現代哲学に基づく実践的コーチングアプローチ

現代哲学に基づく実践的コーチングアプローチ

現代哲学の視点からの深い人間理解に基づき、明確な根拠と再現性を備えたコーチングのアプローチをお伝えしています。

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こんにちは。 山田亨です。

さて、人の人生に土足で踏み込む職業をしている私は、
自分自身も身を以て成長していないといけないと思っており、
指導者クラスのコーチにコーチングをお願いしています。  

最初の頃、良く言われたのが
「トオルちゃん、今、知ってる事喋ってるでしょ」 というセリフ。  

 はじめは、全く何の事かわかりませんでした。

 でも、今はこの言葉の意味が良く分かります。  

 ※  

これは、ある事象に対する自分のこれまでの解釈や世界観を
延々と述べているだけの状態。

つまり、これまでの思考の範囲内で語っている状態です。  

私たちの頭はとても賢く、
様々な事に自分の都合の良いように理屈付けをし、
私たちは、その解釈がさも事実かのように語り始めます。

「○○が悪いから~~なんだ」  

「これって、こういう事なんですよね(説明)」  

「私はこのやりかたにこだわりがあるので…」  

「私はこれが苦手なので…」  

「これってこういう風になるから、 上手く行かないと思うんですよね(憶測)」  

「会社の問題点はこういうところで、 ここが良くならないといけない(と評論家風)」  

 ※  

その解釈は、もしかしたら正しいかもしれません。

 でも、こういう発言を続けていると、 仕事は限りなくツマラナくなります。  

僕自身も役所時代、こういう考え方をしていた事があります。
本当に仕事がつまらなかった。  

 朝出勤して、いろんな事に振り回されて、
 昼は弁当をかき込んで、国会の質問者が出そろうのを待って…  

いろんなことに言い訳して、
 いろんな事に理屈を付けて自分を納得させ   同じような日常が繰り返され、
何やっているんだろうという無力感に苛まれていました。

※  

冒頭の話に戻りますが、
何時も考えている事の枠を超えて物事を見て行かないと、
どんどん自分の世界は狭まって行きます。  

ストレッチをしないと体が固くなるように、
可動範囲の中だけで思考していると、
次第に可動範囲自体も狭くなって行きます。  

現状維持は則ち後退です。  

 ※  

今になって思うのですが、仕事が面白くないのは、
仕事自体が面白くないのではなくて、
仕事に向き合う自分のスタンスが面白くないだけなのです。  

そして、なぜ面白くないかと言うと、 知っている事ばっかり喋っていて、  
そして、これまで馴染みのある世界の中だけで生きていて
思考の枠が広がっていないから。  

自分の思い込みを強化するような思考しかしていないから。  

同じ世界で生きていると目の前の仕事は何も変わりません。  

自分でも気付いていないような 自分の願い、希望、
そしてそれに付随する恐れ。  

そんな事を話す事で 目の前の現状に風穴を空けて行く事が出来ます。

違う世界への入り口が見えてきます。  

世界はあなたが見ているよりも、
もっと色とりどりの色彩に溢れています。  

もちろん、あなたを取り巻く構造はそれを許してくれないかもしれません。  

だからこそもう一つの構造として
ディスカッションのパートナーを持つという事が必要です。





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こんにちは。山田亨です。  

最近、前歯にインプラントを入れたのですが、
合わせて、たくさんの虫歯を見つけられ治療中です(涙)  

