ま、こういうランク付けとか賞とかは、基準によってもかなり変わるものですが、とにかくこのToyo Eatryがこのランキングで43位、フィリピンのレストランでは唯一の入賞になりました。因みに東京のミシュラン三つ星のフレンチ、カンテサンスがこの店の3位下につけているのでどうかとも思いますが、まぁ、店選びの参考の一つにはなるでしょう。
又、シェフのキャリアとしては、エルブジの後数年間世界一レストランの座にあり、イギリスを一気にグルメ国で有名にしたあのファット・ダックで修行していたそうで、ここを今回の旅のハイライトとしました。
店があるのはマカティから南へ車で15分とかの、ローカルと工業地の色が強いエリア。普通の旅行だとまずこないエリアでしょう。
店内はこんな。↓
かなりおしゃれです。メニューはこんな。↓
コースが2種類にアラカルト。当然テイスティングコースにします。
これに飲料のペアリングコースもお願いして、総額でも一人4000ペソ、八千円とかです。
先ずはアミューズ的なもの。
ところで、基本ここの料理はなんやかんやで構成が複雑な料理ばかりなので説明は端折ります。
で、最初のお料理。
口の中で溶かしながら一体にして味を楽しむモノ。↓
芋的なモノ。↓
イカ飯的なモノ。↓
牡蠣のシューターと、酢の物と、シメサバ的なモノ。↓
茶碗蒸し的なモノ。↓
完全なる口直し。↓
サムギョプサル的なモノ。↓
お好み焼き的なモノ。↓
焼き鳥(トン)的なモノ。↓
卵かけご飯的なモノ。↓
イギリスの伝統菓子的なモノ。↓
マンゴピクルス的なモノ。↓
茶菓子的なモノ。↓
茶菓子だけ言葉を添えると、手前(紫)から左周りに
フィリピン食材を使ったムース、フィリピン伝統菓子に似せたフレンチトースト、フィリピンの魚醤風味の生チョコレート。
いわゆる、モダンキュイジーヌに和をインスパイアさせてフィリピンフレーバーを足した、なんの事かさっぱりだと思いますがそんな感じです。
非常に面白い料理でした。ただ、フィリピン料理や風味に慣れていないので、ちょっとしたアクセント(主に魚臭さなのですが)が口に残りました。
飲料のペアリングは、カクテルばかりでした。普通はワインで合わせるのがセオリーですが、こう行った複雑な料理ではカクテルが合うなと勉強になりました。ただ、通常は1品1ドリンクだと思いますが、ここは3種類程度のみ。酒飲みとしては少し物足りませんでした。
あとエアコンの効きが非常に悪く店内の暑さで食事を楽しむコンディションが半減、に加えて店員とお客全体の声のボリュームが大きく、落ち着いて食事を楽しむ雰囲気ではありませんでした。
飲食業界の人、料理(グルメ)に興味がある人、次世代フィリピン料理が見たい人、は是非一度足を運ぶ価値はあると思います。ただし、「美味いステーキが食いたい」って人にはオススメしないかもしれません。そういうコンセプトのお店です。














