PixAIで画像を作ろうとしたとき、意外と迷いやすいのがモデル選びです。
Tsubaki、Tsubaki.2、Tsubaki v1.1、Serin、Tsubaki Flash。名前は似ていても、向いている使い方は同じではありません。
特にDiT系モデルは、生成で使うときと、LoRA学習を考えるときで見るポイントが変わります。「とりあえず新しそうなモデルを選ぶ」「名前が近いから同じ系統として扱う」と、思った仕上がりにならないこともあります。
この記事では、PixAIのDiTモデルを、生成向けの選び方とLoRA学習向けの選び方に分けて整理します。
この記事で分かること
- PixAIのDiTモデルをどう見ればいいか
- 生成とLoRA学習で選び方がどう変わるか
- TsubakiとTsubaki.2の使い分け
- 初心者がモデル選びで迷いやすいポイント
PixAIのDiTモデルは「生成」と「LoRA学習」で選択
まず押さえたいのは、DiTモデルをひとまとめに見ないことです。同じDiT系でも、画像を作るときに選ぶモデルと、LoRA学習の土台モデルでは役割が違います。
生成で使うDiTモデル
生成でモデルを選ぶときは、主に絵柄、色味、構図、プロンプトへの反応を見ます。同じプロンプトでも、モデルが変わると顔立ち、線の出方、背景の密度、雰囲気が変わります。
つまり生成では、「どのモデルが一番上か」ではなく、作りたい絵柄に合うモデルはどれかを見るのが大切です。
LoRA学習で意識するDiTモデル
LoRA学習では、画像を出すモデルではなく、どのモデルを土台にしてキャラクターや作風を学習させるかを見ます。
2026年6月時点で、DiT.1のTsubaki、DiT.2のTsubaki.2が使えます。
| 見る場面 | 主な目的 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 生成 | 画像を作る | 絵柄・構図・雰囲気 |
| LoRA学習 | 特徴を覚えさせる | 再現性・互換性・学習ベース |
生成で使えるPixAIのDiTモデルを整理
PixAIでは、生成時に複数のDiT系モデルを使えます。ここでは、初心者が選びやすいように、それぞれの特徴を簡潔に整理します。
Tsubaki|基準DiTモデル
Tsubakiは、PixAIが独自開発したDiT系モデルです。自然言語プロンプトとタグの両方に対応し、長めの指示や複数キャラクターの描き分けにも強みがあります。PixAIのDiTエントリーモデルとして捉えるとよいでしょう。LoRA学習ではDiT.1系のベースとして使用できます。
Tsubaki v1.1|細部と見栄えを重視したTsubaki系モデル
Tsubaki v1.1は、Tsubaki系の表現をさらに高めた生成向けモデルです。顔、服装、背景などの細かなディテールや、構図・色のまとまりを重視したいときに候補になります。
Tsubaki.2|自然文と複雑な指示に強いDiT.2モデル
Tsubaki.2は、プロンプト理解力と表現の幅を強化したDiT.2系モデルです。長く構造化されたプロンプト、複数キャラクターの配置、自然なインタラクション、空気感のあるスタイル表現に対応しやすい点が特徴です。
Serin|韓国風ビジュアルを試したいときのモデル
Serinは、韓国のManhwaやWebtoon的な美学を取り入れたDiT系スタイルモデルです。透明感のある色彩、階層感のある光影、ファッション性のあるキャラクター表現を試したいときに候補になります。
Tsubaki Flash|高速生成とTsubaki系LoRA互換性が特徴
Tsubaki Flashは、Tsubakiの公式高速化モデルです。生成速度を重視して設計されており、プロンプトの方向性を素早く試したいときに使いやすいモデルです。Tsubaki向けLoRAの多くに対応しますが、一部のLoRAでは効果が弱まることがあります。
LoRA学習でのTsubakiとTsubaki.2
生成では複数のDiTモデルを選べますが、LoRA学習を考えるときは、まずTsubakiとTsubaki.2のみとなります(2026年6月時点)公式情報でも、詳しくはPixAI公式ブログのDiT LoRA Training Guideでも解説されています。
Tsubakiはキャラクター再現を重視したいとき
Tsubakiは、キャラクターの見た目や特徴を安定させたいときに考えやすいモデルです。髪型、目の色、服装、アクセサリーなど、固定したい要素をはっきり持つキャラクターLoRAでは、まずTsubakiを基準にすることをおすすめします。
Tsubaki.2は雰囲気や世界観も含めたいとき
Tsubaki.2は、自然文や長めの指示、シーン全体の空気感を含めた表現に向いています。キャラクター単体だけでなく、背景、光、構図、物語性まで含めて作りたいときは、Tsubaki.2を選択するとよいでしょう。
注意したいポイント
Tsubakiで学習したLoRAを、Tsubaki.2でも同じように使えるとは限りません。LoRAを使うときは、「どのモデルで学習したか」と「どのモデルで使うか」を確認しておくことが大切です。
生成目的別|どのDiTモデルを選べばいい?
