東方Projectや原神のファンアート、ゆっくり実況で使われるキャラクターの立ち絵など、SNSや動画サイトにはさまざまな二次創作コンテンツがあります。
最近では、AI画像生成を使ってイラストを制作する方法も広がり、好きなキャラクターの立ち絵を自分で作ってみたいと考える方もいるでしょう。
結論からいえば、AIによる二次創作が一律に禁止されているわけではありません。ただし、原作の著作権や公式ガイドライン、利用目的によって確認すべき条件は異なります。
特に、生成した画像をSNSに投稿したり、YouTube動画に使用したりする際は、制作に使ったAIサービスの規約だけでは判断できません。
この記事では、東方Project・ゆっくり・原神を例に、AI立ち絵を作る前に知っておきたい基本知識から、制作時の確認手順、完成後のチェックポイントまでを順番に紹介します。
AIで立ち絵を作る前に知っておきたい基本知識
立ち絵は、キャラクターの姿や表情を見せるためのイラストです。ゲーム実況の案内役や、会話動画の登場人物、配信用のキャラクター素材などに活用されています。
従来は手描きやイラストレーターへの依頼、配布素材の利用が主な制作方法でした。現在は画像生成AIも選択肢に加わり、文章で髪型・服装・構図などを指定して制作することができます。
ここで、最初に区別したいのが「二次創作」と「オリジナル制作」です。
| 区分 | 制作の考え方 |
|---|---|
| 二次創作 | 既存作品のキャラクターや創作的な表現を題材にする |
| オリジナル | 独自のデザインや設定をもとに新しいキャラクターを制作する |
AIで生成した画像についても、既存作品の創作的な表現を利用していれば、原作の著作権が関係することがあります。
また、AI画像生成サービスが生成画像の所有権を主張しないことと、第三者のキャラクターを自由に使えることは別の問題です。
例えば、PixAIの商用利用・ライセンスガイドでは、モデルやLoRAの利用条件、参照画像の出どころ、第三者の知的財産などを確認する重要性が説明されています。
覚えておきたいポイント
「AIで作れること」と「作った画像を公開・利用できること」は分けて考えましょう。
東方・ゆっくり・原神の二次創作ルールはどう違う?
二次創作に関する考え方は作品によって異なります。さらに、配布されている素材を使うときは、原作とは別に素材作者のルールが関係することもあります。代表的な3つの作品例から、確認先の違いを見てみましょう。
東方Project|公式の二次創作ガイドライン
東方Projectは、博麗霊夢や霧雨魔理沙などのキャラクターで知られる作品シリーズです。ファンによるイラスト、音楽、ゲーム、動画など、幅広い二次創作文化が発展してきました。
東方Projectの公式二次創作ガイドラインでは、個人によるファン活動としての二次創作を一定の条件で認めています。
一方、二次創作であることの明記、公式作品との誤認防止、他者の権利への配慮なども求められています。
また、動画投稿に関する公式ガイドラインでは、指定された動画共有サイトの公式システムによる収益化を条件付きで認めています。
つまり、東方Projectの立ち絵を制作・活用するときは、通常の二次創作ルールと動画利用の条件をそれぞれ確認することが大切です。
ゆっくり立ち絵|原作と素材作者のルール
ゆっくり実況や解説動画では、霊夢や魔理沙をモチーフにした、丸い顔のキャラクター表現がよく使われています。
ただし、「ゆっくり」は単独の作品名ではありません。東方Projectに由来するキャラクター表現のほか、動画制作者が独自に用意するキャラクター素材もあります。
特に注意したいのが、インターネット上で配布されている立ち絵です。
素材の配布元によっては、加工の可否、クレジット表記、商用利用、再配布などに個別の条件が設けられています。
原作のガイドラインで動画制作が認められていても、第三者が描いた素材を無条件に使えるとは限りません。
原神|ファンアートと商品化の条件
原神は、HoYoverseが展開するオープンワールドアクションRPGです。
原神では、ファンアートなどの二次創作が認められています。ただし、公式素材の無断流用や公式作品と誤認させる行為などは禁止され、グッズの制作・販売にも条件や許諾手続きが設けられています。
公開や販売を検討する際は、HoYoverseの公式ガイドラインで最新の条件を確認しましょう。
3つの例から分かること
作品の二次創作ルールと、配布素材の利用条件は必ずしも同じではありません。両方が関係する制作では、それぞれの確認が必要です。
AI立ち絵を制作する前の5つのチェックリスト
作品ごとの違いが分かったところで、実際に立ち絵を制作するときの確認手順を整理してみましょう。
この5項目を順番に確認すると、何を調べればよいか判断しやすくなります。
例えば、PixAIのコンテンツガイドラインでも、他者の著作物を含む作品を投稿する際には、権利者のガイドラインに従い、必要に応じて許可を得るよう求めています。
このように、確認対象は原作だけではありません。制作に使用する素材・モデル・サービスにもそれぞれ条件があることを意識しましょう。
制作後も注意!AI立ち絵を公開・活用するときのポイント
制作前にルールを調べていても、完成した画像の内容や公開方法については、別途チェックすることをおすすめします。
完成画像に意図しない類似がないか
独自のキャラクターを指定したつもりでも、完成画像が既存作品のキャラクターや、他のクリエイターのイラストに似た印象になることがあります。
髪型、衣装、装飾、配色などを確認し、特徴的なデザインが重なっていないか見直してみましょう。
特にオリジナルとして公開する画像では、見た目の独自性も大切です。
制作方法や出典を誤解させないか
