理するものですね。
こちらは、なので暗証番号による本人確認は原則行われないことが基本ですね。
そして、弱点とも言えるし、気をつけるべきこととしては、プリペイドのものが多いので、それは盗難されて悪用されても補償の対象外になりますので、きちんと管理をしてくださいね。
決済の主流の最後に挙げられのは、「コード決済」とか「QRコード決済」と呼ばれるもので、いわゆる○○Payとか呼ばれるものであります。
リアルのお店で使う時にはスマートフォンが必須になりますし、そのアプリケーションをインストールしておいて、設定をしておくことがまず前提。そうしないと、つかえません。
また、チャージを先にしておかないといけないものと、クレジットカードなどのカードからの決済にできるもの、スマートフォンを契約しているキャリアさんの電話料金と合算払いになるものなど、サービスにより使うための準備も異なりますし、条件が付けられる場合もあります。
この決済は扱い方は難しくないですね。お店で支払いの際にスマートフォンのアプリを開いてコードをレジのバーコードの読み取りをするのみ、ですので。多くのものがそれが基本ですね。後は、お店にあるQRコードを読み込ませて、それを元に決済することもあります。
その決済の種類で異なりますし、明確な共通の規定もまだ整備がきちんとされてないことは大きな課題でもありますが、普及が先行してしまって、この種類の決済の共通の仕様というものが定められてないことはとても痛いところ。
ただ、提供事業者さんは、自分のところのサービスを普及させる為にキャンペーンでポイント何倍!とか○○%キャッシュバックとか必死になってますね。
また、使えるところが、サービス毎にかなり異なりますから、1つに絞ってというのもまだ難しいかな?という発展途上な決済かもしれません。
今、巷で盛んに言われている「キャッシュレス決済」というのは、ここまで述べたものをいわば総称しているようなもので。2019年10月の消費税率の引き上げの際に、このキャッシュレス決済を利用するとお得になるお店があります。国家をあげての増税での国民の消費の冷え込みとお店の売り上げ激減を阻止するための施策になります。
対象のお店には、Cをもじったマークがありますので、目印に。また、お店により「2%か5%」が何らかの形で還元されるものですから「現金主義だ!」という方でなければ上手く活用したいところですね。
私たち利用者からの視点で見たときの状況は大まかではありますが、こんなところではないかな?また、テーマを決めて深掘りをしてみたいな、とは思います。
お店の側から見たときのこと。
海外では、クレジットカードなどのカードでの決済の端末はかなりICカード対応が完了していて、カード先進国ではあるものの、ICカード端末後進国であるのが、日本。
業界と国とブランドさんとの取り決めで、今年2020年を目処にICカード対応の端末にする!というルールが一応取り決めされてます。
なので、今、スピードが加速して端末の入れ替えやPOS端末の機能変更などが行われているところですね。
これをしない、したくない!という加盟店さんには、ブランドさんのルールに「ライアビリティシフト」というのがありまして、お客様のカードがICカードで加盟店さんの端末が非ICカード対応の場合には、損害は加盟店さんが負う、というとが国際ルールで決まっていて運用されてます。日本は少し待ってて!ということで、2020年を期限にして例外的になっているところでありますので、来年の今頃には、このライアビリティシフトは発効していて、加盟店さんには、厳しい措置が取られることになりますが、ICカード対応をしていれば、今まで通りにカード会社さんの保険でカバーされます。
そうなると、カードの受け入れも今までとは少し変わるところが多いかな?
カードをお預かりして処理するというよりは、処理する端末のお客様操作部分にカードのスロットがあるので、お客様がカードを持ったまま、その端末を操作するのもお客様となります。
そう書くと、難しいことをさせられる!と思う方もいるかな?と思いますが、難しいことは何もありません。最初は慣れるまでは違和感あるかもしれませんが。
自分でカードをセットして、案内に従ってボタンを押したり、暗証番号を入力するのみ、ですから。後はそこにある小さな画面に金額とか出ますから間違いがないか?確認すること!それだけですから。慣れるとむしろ安心して使えますよ。
そのお客様操作端末には非接触の読み取り装置も付いているから、カードやスマートフォンをタッチすることで操作が簡単にできるということもあります。
課題と言えば、「コード決済」は今までと変わらないということかな??店員さんにバーコードを提示することは変わりません。
特に今年はスポーツのイベントが東京でありますので、全国的に仕組みが大きく変わる年になるかな?地方だけ取り残されることはなきいでしょう。先に述べたルール変更もあり、増税対策もありますから。
これからのカードはよりユーザー管理の厳格化が求められますから、管理をしっかりとしないといけません。また、スマートフォンで決済するにも、機能として、指紋認証や顔認証機能があり、それで自衛策をしっかりとできますから、小さなことですが、安全に使えるように備えておきましょう。
今日はそんな久しぶりなので、今の置かれた状況を簡単に触れてみました。
各論のテーマについては、繰り返しになりますが、またテーマを絞って深掘りをしてみたいと思います。
2020.01.02