でも、常に予約でいっぱいの信頼できる歯医者さんなので、
全幅の信頼を置いて、全てお任せしています。  

※  

さて、先日、その歯医者さんでこんな場面がありました。  

奥歯の銀の詰め物を付け替える場面、
衛生士さんの前作業とか先生の作業が時間がかかって
どうもしっくり来ないようです。  

そして何回かの作業の後、先生から一言。  

「山田さん、申し訳ない。」

「今のままでも詰める事ができるのですが、もっと良いものを詰めたいので
 歯科技工士さんにもう一度作り直してもらおうと思います。」

「せっかくお時間をいただいたのですが、
 もう一度型取りからやらせてください」  

 とのこと。  



プロとしては当たり前の姿勢ですが、
あなたはは自分自身の仕事においてこういう発言ができているでしょうか。  

「そもそもちゃんと作ってよ」 と思われるかもしれませんが、
こういう細部にこだわる姿勢、私は非常に共感します。

自分が非難されたり、手間をかけたりする事を省みず、
目の前のお客様、そして自分の仕事についてのみを見る。  

進んでいる物事にストップをかけるには勇気が必要です。

それができなくて失敗した人、
滅んだ組織は星の数ほどあると思います。

でも、自分の目の前にそれが出現すると、本当に難しい。  

撤退する勇気を持つためには、お客様だけを見る事、
もしくは自分の職業の神様相手に仕事をする事が 必要なんだと、
そんな事を気付かせていただけました。  

同時に、その歯科医院の人気の秘密が分かったような気がします。







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「箴言365日」では、
私が毎日お送りしているメールマガジンから、
反響の多かった記事を抜粋してお届けします。

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男が女に対して誤りを冒すのは、
国際政治の世界で日常茶飯事のように起きる
「摩擦」とその原因に実に良く似ている。

 『現実主義者が誤りを冒すのは、
  相手も現実を直視すれば自分と同じように
     考えるだろうから、

 バカなマネはしないに違いない、
 と判断した時である。』

と、500年前の政治哲学者マキャベッリが
書いているが、現実主義者を男に変えれば、
全く同じ事が男女関係にもいえるのだ。

          塩野七生(作家)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


塩野七生さんは、「ローマ人の物語」など
イタリアを舞台にした作品で有名な女性作家です。

この言葉はエッセイ集『男たちへ 』(文春文庫)からの抜粋です。

このあとこの文章では「女の性(さが)」について
延々と語られるワケですが、

歴史から人間まで幅広く論ずる塩野さんは、
私の心のメンターの一人です。

女性視点なのですが、一般的な女性視点ではなく、
男の社会の成り立ちを良く知った上で一つ上から
女性視点を投げかけている面白み。

特に男性の皆様は、おもしろいので
是非お手に取って読んでみてみてください。



こんにちは。山田亨です。

「箴言365日」では、
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人間は、やっぱり出来損ないだ。
みんな失敗もする。

その出来損ないの人間を
そのままを愛せるかどうかなんだ。

政治家を志す人間は
人を愛さなきゃダメだ。

東大を出た頭のいい奴はみんな、
あるべき姿を愛そうとするから、
現実の人間を軽蔑してしまう。

それが大衆軽視につながる。
それではダメなんだ。
 
そこの八百屋のおっちゃん、おばちゃん、
その人たちをそのままで愛さなきゃならない。

そこにしか政治はないんだ。
政治の原点はそこにあるんだ。

  田中角栄
  (第64代、65代 内閣総理大臣)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

『田中角栄秘録』大下英治著
(2013年/イースト新書)からの引用です。

読者の皆様の中で
政治家になろうとされている方は
いらっしゃらないかと思いますが、

政治の世界に限らず、
誠に人間社会の本質をついた
言葉だと思います。

私たちは様々な経験を経て、
成長します。

成長すると色々な物事ができるようになります。
様々な世界が観えて来るようになります。

そうするとどうでしょう。
人にそれを教えたくなります。
あるべき姿を押し付けたくなります。

そこに傲慢な心はないでしょうか。

かくいう私も官僚出身です。
本当にこの人達はバカだな
と思う事も多々ありました。

でも、そうじゃないんですよね。

人をそのままの姿で愛して、
その上でその人たちの発展を願うとき、

そこに本当の影響力が
現れるのではないかと思います。

日々、心に留めている言葉です。



こんにちは。山田です。

 

夏休みに奥様の実家の宮崎に帰省した折、ゆっくり時間があったので

春に買った「新釈古事記伝<全7巻>」をじっくり読んでいました。


宮崎県は神話の国です^^

 

全ての話が味わい深いのですが、

今回響いた箇所をご紹介させていただきます。

 

大国主命(おおくにぬしのみこと)の国づくりに協力した

少名毘古那神(すくなびこなのかみ)の関わりを記した巻です。

 

厳しい試練や修行を経て様々な技術を習得し、

ようやく国づくりに本格的に着手した大国主命。

 

全国を行脚し、数々の仕事を成し遂げていきます。

 

