宝塚大劇場

2016/9/1 15:00

 

平日3時公演だというのに2階も空席はごく僅か、盛況で嬉しいです。

 

鹿児島弁で少し解らない部分もありましたが、北翔さんの潔さや男らしさはよく伝わってきました。

 

お芝居の終わり、ショーの終わりで涙が出て仕方なかったです。

主人公の一途な生き方が北翔さんに重なりますね。

 

でも、一番切なかったのは「ここまで2番手さんに下級生に気を遣わないといけないの?」という気持ちです。

 

もしかしたら、今公演のほうが一般的なのかもしれませんが私は壮さんファンなので、退団公演だと「前田慶次/MY DREAM TAKARAZUKA」が基準になり、どうしても比べてしまいます。

 

お芝居、紅さんは何度も歌があり出番も多いです。

トップ&2番手が親友というのは同じなのに、早霧さん扮する助右衛門は序盤の野点場面が終わると30分くらい出てきません。

その後も前田家を守るために慶次を切ろうとするところ以外ずっと辛抱役でした。

最後も遠い上手花道から、まつと共に舞台中央の馬上の慶次を見上げて終わりです。

名目2番手早霧さん、実質2番手は夢乃さん、裏2番手が未涼さんといった感じでした。

 

ショーのほうも、早霧さんの場面は相手役に決まっていた咲妃さんと一緒に中村先生作にはつきものの、ブライアント先生振付の場面がありましたが、中詰の前にあり黒い衣装に全員帽子を被っていて顏がよく見えず、直前の未涼さんから始まる場面のほうが印象的でした。

 

「ロマンス!!」紅さんはこちらも出番が多く、北翔さんの場面にほぼもれなく参加されてるように感じました。

 

どちらも歌えて踊れる今の星組トップコンビの退団公演、どんなデュエットダンスが見られるのかと楽しみにしていました。

 

元星組トップ娘役の白城あやかさんがインタビューで嬉しかったことを聞かれて

「毎公演、白いお衣装でシメさんとデュエットダンスが踊れたこと」

娘役さんの夢なんだと思います。

 

「MY DREAM TAKARAZUKA」早霧さんが次期トップさんですから組子に見守られて銀橋を渡った後(その前に未涼さんも渡りましたが)

壮さんが「もうすぐ幕が下りる・・・いつも私に寄り添いこんなに愛してくれたあなたに・・・」

と歌う中、愛加さんがせり上がり始まるデュエットダンス、何度見ても泣けました。

 

岡田先生作「ROSE GARDEN」、パレード前のデュエットダンス

轟さんが大階段を下りてきて

遠くへ離れても 君想う この愛永遠に君の微笑み その瞳 すべて忘れない」

月影瞳さんが

あなたの愛に包まれて生きてきた幸せ 胸に蘇るの」

その後

美しい時を抱きしめて歩き出す聞かせてよ 思い出の歌を 愛の歌Parlez moi d' amour・・と続きます。

この場面が大好き。

 

同じ先生ですし、こういうのを期待してました。

 

ところがパレード前に踊るのは次期コンビ!?

歌も「アイ ラブ レビュー」歌詞そのままです。

 

凰稀さん退団公演のショーで終盤、急に緞帳が下り、それが上がると次期コンビが大階段に居たときも驚きましたが今回はそれ以上でした。

 

文句ばかり書いてしまいましたが、これはいつものように帰宅して我に返ったからで、

劇場では最後に歌ってキメてくれる、北翔さんの歌声に聞き惚れていました。