AIで生成した作品を手描きと偽ったり、他の作者の作品を自作と称したりすることは、トラブルや信頼低下につながるおそれがあります。
投稿先でAI生成の表示が求められているときは、そのルールに従いましょう。義務がないときも、公開するコミュニティの慣習に配慮することが大切です。
公開後の問い合わせにも対応できるか
ガイドラインは更新されることがあります。また、公開した画像について権利者や素材作者から指摘を受ける可能性もあります。
制作に使用したプロンプト、参照素材の出どころ、利用条件を確認した日付などを控えておくと、後から経緯を振り返りやすくなります。
公開前の最終確認
権利を確認したことに加え、「誰かの作品だと誤認されないか」「公開先のルールに合っているか」も確認してから投稿しましょう。
利用条件が気になるなら、オリジナル立ち絵という選択肢も
ここまで確認してみると、既存作品のキャラクターを使う際には、いくつかの利用条件が関係することが分かります。
動画や配信で長く使うキャラクターを自分で用意したいなら、既存作品を再現せず、オリジナルの立ち絵を制作する方法もあります。
そこで活用できるのが、アニメAI生成サービスPixAIの画像生成モデル「Tsubaki.3」です。
Tsubaki.3では、日本語の自然な文章でキャラクターの外見や服装を指定し、生成した画像を参考に表情差分などを制作できます。
今回は、実況動画の案内役として使用できるオリジナルキャラクターを想定してみましょう。
まずは自分だけの立ち絵を作る
キャラクターの特徴を先に決めておくと、完成イメージを具体的に伝えやすくなります。
日本語プロンプト例|全身立ち絵
オリジナルのアニメ風女性キャラクター。成人女性。ダークティール色の肩までのボブヘア、琥珀色の瞳、親しみやすく落ち着いた表情。白いシャツとネイビーのショートジャケット、黒いロングパンツ、シンプルな靴。正面を向いた自然な立ち姿。頭から靴まで全身が見える構図。左右の腕は自然に下ろす。鮮明なアニメ塗り、整った輪郭、白い無地背景。人物は1人のみ。文字、ロゴ、余分な人物や装飾を入れない。既存作品のキャラクターを再現しない独自のデザイン。
立ち絵を動画で使用するなら、キャラクター全体が画面に収まり、背景から切り離しやすい構図にしておくと後から編集しやすくなります。
同じキャラクターの表情差分を用意する
基本となる立ち絵ができたら、キャラクター参照や自然言語による画像編集を使い、表情の変更を試します。
日本語編集プロンプト例|笑顔
元画像と同じオリジナルキャラクターを維持してください。髪型、髪色、瞳の色、顔立ち、服装、ポーズ、画風、背景は変更しません。表情だけを自然な笑顔のバストアップにしてください。目元を柔らかくし、口を大きく開いて楽しそうに笑う表情にします。
日本語編集プロンプト例|驚き
元画像と同じオリジナルキャラクターを維持してください。髪型、髪色、瞳の色、顔立ち、服装、ポーズ、画風、背景は変更しません。表情だけを驚いた顔のアップにしてください。目を少し大きく見開き、口を小さく開けた自然な驚きの表情にします。過度なデフォルメは避けてください。
表情の変更時に髪型や衣装まで変わってしまったときは、元画像との比較を行い、編集範囲を限定するように指示を調整します。
PixAI公式ブログの「Tsubaki.3でオリジナルキャラの素材を一式そろえる」でも、キャラクターの一貫性を意識した素材制作が紹介されています。こちらも編集の際は参考にしてみましょう。
既存作品に似せない独自のデザインを考えることで、原作固有の二次創作ルールへの依存を減らしながら、自分の活動に合ったキャラクターを育てていけます。
オリジナル立ち絵を作ってみたい方へ
PixAIはブラウザから利用でき、日本語の指示でもアニメ風のキャラクター制作を試せます。まずは基本の立ち絵を1枚作り、表情差分へ発展させてみるとよいでしょう。
よくある質問
Q. 公式ガイドラインにAIの記載が見つからないときは?
AIについて書かれていないことだけを理由に、許可されていると判断しないようにしましょう。利用方法が既存の規定に含まれるかを確認し、それでも判断が難しいときは公開や販売を急がず、必要に応じて権利者や専門家に相談します。
Q. 以前利用した立ち絵の規約が変更されたら?
配布元の最新案内を確認し、変更内容や適用開始日、過去の利用への扱いを調べましょう。必要に応じて素材の差し替えや公開設定の見直しを検討してください。
Q. 自作のオリジナル立ち絵を友人に渡してもいい?
共有する前に、生成サービスや使用したモデル・素材の条件を確認しましょう。友人が再配布や販売を行う予定なら、その用途についても事前に確認しておくことが大切です。
まとめ|制作前の確認でAI立ち絵をもっと楽しもう
東方Projectや原神、ゆっくりなどの立ち絵をAIで制作する際は、原作のガイドラインと素材の利用条件を確認することが大切です。
AIによる二次創作は一律に禁止されているわけではありませんが、制作方法や公開先、利用目的によって判断すべきポイントは変わります。
一方、既存作品のキャラクターに頼らず自分だけの立ち絵を作りたい方には、オリジナルキャラクターの制作もおすすめです。
PixAIのTsubaki.3なら、キャラクターのデザインから表情差分の制作まで、ひとつの制作フローで取り組めます。
ルールとマナーを大切にしながら、自分らしいAIイラスト制作を楽しんでみてください。
参考情報
本記事は、東方Projectよもやまニュース、HoYoverse公式ヘルプセンター、PixAI公式ブログ、および文化庁が公表するAIと著作権に関する資料を参考にしています。各サービス・作品の利用条件は変更されることがあるため、実際の利用前に最新の公式情報をご確認ください。
公式情報確認:2026年10月30日








