PR|本記事にはプロモーションを含みます
ひと昔前はAIで漫画生成をする場合、ローカル環境や生成モデル構築で多くの労力をとられました。しかし、今はブラウザ&日本語環境だけですぐに漫画が生成できる時代となりました。
一方で、「2人を同じ画面に出したら位置がおかしい」「吹き出しやセリフがキャラに被って邪魔している」といった上手くいかないことも多くあります。
そこで今回は、PixAIの最新画像生成モデル「Tsubaki.3」を使い、実際の制作フローを紹介しながら効率的なAI漫画生成を提案します。人物の位置、手の動き、視線、表情、カメラ、吹き出しをプロンプトで整理するとかなり高品質な漫画が短時間でできます。AI漫画生成が上手くいかないという方は、ぜひ本記事を参考にしてやってみてください。
生成ポイントの結論
AI漫画生成では「漫画風」と指定するだけではなく、出来事 → 人物配置 → 演技 → カメラ → セリフの順に整理すると、狙った1コマへ近づけやすくなります。
今回の漫画生成にはPixAIの「Tsubaki.3」を使用
今回使うTsubaki.3は、PixAIの画像生成モデルです。特に参照画像編集は漫画生成でとても便利です。特定の登場キャラをサンプリングし、プロンプトを入力するだけでキャラクターの統一性を保ったまま、別シーンを生成できます。もちろん、指示は全て日本語でOKです。構図・パース、ライティングも指示すれば、高い再現性が期待できます。ぜひTsubaki.3を漫画生成で試してみてください。
漫画表現や構図、画像内テキストなどの活用例は、Tsubaki.3の公式モデルページやPixAI公式ショーケースでも確認できます。コミュニティーでも様々な作品が公開されているので見てみましょう。
雨の校門で2人が会話する漫画コマを作ってみた
まず、PixAIのTsubaki.3で実際に生成した漫画のひとコマの品質をみてください。上記キャラはTsubaki.3でサンプリングしたキャラとなります。また、今回の大まかなシーンの流れは下記の通りです。
今回のシーン
放課後、雨が降る学校の校門。傘を忘れた女子生徒が困って立っている。そこへ男子生徒が近づき、自分の傘を女子の方へ差し出して「駅まで入る?」と声をかける。女子は少し驚いたあと、笑顔で「ありがとう」と答える。
このシーンには「雨」「傘」「2人の距離」「傘を差し出す動作」「女子の反応」という複数の情報があります。静止画でも、これらを適切にデザインできれば、前後のストーリーを想像できる1コマになります。
完成度を高めるには位置や手、文字などを確認しながら調整していくとよいでしょう。
同じ2人で次のコマへつなげる
1コマができたら、同じ2人をそのまま別の場面へ移せます。たとえば「相合傘で駅へ歩く」「駅前で雨宿りする」「翌日、女子が男子へお礼を言う」と展開すれば、短いストーリーになります。ここもTsubaki.3の参照画像編集が役立ちます。キャラが崩れないため、ストーリーとして読んでもらえるのです。登場キャラをその都度プロンプトで細かく指定したり、ネガティブプロンプトも入れる必要はありません。参照画像編集はとても便利です。
| 残したい要素 | 変える要素 |
|---|---|
| 顔・髪型・体型・制服・画風 | 表情・ポーズ・背景・時間・光・カメラ |
漫画コマは5つのステップに分けると作りやすい
様々な漫画シーンも、必要な要素を分けて考えれば生成計画は簡単にできあがります。ここでは、私が使っている制作フローを紹介します。5ステップで分かりやすいと思うので、是非参考にしてみてください。なお、ここの理解は大まかでOKです。プロンプトを細かく設計する段階ではありません。次章でプロンプト設計について解説します。
①出来事 → ②位置・距離 → ③視線・表情・ポーズ → ④構図・カメラ → ⑤セリフ・吹き出し
① まず「何が起きているか」を決める
今回なら「雨で困っている女子へ男子が傘を差し出す」が出来事です。「雨の日の男女、漫画風」だけでは、2人が何をしているのかをAI側に任せることになります。3人登場させるなら、「男子が女子へ傘を差し出し、友人が少し離れた場所から2人を見る」のように役割を分けましょう。
② 位置・向き・距離を決める
「女子は校門側、男子は道路側」「男子は女子へ身体を向ける」「傘を女子側へ傾ける」と位置関係を具体化します。2人を近づければ親密さが増し、少し距離を空ければ、まだ遠慮のある関係にも見せられます。
③ 視線・表情・ポーズで反応を作る
