竹橋の国立近代美術館は所蔵品が素晴らしく充実しています。
東京で時間があると迷わず行ってしまいます。
今回は所蔵する藤田嗣治さんの全作品をみることができました。
裸婦や猫の絵で有名ですが、この美術館所蔵の戦争画は圧巻です。
戦争画の所有はアメリカですが無期限貸与されているとのことです。
普段はその一部のみ展示されていますが
今回は全14作品をみることができました。
この一連の戦争画を描いたことが大きな原因になり
日本を去り、フランスで一生を終えたレオナルド・フジタ。
14枚とも100~200号の大作。
私の目にはどれも素晴らしい描写力、表現力で迫ってきました。
構成も素晴らしくアメリカが所有権を手放さないのが納得です。
これらの絵で戦争に加担した、戦意を鼓舞したと言われているのでしょうか?
「十二月八日の真珠湾」以外の兵士や民間人を描いた作品は
もう悲惨以外のなにものでもなく、戦争の真実を赤裸々に表現しています。
戦争画というより反戦絵画だと思いました。
傷つき息絶えた兵士、追い詰められて崖から飛び降りる人びと
見ていると苦しくなる作品ばかりでした。