上手くいっていると思います。
今、「スカーレット・ピンパーネル」を星組で上演中ですが連日満員のお客さんで賑わっています。
2008年に同じ星組で初演されたときは、今では信じられないほど空席があり、集客目的のトークショーも。その時の出演者(敬称略)等。
第1回 6/26(木)15時公演終了後すぐ「ピンパーネル団の夕べ」
立樹、涼、彩海、夢乃、麻尋、紅、壱城
第2回 7/1(火)15時公演終了後すぐ「革命政府軍決起集会」
にしき、美稀、祐穂、柚希、鶴美
第3回 7/3(木)15時公演終了後すぐ「ブレイクニー家の親族会」
安蘭、遠野、和、夢咲
第4回 7/10(木)15時公演終了後すぐ「恋人たちの井戸端会議」
琴、華美、音花、純花、妃咲、蒼乃、稀鳥
バウ「早霧さん主演殉情」観劇のため行けなかった第3回を除いて全てみましたが大変面白かったです。
タイトルや人選に集客の悪い15時公演のチケットをなんとか売りたいという気持ちが読めますね。
今はこういう企画が必要無いほど、15時公演も売れています。
宝塚歌劇は今もスター主義ですが、昔ほどトップスター個人の人気に依存していないように感じます。
そして、その人気をもプロデュースできるようになってきているようにも思えます。
それができる大きな要因として、宝塚歌劇は装置産業的なところがあるからかもしれません。
出し入れ自在な大階段や盆や、何か所もあるセリを備えた大劇場。映像やライトも昔とは格段に進んでいます。
多数の出演者を使えるので可能な人海戦術も。
トップスターの人選も乱暴な言い方をすれば、劇団が選び真ん中に置けば誰でもトップスター!という感じでしょうか。
選んだトップスターの出来る演目をあてて、上記のような装置と豪華な衣装でいくらでも盛れるのが宝塚。
コアなファンの皆さんには不満だとしても「宝塚」を一度観てみたいという初見のお客さんには十分でしょう。
少々人選を誤ったとしても5組ありますし、退団というリセット方法を持っています。
トップスターの退団で稼ぐのは昔も今も変わりませんが、今は売るものが昔とは比べものにならないほど沢山あります。
退団するトップのファンからこれでもかという位巻き上げる手法にも、100年を超えてきたノウハウが活かされています。
私個人としては若干つまらない方向性ですが、経営戦略としては以前に書いた経費節減も含めて正解かと思います。