学習から生成に話を戻しましょう。生成時のモデル選択で迷ったときは、作りたいものから逆算する方が合理的です。
| 目的 | 候補モデル | 理由 |
|---|---|---|
| キャラクターを安定させたい | Tsubaki | 固定要素を確認しやすい |
| 雰囲気や世界観を重視したい | Tsubaki.2 | 自然文や空気感の表現に向く |
| まず生成で違いを見たい | Tsubaki / Tsubaki.2 / Tsubaki v1.1 | 基準と質感の違いを比べやすい |
| 韓国風・Webtoon風を試したい | Serin | Manhwa系の雰囲気を確認しやすい |
| 速く試作を回したい | Tsubaki Flash | 高速生成向けに使いやすい |
初心者がつまずきやすいポイント
Tsubaki.2を単純な上位版だと思う
Tsubaki.2はTsubakiの完全な上位版ではなく、得意な方向が違うモデルとして見る方が自然です。キャラ再現を重視するのか、雰囲気表現を重視するのかで選び方が変わります。
生成モデルとLoRA学習ベースを混同する
生成で使えるモデルが、そのままLoRA学習ベースで使えません。使用できるのはTsubakiとTsubaki.2です。生成で見るモデルと、学習の土台として見るモデルは分けて考えましょう。
データセットやトリガーワードを雑に扱う
キャラ再現を狙うなら、データセット内で固定したい特徴を揃える必要があります。Tsubaki.2では、短い単語だけでなく、特徴を説明するトリガーフレーズも意識したいところです。
よくある質問
DiTとは何ですか?
DiTはDiffusion Transformerの略です。画像を少しずつ整える拡散モデルに、要素同士の関係を読み取るTransformerの考え方を取り入れたモデル系統と考えると分かりやすいです。
PixAIでLoRA学習に使えるDiTモデルはどれですか?
TsubakiとTsubaki.2です。Tsubakiシリーズでない場合は、SDXLやSDなども使えます。
初心者はどれから使うべきですか?
キャラクター再現を重視するならTsubakiから始めると分かりやすいです。雰囲気や世界観を重視したいならTsubaki.2も候補になります。
Tsubaki Flashは何に向いていますか?
Tsubaki Flashは高速生成向けのモデルです。プロンプトの方向性を素早く確認したいときにおすすめです。
まとめ|PixAIのDiTモデルは目的から選ぶ
PixAIのDiTモデルは、まず生成とLoRA学習で分けて考えると整理しやすくなります。
生成では、Tsubaki、Tsubaki.2、Tsubaki v1.1、Serin、Tsubaki Flashを目的に応じて試せます。キャラクター再現を重視するならTsubaki。雰囲気や世界観まで含めたいならTsubaki.2。高速に試作したいならTsubaki Flash、韓国風・Webtoon風を試したいならSerinも候補になるでしょう。一方でLoRA学習では、TsubakiとTsubaki.2を選択することになります。生成モデルが全て使えるわけではないため注意が必要です。
PixAIをこれから試す方へ
PixAIを初めて利用する方は、紹介コードCH2ZYWVHを使うと、画像生成に使えるクレジットを20,000ポイント受け取れます。まずはTsubakiとTsubaki.2を生成で触り比べて、自分が作りたいキャラクターや世界観に合うモデルを探してみるましょう。
参考情報
- PixAI公式ブログ「DiT LoRA Training Guide」
- PixAI公式ブログ「Tsubaki / Tsubaki.2 関連モデル紹介」
- PixAI公式ブログ「Tsubaki Flash モデル紹介」
- PixAI公式ブログ「Serin モデル紹介」
- PixAI LoRA学習画面で確認できるモデルタイプ表示
- Diffusion Transformer 関連論文・技術情報








