クリエイターのための格言 -13ページ目

▲作品はみんなで作り上げるもの

ディレクターという肩書きで仕事をしていても、実際は自分一人ですべての作業をしなければならない場合もある。ま、そういう場合はおいといて。

その道のプロフェッショナルたちが分業作業することで、効率よく、高いクオリティの作品が生まれる。その行程のすべてに携わりクオリティ・コントロールをするのがディレクターの役目なのだ。

ディレクター=監督・演出だからって、自分一人で作ったと思ってはいけないし、そういうつもりで作ろうとしてもいけない。各スタッフの技術的・感覚的いいところを引き出し、それを紡ぎ合わせるのがディレクターの仕事なのだ。
だからこそ、なんでもできるからってなんでも自分一人で片付けてはいけない。どんなにがんばっても、出来上がった作品は、けっして自分自身を超えるものにならないのだ。
自分にはないセンス、自分以上の技術、それらを多くのスタッフから恵与し、作品に織り込んでいく。そうすれば、自分が想像してた以上の作品に仕上がるはずだ。

■社会とつながれ

作り手っていうのは悲しいもので、納期や締め切りが迫ると、部屋やアトリエ、会社やホテルにカンヅメ・・・なんていうこともしばしば。下界から隔絶され、黙々と作業を強いられる。
一時的に社会と断絶してしまうと、再びつながることがおっくうになって、段々と社会と自分がずれていっていることにさえ気がつかなくなる。

だから、なるべく社会とつながる努力をしなければいけない。新聞や雑誌を読む、テレビを見る、ラジオを聞く。そして街に赴き、空気を肌で感じる。

今、社会では何が起きているのか。何が求められていくのか。

時代の波に乗り遅れることなく歩んでいけば、きっと何かつかめるものがあるはずだ。

●自分に投資しろ

社員だったらボーナス、フリーだったら何か大きな仕事をすれば、ガボッと預金残高が増えているはず。そうそう、フリーの人間は確定申告後の還付金が、年に一度のボーナスみたいなものだからね。

さて、まとまった金の使い道、どうしよう。
借金返済、海外旅行、住宅ローンの頭金……。使い道というよりは、使わざるを得ない場合もあるだろう。
しかし、何に使うにしても、「自分のため、あるいは自分の将来のため」 に使うようにしたい。

イヤ別に、「最近はカラダがなまってるから、トレーニング機器を買おう!」 とか、「仕事のために、普段買えないような高価な資料を買おう!」 とかっていう、あからさまなコトではない。

車を買ってもいい。それが移動時間の短縮であったり、荷物をより多く運べたり、はたまた走ることでストレスを発散したり。ほら、自分のためになってるじゃないか。
海外旅行に行きました。普段の生活では味わえない貴重な体験、おいしい食事、とってもリラックス。見聞を広め、リフレッシュできました。これもOKだ。

え? 単に無駄遣いするなっていうこと?
いやいや、そうではない。

お金を支払う……という日常的な行動(大金という意味では非日常かも)の中にも、目的や、それによって自分が何を得るのかというコトを意識することによって、何倍も有意義な買い物(使い道)になるのだ。
例えば『わらしべ長者』のように、同じモノでも人によって価値が違う。ならば、価格以上の価値を作り出してしまえばいい。そう意識していれば、無駄遣いなんてしなくなる。次第と、必要なものと不要なものの判断が的確にできるようになる。

クリエイターは自分との戦いだ。自分の内なるエネルギー、パッション、あらゆるものを作品にぶつける。たとえ会社員であっても、結局は自分を助けてくれるのは自分しかいない。
だからこそ、自分に投資をすることが必要なのだ。