男子は少し照れながら女子を見る。女子は傘を見たあと男子へ視線を移し、驚いた表情から笑顔になる。このように「誰を見るか」「どう反応するか」を指定すると、2人の関係が画面から伝わりやすくなります。
④ カメラは「何を見せたいか」で選ぶ
2人と傘の位置関係を見せるならツーショット、女子の驚きを強調するならクローズアップ、雨の校門や夕方の街まで見せるならロングショットが向いています。構図は格好よさだけではなく、そのコマの役割から決めると選びやすくなります。
⑤ セリフと吹き出しまで含めて考える
男子の「駅まで入る?」、女子の「ありがとう」という短い会話を入れます。吹き出しが人物の顔や傘と重ならないよう、画面上部などに余白を残しておくことも漫画コマの設計です。
漫画コマ用プロンプトを実際に組み立てる
5つのステップで決めた内容を、ここで初めてプロンプトへまとめていきます。
短い指示ではAI任せが増えるから不安定になりやすい
雨の日の校門で話す高校生の男女、漫画風。
簡単なプロンプトでもAIは生成してくれますが、傘を誰が持つのか、なぜ2人が話しているのか、視線や距離をどうするのかは明確ではありません。その場合、理想のイメージと離れた漫画が作成されるおそれがあります。結果的に、何度も修正を加えることになってしまい、コストと時間の浪費につながってしまうのです。
必要な情報を加えたプロンプト
放課後、雨が降っている高校の校門を舞台にした1つの漫画コマ。画面左に傘を忘れて困っている女子生徒、画面右に傘を持った男子生徒。男子生徒は女子生徒の方へ身体を向け、自分の透明な傘を彼女側へ差し出している。男子は少し照れながら女子を見る。女子は驚いた表情で傘を見たあと、男子を見てうれしそうに微笑む。2人の上半身と傘全体が見えるツーショット。背景は雨の校門、濡れた地面に反射、少し暗い夕方。男子の吹き出しに「駅まで入る?」。女子の吹き出しに「ありがとう」。青春漫画の1コマのような自然なカラー表現。吹き出し用の余白を確保する。
重要なのは、形容詞をただ単に増やすことではありません。誰が・何をして・相手がどう反応するのかを順序立てて書くことです。
PixAI公式のプロンプト作成ガイドでは、「主体・動作・環境・画風・細部・画質」のように要素を整理して組み立てる考え方が紹介されています。漫画コマでは、さらに人物同士の位置関係や視線、セリフまで具体化していくことが大切です。
同じシーンでも条件を変えると印象はどう変わる?
基本の1コマができたら、条件を一つずつ変更すると表現の幅が広がります。
カメラを変える
ツーショットなら「男子が女子へ傘を差し出した」という出来事全体が分かります。女子の顔へ寄れば突然声をかけられた驚きが主役になり、少し離れれば雨の校門や2人の距離感まで含めて見せられます。
セリフを変える
男子のセリフが「駅まで入る?」なら自然な気遣いですが、「一緒に帰る?」なら少し踏み込んだ印象になります。「これ使って」と傘自体を渡せば、また違う関係に見えるでしょう。短いセリフでもキャラクター性や距離感を変えられます。
「〜風」を変える
漫画風ならセリフやリアクションを読みやすくし、Webtoon風なら縦長画面や人物サイズを意識してスマホで見やすくします。アニメのワンシーン風なら、雨の反射や街灯、逆光などを強めて、その瞬間の雰囲気を映像的に見せられます。
AI漫画生成でうまくいかないときはここを確認
漫画コマは、人物・背景・文字など複数の要素を同時に扱うため、一度の生成ですべて狙いどおりになるとは限りません。違和感の原因を分けて追求すると修正しやすくなります。
まとめ
今回作ったのは、雨の日に男子生徒が女子生徒へ傘を差し出すという短い場面です。派手なアクションがなくても、位置、動作、視線、表情、セリフを組み合わせれば、1枚の中にストーリーを持たせられます。
【漫画コマを作る基本フロー】
出来事を決める
↓
位置・距離を決める
↓
視線・表情・ポーズを決める
↓
構図・カメラを決める
↓
セリフ・吹き出しを加える
この流れを使えば、傘を差し出す場面だけでなく、「落とした物を拾う」「忘れ物を渡す」「待ち合わせで声をかける」といった日常の小さな出来事も漫画コマへ変えられます。そして1コマが完成したら、同じキャラクターを次の場所や時間へ移し、少しずつ物語をつなげていくこともできます。
自分のアイデアで漫画コマを作ってみる
最初から長い漫画を作る必要はありません。まずは2人の間で何かが起きる短い1シーンから始めると、構図や視線、セリフの効果を確認しやすくなります。