大国主命の真摯な態度と素直な気持ちと、

磨き上げた能力により 国づくりはドンドンはかどっていきます。

 

でも、大国主命には一つ変だなぁと思う事がありました。

 

国のどこにも、大国主命の傍に居る人にも、

誰一人として大国主命に敵意を抱いたり、反抗したりする人は居ないのに、

どういう訳かみんなが不満足の様子でどこか目に光が無いのです。

 

そんな思い煩いの中、大国主命は少名毘古那神(以下、すくなさま)に出会います。

 

すくなさまとの出会いも一悶着あるのですが、

紆余曲折を経て、大国主命はすくなさまに指導を仰ぐことになりました。

 

そして最初の問答がまことに味わい深い。

 

すくなさま「改めてお伺いしますが、あなたのお名前は何と言いますか。」

 

大国主命「大国主命と申します。」

 

すくなさま「それだけですか」

 

大国主命「大穴牟遅神(おおなむぢのかみ)、

     大名持神(おおなみちのかみ)とも申します」

 

すくなさま「大名持神と言うと、まだ他にも名がありますか。
     あったら全部言ってください」

 

大国主命「葦原色許男神(あしはらのしこおのかみ)とも、
     八千矛神(やちほこのかみ)とも、

宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)とも申します。

まだ他にも、多くの人が数々の名をつけております。」

すくなさま「そうですか、わかりました。

 国造りの仕事を固めるためには、あなたはまず、

 その名を全部捨ててしまわなければいけません。

 一人でそんな良い名を持って仕事の功績を
 自分のところに集めてしまったのでは、

 人心が倦むのはあたりまえです。


 そればかりではなくて、そういういかめしい名を持って


 お供を連れて堂々と天下を歩いたのでは、
 世の中の真相が分からなくなりますから、


 あなた自身がどんなに親切を尽くしたつもりでも、
 その親切が的外れになりますからダメです。


 あなたが心配しているのは『国中のみんなが苦情は言わないけれども、
 満足はしていないようだ、


 顔に元気が無く、目に光が無い』ということでしょう。
 
 どうです、思い当たりはありませんか」


この言葉をきっかけに大いに反省した大国主命は
自身の名では何一つ仕事をしなくなり、

大国主命の行った仕事は
「すくなさま」の仕事として伝えられるようになりました。

 

そして、冒頭の画像にあるように(左肩にのっている小さな人がすくなさま)


「すくなさま」は大変小さな神様でありますので、
普段は居るか居ないかわからない神様です。

 

こうして、誰がしたのかわからない仕事があちらこちらで進められましたので、

はじめてみんなの心の中に『ああ、ここはまことに住み良い、良い国だ』

という気持ちが起こって参りました。

 

目に見えない働きに対するお陰さまの気持ちですね。





私たちはこの話から様々な事を学べます。

 

『他人の命の発展になるような仕事をしても、それによって褒めてもらったり、

 名誉をもらったりしないようにしなければ、せっかくの良い仕事も、

 本当の良い仕事にならないものだという事 が力強く主張されている』

 

と本の帯にもありますが、これに加えて、
強力なリーダーシップの副作用についても述べられていると思います。

 

強力なリーダーシップを発揮すると、必ずフォロワーに依存が生じます。

 

依存はフォロワーの命の力を衰えさせます。

いとも簡単にフォロワーを家畜のようにしてしまいます。

 

部下の目になんとなく力が無いなと感じた時、

もしかしたらあなたは名を求めすぎているかもしれません。

 

もしかしたらあなたが主導しすぎているかもしれません。

 

そのあたりもこのツールから浮かび上がってきます。

 

