成果を出す人をシンプルに表現すると
「成果」=「知識」×「実行力」
(5×5=25みたいな)
になると思う。
我々は小さなベンチャーなので、
まずは、「実行力」が何より大事。
ただ、数年はこれで成果を出し続けることができるが、
レイヤーが上がり、組織の成果や会社の成果を出す責任が出てくると
外部環境を中心に、その業界特有の「知識」が不可欠になる。
一番バランスが悪いのが、
「知識」×「実行力」
(5×1=5みたいな)
になっていることだ。
こうなると成果はでないし、
下手をすると持っている変な「知識」で
周りの人に変な影響を与える可能性すらある。
そして、これは僕が一番気にしていることだが、
特にミッションや職種やグループなどが変わった時。
新しかったり、重要だったりするミッションであればあるほど、
「実行力」が大きい人に
そのポジションをお願いするほうが成功の確率が高い。
なので、「実行力」が高い人にそういうポジションをお願いする。
ただ、新しい領域になるので、当然「知識」がない。
そうなると
「知識」×「実行力」
でいてほしいのに、
「知識」×「実行力」
になってしまい、大事な「実行力」が「知識」と同時に小さくなってしまうケースがある。
今の自分にできることはたくさんあるのに、
急に会社が学校みたいになって、
覚えることが中心になり、
「知識」がないうちは何もできない、というマインドになり、
成果から遠くなっていく。
「実行力」は一度小さくなると、
なかなか回復するのが難しい。
楽を覚えてしまうからだ。
こうなったら、いつか「知識」が大きくなっても
「実行力」が前ほど大きくならないので、
期待している成果はでない。
「知識」は大きくしていくことは簡単だが、
「実行力」を大きくしていくのは非常に大変だ。
新しいメンバーを迎えるマネージャーは気をつけないといけない。
「知識」がないから、と、
今やれることを探して、とにかく実行させる、ということをせず、
まずは、勉強を、というアプローチをとると、
成果を出すまでに非常に時間がかかるし、
成果が出ても、「実行力」が小さくなっているので、
大きい成果を出すことができない人を育てている可能性が高い。
今日できる最大の成果、明日できる最大の成果
を常に意識して毎日を過ごさないといけないし、
そういう毎日を設定することが重要。
「実行力」の大きさを保ちつつ、「知識」を大きくしていく。
そうすれば最短で最大の成果を出していくことができる筈。
図のイメージでいうと、
成果の曲線が、一度下がって、後半上がってくる人より、
毎日、下がることなく、少しでもいいから上げ続ける人。
ミッションが変わったり、職種が変わったり、グループが変わった時、
ちょっと注意したい。