かなり昔はたまに観に行ってました。
仁左衛門さんや玉三郎さんの全盛期の頃でした。
今は全く行ってません。
沢村貞子さんのエッセイを読んで気持ちが冷めました。
沢村さんはもう亡くなってますが、名脇役女優さんでした。
女優さんとして素晴らしいだけではなく、ご自身の生き方や暮らし方が浮かぶ文章が好きです。
沢村さんのどの本に書いてあったか忘れましたが弟さん、俳優の加東大介さんのことを書かれてました。
劇場の片隅で泣いていた弟・・と。
加東さんは元々は歌舞伎俳優だったそうです。
名子役として活躍したけれども活躍できたのは子役の間だけ、成長と共に歌舞伎界ならではの壁にぶつかります。
どんなに努力して芸を磨いても主役になれるのは、家柄の良い格上の役者だけ。
良い家に生まれない限り報われることのない世界なのです。
将来の無い歌舞伎界から映画界に進んだ加東さんは映像の世界で力を発揮することができました。
歌舞伎界は
「特定の家に生まれないと主役になれない」
「何をやっても芸の肥やし」
という業界のようです。
それぞれの業界にそれぞれやり方があり、一子相伝の伝統を守るのは自由ですが、そういう業界に国民の税金を投じるのには疑問を感じます。
以前、歌舞伎をみたとき出演者中、7人くらいも人間国宝が居たことがありました。
そのとき「この人達が人間国宝なら、天津乙女さんや春日野八千代さんだって十分、人間国宝に値するわ」と思いました。