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LoRAは、生成モデルへキャラクターや画風、ポーズなどの特徴を加えるための追加モデルです。PixAIでは複数のLoRAを組み合わせられるため、同じキャラクターを別の画風で描いたり、色や雰囲気を補ったりできます。

しかし、キャラクターLoRAだけでは安定していた顔が、画風LoRAを追加した途端に変わることがあります。色が濁る、画風が中途半端になる、どのLoRAが影響したのか分からなくなることもあるでしょう。

こうした失敗は、LoRAの重さだけが原因とは限りません。複数のLoRAが顔や線、色など同じ部分へ影響していることや、生成モデルとLoRAの方向性が合っていないことも考えられます。

この記事では、崩れた出力を見直す方法を3ステップにまとめて解説します。

 

 

LoRAを組み合わせると顔や画風が変わるのはなぜ?

複数のLoRAを使うと、それぞれが持つ特徴が一枚の画像へ同時に反映されます。しかし、同じ部分へ異なる特徴を加えると、顔や画風が安定しにくくなります。まずはLoRA同士が競合する仕組みと、重さを上げたときに起こる変化を分けて考えましょう。

LoRA同士が同じ部分で競合する

例えば、キャラクターLoRAが丸い目と幼い輪郭を再現しようとしているところへ、細い目や面長の輪郭が出やすい画風LoRAを追加したとします。

キャラクターLoRAは元の顔立ちを反映しようとする一方、画風LoRAは目や輪郭を別の形へ変えます。同じ顔へ異なる特徴が加わるため、キャラクターらしさが薄れる、生成ごとに顔が変わる、両方が混ざった中間的な顔になるといった出力につながります。

画風LoRAは、線や塗りだけに影響するとは限りません。学習内容によっては、目の形、輪郭、年齢感、体型まで変化します。キャラクター用と画風用でカテゴリが違っていても、実際の出力では同じ部分へ影響することがあるのです。

ここもチェック
LoRAを追加した後は、目的の画風だけでなく、顔、髪型、体型など残したい特徴が変わっていないかも確認します。

各LoRAの重さが調整されていない

LoRAの重さは、そのLoRAが出力へ与える影響を調整する項目です。残したい特徴を担当するLoRAの重さを高めると効果的に生成が進められます。

 

ただし、重さを上げたからといって、狙った特徴だけを選んで強くできるわけではありません。

線を細くする目的で画風LoRAを強くすると、線や塗りと一緒に顔立ちや年齢感まで変わることがあります。キャラクターLoRAも、顔の再現性を高めようとして重くすると、学習画像に多かった衣装、配色、構図などが強く出る可能性があります。

 

各LoRAの重さを調整することでLoRAを組み合わせても画像崩れを防ぐことができます。

LoRAの種類(カテゴリー) 主に残したい特徴 一緒に変わることがある特徴
キャラクターLoRA 顔、髪型、識別特徴 衣装、配色、画風、構図
画風LoRA 線、塗り、質感 顔立ち、年齢感、体型
色彩LoRA 彩度、色温度、コントラスト 肌、髪、衣装、背景の色
ポーズLoRA 姿勢、動作 体型、手足、構図

またLoRAの組み合わせでは、目的の変化が出たかだけでなく、残したい部分を壊していないかを見ることが重要です。重さを上げ続ける前に、各LoRAがどの範囲へ影響しているかを一つずつ確認しましょう。

組み合せを見直す前に「残したい特徴」を一つ決める

組み合わせを戻す前に、完成画像で何を残したいのかを決めます。キャラクターを維持したいのか、画風を維持したいのかによって、最初に残すLoRAが変わるためです。

作りたい画像 残すべきLoRA
同じキャラクターを別の画風で描く キャラクターLoRA
同じ画風で人物やポーズを変える 画風LoRA
特定の姿勢や動きを優先する ポーズLoRA

この記事では、同じキャラクターを残しながら画風を変えるケースを例にします。このケースでは、キャラクターLoRAが基準です。まずキャラクターLoRAだけで顔や髪型が安定することを確認し、その後に画風LoRAを戻していきます。