画像出典:公益社団法人和歌山県観光連盟





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こんばんは。山田亨です。

 さて、先日、経営者の集まりで懇談をしておりましたところ、
これからのリーダーは「ファシリテーター」でなくてはならない
というお話しになりました。 

一方的な指示命令ではなく、
部下のやりたいことをしっかり引き出し、
それを実現すべく物事を整理し、進めていく。 

「サーバントリーダーシップ」という言葉もありますが、
私もこういうリーダーシップについては大いに賛成です。

 ※

でも、私はリーダーがこのリーダーシップをとる上で
一つだけ見落としてはならないことがあると考えています。

そして、それは良く見落とされ、組織を腐らせていきます。 

それは「規律を守らせること」です。 

人間として相手を尊重すること、
社会人として最低限の礼儀とか仕事の姿勢、
 実務面では「安全」とか「信用」とか「コンプライアンス」に関わること、

 そして、もう少しポジティブな面では、
理念とか自分たちのアイデンティティ。

 ※

 私はリーダーの一番大事な仕事って、
このような規律を守らせることだと思います。 

ボトムの「譲れないところ」だけはガッチリと押さえて、
そこから上はファシリテーションしていけば良いのです。 

コーチングやファシリテーションを導入してうまく行く組織は、
もともと規律が保たれていた組織です。

 組織に緊張感がなくなると、
コーチングもなぁなぁになってしまいます。 

注意したり叱ったり、
あーだこーだ言うのはとてもメンドクサイことです。 

なので、「最低限どこは譲れないのか」ということは
よく考えておく必要がありますね。 

そして、譲れないことについては
徹底的にこだわってしっかり躾けていきましょう。 

もちろん、そういうのは、
できるだけ最小限にしたいのですけどね。





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こんばんは。山田亨です。 

上司と部下が話が合わない理由、
前のお話では「考えている抽象度の差」について説明しました。

そして、 私たちは人の上に立つとき、
もう一つ知っておかなければならないことがあります。

 それは、役職が下の者になるほど「自分本位」であるということ。

ここで「自分本位」とは単に自分勝手という意味ではありません。 

役職が下のものでも「良い人」はいっぱい居ますね。
でもその人たちも根本的なところでは「自分本位」です。


 一方で、役職が上がれば上がるほど、人は他者本意になります。


役職が上の人にも「悪い人」はいっぱい居ます。
でもその人たちも根本的なところでは「他者本意」です。

 ※

 くどくど説明しましたが、
ここでの「自分本位」「他者本意」という言葉に
善悪のニュアンスはありません。 

文字通り
「自分のことを考えている時間が多いか」
「他者のことを考えている時間が多いか」の違いです。

 役職が下の人は傾向としては、
自分のことを考えている時間が多いです。

「自分は上司にどう思われているだろうか?」

「自分は仲間と上手くやれているのだろうか?」

「自分の仕事が意味があるものだろうか?」

「自分は組織に貢献できているのだろうか?」 

基本的に思考の矢印は自分の方を向いています。 



 一方で、役職が上がってくると思考の矢印は外側を向くようになります。 

「顧客のニーズは何か?」

「全体像はどうなっているのか?」

「役員は今何を考えているのか?」

「潜在的なリスクは何か?」

「部下は本当のことを言っているか?」

「この部下にはどこまで仕事を任せられるか?」


と、自分の外側のことを考えています。





責任を背負っているわけですから当たり前ですよね。





この違いを「本人の資質」として話を進めようとすると
全く話は通じません(心の中で逆ギレされて終わりです)。 

役職が下の人は良い人も悪い人も、
基本的には矢印は自分の方向を向いているのですが、 

関心毎は「自分が組織において価値ある存在であるか否か」
基本的にはこれだけです。

 仕事をより良く進めていくためにはなんとか、
自分の外にも関心を向けてもらいたいところです。 

仕事は他者との関係で成り立っていますので、
他者の事を考えないと話になりません。

 でも、上司は部下の自分本位を嘆いていてもいけません。

これは本人の資質以前に、人間の本能に関する部分ですので
これを前提としてコミュニケーションするべきです。 

そのためには、具体的には、まずは承認欲求、
所属の欲求をしっかりと満たしてあげましょう。 

挨拶、話の聞き方、声のトーン、表情、質問の仕方、
変化に気づく、気遣う、できたことを褒める、雑談する、
感動ストーリーなどをシェアして仕事の「意味付け」をしてあげる… 

いろいろな技を総動員して、
部下の承認欲求を満たしてあげましょう。 

自分の心理的な安全が確保されれば、
自然と他者の方向を向くようになりますので。

 ※

また、これをお読みのあなたが「部下」の場合は、
まず自分の思考の矢印が自分自身に向いていることに気づき、 
自分の外のことをいろいろと考えてみることが必要ですね。

そうすると今よりも仕事はおもしろくなってきますよ。





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こんばんは。山田亨です。 


さて、役所時代よく言い聞かされていたのが、
「一つ上、二つ上の役職の視点で仕事をすること」ということ。 


課長や部長や局長、はたまた大臣や政治家の立場ならならどう考えるか?