 

一方、衣装、表情、背景を変えたいだけなら、新しいLoRAが必要とは限りません。プロンプトで調整できる内容までLoRAで補おうとすると、顔や画風へ不要な影響が加わることがあります。「何を残すか」と同時に、「本当にLoRAで直す必要があるか」も確認しましょう。

失敗したLoRAの組み合わせを見直す3ステップ

どのLoRAが影響したのか分からなくなったら、設定を増やした状態で修正を続けないことが重要です。残したい特徴だけの状態へ戻り、補助LoRAを一つずつ確認します。

見直す際に固定する条件

生成モデル、プロンプト、ネガティブプロンプト、シード値、画像サイズ、生成枚数は変更しません。条件を揃えなければ、LoRAによる変化と、他の設定による変化を区別しにくくなります。

1.基準設定まで戻して生成

最初に、生成モデル、プロンプト、シード値を変えず、キャラクターLoRAだけで生成します。ここで顔や髪型が安定していれば、原因は後から追加したLoRAにあると絞れます。

 

キャラクターLoRAだけでも顔が崩れるなら、補助LoRAの問題ではありません。生成モデルとの相性、必要なトリガーワード、キャラクターLoRAの重さを先に見直します。基準となる画像が安定していない状態で補助LoRAを戻しても、原因は特定できません。

2.補助LoRAを一つずつ戻す

キャラクターLoRAだけで安定したら、画風LoRAを一つ追加します。顔立ちを維持したまま、狙った線や塗りに変わったかを確認してください。

  • ✓ 顔や髪型は保たれているか
  • ✓ 狙った画風が反映されたか
  • ✓ 色が濁っていないか
  • ✓ 不要な衣装や体型の変化がないか

結果を確認する前に、色彩LoRAや光のLoRAまで同時に入れると、どれが成功や失敗へ影響したのか分からなくなります。一回の検証で戻すLoRAは一つです。

検証 使用するLoRA 確認すること
1回目 キャラクターLoRAのみ 顔と髪型が安定するか
2回目 画風LoRAを追加 顔を保って画風が変わるか
3回目 画風LoRAを弱める 不要な影響が減るか

3.崩れた直前のLoRAを弱めるか外す

画風LoRAを追加して顔が変わったなら、最初にそのLoRAの重さを下げます。顔を保ちながら線や塗りだけを変えられる位置を探しましょう。

 

重さを下げても改善しないときは、画風LoRAを一度外します。元の顔へ戻れば、そのLoRAがキャラクター表現にも強く影響していたと判断できます。その後、同じ役割を持つ別の画風LoRAを一つだけ試します。

 

判断するときは、目的だった部分だけを見てはいけません。線が軽くなっても顔や髪型が変わっていれば、組み合わせ全体としては成功していないためです。「改善した部分」と「崩れた部分」の両方を記録します。

弱める → 外す → 別のLoRAを一つ試す
失敗した状態の直前まで戻ることが原因特定の近道です。他の設定変えや追加LoRAなどはしないようにしましょう。

PixAI公式のLoRAスタッキングガイドでも、先に不足を診断し、一つのLoRAへ一つの役割を持たせるやり方が紹介されています。

失敗からアプローチを決める

追加した順番を覚えていないときは、生成された画像の失敗から最初に試す操作を決める方法もあります。すべてを一度に変えず、最も可能性の高い項目から確認します。

顔が変わったら最後に追加したLoRAを弱める

画風LoRAやポーズLoRAも顔立ちへ影響することがあります。最後に追加したLoRAだけを弱め、元の顔へ近づくか確認します。顔が戻れば、そのLoRAが目や輪郭にも影響していたと判断できます。

色が濁ったら同じ色方向のLoRAを確認する

生成モデルと複数のLoRAが、すべて低彩度や寒色へ寄っていないか確認します。同じ方向のLoRAが重なっていたら、一つ外して比較します。プロンプト内の色指定がLoRAと重複していないかも確認してください。

画風が中途半端なら中心となる画風を一つに絞る

強く反映する画風LoRAを二つ使うと、線や塗りが混ざることがあります。残したい画風を一つ決め、もう一方は外すか重さを下げます。補助側には、色や光など限定した役割を持たせると調整しやすくなります。

全体が不自然なら複数のLoRAを強く反映していないか確認する

顔、衣装、線、色のすべてが過剰に見えるときは、複数のLoRAを同時に強く反映している可能性があります。一つずつ重さを変え、どのLoRAを弱めると自然な状態へ戻るか確認します。

LoRAが効かないなら相性とトリガーワードを確認する

重さだけでなく、生成モデルとの相性や必要なトリガーワードを確認します。ほかのLoRAが効果を弱めている可能性もあるため、確認したいLoRAだけで生成してみましょう。

PixAIならブラウザ上でLoRAの組み合わせを比較できる

ここまでの操作を難しく感じた人もいるかもしれません。特にローカル環境では、生成環境の構築やモデルファイルの管理も必要です。

PixAIなら、生成モデルの選択、LoRAの追加と削除、重さの調整、画像生成までブラウザ上で完結します。日本語プロンプトでも扱いやすく、アニメ風イラストの生成から画像編集、マンガ・動画制作まで一つの環境で進められます。

生成画面では、キャラクター、スタイル、ポーズなどのカテゴリから目的に合うLoRAを探せます。利用環境に応じて、自分で学習したオリジナルLoRAを組み合わせた検証も可能です。

毎日の無料クレジットで設定を試せる

無料ユーザーも毎日10,000クレジットを受け取れるため、これを使ってLoRAの組み合わせや重さを比較できます。検証中は画像サイズや生成枚数を抑え、方向性が決まってから高品質な出力や複数枚数出力を試すと良いでしょう。

初めてPixAIを利用する人へ

紹介コード「CH2ZYWVH」を使って登録すると、画像生成に使える20,000クレジットを受け取れます。是非ご利用ください。

PixAIのLoRA組み合わせに関するよくある質問

LoRAを追加する順番で結果は変わる?

画面で選んだ順番だけで結果が決まるとは限りません。この記事で重視しているのは検証する順番です。一つずつ追加すれば、どのLoRAが変化へ影響したのか追いやすくなります。

顔を残したいときはどのLoRAを基準にする?

基本はキャラクターLoRAです。キャラクターLoRAだけで顔や髪型が安定することを確認してから、画風や色を補うLoRAを追加します。

画風LoRAを二つ組み合わせてもよい?

組み合わせることはできますが、どちらを中心にするか決めましょう。線、塗り、色など同じ役割が重なると、特徴が混ざったり強く出すぎたりすることがあります。

重さを下げても顔が崩れるときはどうする?

そのLoRAを一度外し、キャラクターLoRAだけの出力へ戻るか確認します。元に戻るなら、同じ目的を持つ別のLoRAへ変更する方法があります。

まとめ|崩れた直前まで戻して原因を確認する

  • ✓ 残したいLoRAを一つだけ残す
  • ✓ 補助LoRAを一つずつ戻す
  • ✓ 崩れた直前のLoRAを弱めるか外す

LoRAは、数を増やすためではなく、不足する表現を補うために組み合わせます。出力が崩れたら新しいLoRAを追加せず、安定していた状態まで戻ることが大切です。戻した状態と失敗した状態を比較すれば、顔、線、塗り、色のどこへ影響が出たのかを確認できます。次に追加するLoRAは、明確になった不足を一つだけ補えるものから選びましょう。

 

PixAIで、まずはキャラクターLoRAと補助LoRAの2つから試し、同じ生成条件で結果を比べてみてください。

参考情報

  • LoRAスタッキングガイド|PixAIマスタリー Part 3
  • LoRAとは?AI画像生成のためのLoRAモデル初心者ガイド
  • PixAI公式ヘルプ|クレジットについて