ということを常に考えさせられてきました。 


「上役の気持ちになって仕事をしろ」ということは精神論的に良くいわれることですが、


 様々な企業にお伺いしたり、いろんな方のお話を聞く中で
これには実に深い意味があるということを最近になって腹落ちするようになりました。 


二つの意味がありますので、二回に分けてお届けいたします。


今日は一回目です。 





現場でワークショップなどをさせていただいて感じるのは、
スタッフレベルの方は具体的な話は良く理解される一方、
抽象的な話になると途端に耳を塞いでしまうということ。


物理的に耳を塞ぐわけではないですが、
明らかに右から左に流れているのが分かります。


 一方で、役が上がっていくほど「概念」や「考え方」といった、
目の前に指し示す対象の無い抽象的な話を理解されます。 


そして、この傾向は通常の仕事でも同じで、スタッフレベルの人は
ひたすら自分の目の前に起こるトラブルのことのみをひたすら考えており、


 その上司は、もっと広い視野を持って仕事の指示をしています。


 ※


ここまで、目の前の課題や問題について、部下は「具体的に」しか見えておらず、
上司は「抽象的に」見えているということを説明しましたが、
実はこのこと自体は問題ではありません。


本当の問題は「相手も自分と同じように問題を見ている」
と思ってコミュニケーションすることです。 


もう一度言います。


 上司と部下がコミュニケーションできない本当の問題は、


見えている抽象度が全く違うにも関わらず、
「相手も自分と同じように問題を見ている」
と思ってコミュニケーションすることです。 


これにより、上司は部下の分からなさ加減にイライラし、
部下は上司の言っていることが非常に理不尽に聞こえます。 


不幸の原因はお互いの見えている視野に関する無理解にありました。


 と、いうことで、もしあなたが上司であるならば
「部下は具体的にしか物事が見れないこと」を前提として、
物事同士の関係性や背景情報、意図をしっかり説明してあげましょう。


 決して部下のことを「バカだ」と思ってはいけません。


あなたも昔はそうだったはずです。 


そして、もしあなたが部下であれば、
あなたが見えている世界は限りなく狭いです。


上司がどんな世界を見ているかについて思いを馳せて仕事をしましょう。


 上司に一つ一つの仕事の意図をしっかりと確認するのも大事ですね。
そうすることで、仕事はおもしろくなってきます。


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 是非、こちらの記事をご覧下さい。


こんにちは。山田亨です。


さて、いつもお世話になっている
(株)エイ・アイ・シー代表取締役社長 坂本佳昭 様より、
山田の仕事ぶりについて文章をいただきましたので紹介させていただきます。 


あまりに過分なお言葉で私としてはお恥ずかしい限りですが、
山田のことは横においておいても、経営者の視点がわかる


非常に興味深い文章だと思いますので是非多くの方に
お読みいただきたいと考えております。


 (ここから) プロスポーツの世界ではコーチの存在が大きい。


仕事でも良いコーチに出会えれば、
本人のポテンシャルを大きく引き出してもらうことが出来ると思う。 


だから、今から20年くらい前にコーチングという言葉が
日本の会社の中でもよく聞かれ始めるようになってきた時から
自分がコーチングを受けることに興味を持っていた。


 しかし実際に受ける機会に恵まれず、時は流れた。


 約10年前に起業して、コーチングを生業にしている人と出会う機会が増えた。
 しかし私は彼等らからコーチを受けたいとは思わなかった。 


ここからは私の偏見だが、コーチをする立場でありながら、
社会人としての経験や実績が不足している人ばかりだと感じたからだ。 


もっと言えば社会人として成果を上げられていない人が
コーチの資格に逃げているような感じさえした。 


プロスポーツであれば、
本来コーチとは選手としてある程度の実績を収めた人か、
もしくは社会人としてそれなりの実績や経験がある人が、
コーチングの勉強をして就く仕事だと思う。


 スポーツは一流の選手であっても
年齢による体力の限界からいつまでも現役選手を続けることはできないが、
 ビジネスにおいてはいつまでも現役であり続けることが出来るため、


素晴らしいビジネスコーチになれる実績や経験を持った人は、
コーチにはならず良き経営者や素晴らしい管理職として
第一線で活躍しているに違いないと思っていた。 


つまり良いコーチを探すことはとても難しいと感じていたのである。 


それでも取引先の会社の紹介で過去に何度かコーチを自分自身や社員につけたことがある。 


どれもそこに費やした時間と料金に見合う成果を上げることはできなかった。


コーチがトリガーとなって不本意な形で退職した社員もいた。


やがてビジネスコーチを探すことは諦めるようになった。 





私が山田亨氏と出会ったのは2014年の晩夏のことである。 


たまたまインターネットで彼が主催しているセミナーを見つけた。


そのセミナー内容は彼がコーチをしている大学アメフト部が
弱小チームからチームワーク形成を通じて勝利を重ねていくというものだが、


コーチングを生業としている山田氏が、
結果が求められるスポーツの世界で結果を出しているという点に興味を持った。 


このセミナーに出席したかったが、残念ながら申込期限を過ぎていた。


そこで彼に個人的に会いたいというメールを直接送って、
別の日に会うことにした。 


初対面の時に、この人にコーチをしてもらいたい。と強く感じた。


そしてその日のうちに契約した。


当時の山田氏はおそらくコーチとして独立してからそれほど歳月が経っておらず、
ビジネスコーチとしての引き出しは少ないのでは無いかと感じたが、
それでも構わなかった。 


彼には「人に良くなって欲しい」という志が眩しいくらいにあったからである。


真っ直ぐにそのように思って生きている人にはあまり巡り会うことは出来ない。 


キャリア官僚の道を捨てて、
生活基盤を整えるのが簡単では無いコーチとして独立するなんて、
ほとんど漫画やドラマの世界。 


山田氏とのコーチングを通して、会うたびに
彼のコーチとしての引き出しが増えていることに驚いた。 


裏で猛烈な努力をしているのだろう。 


山田氏は相手のために強さと優しさを兼ね備えた人物として
成長していこうと自己を律しているようだった。 


私は山田氏に対してコーチである前に人として尊敬し惹かれていった。 


だからコーチング当初は、自分がコーチングを受けることよりも、
山田氏がどうして今のような考え方やメンタルを身につけたのかに興味を持ち、
沢山質問していたように思う。 





やがて社員のコーチもお願いすることにした。


社員のコーチを外部に任せるのは経営者としてとても勇気がいる。


何故ならばコーチングを受けることによって、その社員が本当にやりたいものが明確になってきて、 
それと会社とビジョンとが大きくズレていたりすると、モチベーション低下や退職につながるからだ。 


しかもその時点での社員のやりたいことというのは現状からの逃げであって、
本気でない場合も多い。


以前のコーチングではそれによる悪影響が大きく出た。


しかし、当社のビションが顧客にとっても社員にとっても良心的なものであれば、
良い心を持った社員の多くは現在の仕事や会社に対してより愛着を感じるかもしれないと考えた。 


コーチングは時間もお金もそれなりにかかる。


樹木でいえば地中の根を成長させるようなものであり、
目に見える成果を期待したわけではなかった。


しかし結果的に彼のコーチを半年間受けた社員達は、明らかに心が成長したように思う。 


ある者は、クライアントに全力で情熱を注ぎ込むようになった。 
ある者は、弱者に対する優しさが出てくるようになった。 


ある者は、チームワークを重んじるようになった。


ある者は、もっと会社を理解しようという気持ちが強くなった。 


そして山田氏のコーチングを受けた全員が
明らかにクライアントや取引先に対する質問の質が上がったことが、
彼らの日報からはっきりと分かる。 


質問の質が上がったということは、内省の質、リーダーシップの質が向上したことを意味すると思う。 


私は山田氏との関わりを通して、
「この人に聞いて欲しい、この人と関わりたい」と思える人間性を身につけることが、
上司として非常に大切なことであることを改めて認識できた。 


そのことがなによりの財産だと思う。 


(ここまで)


 坂本社長、ありがとうございました。

こんにちは、山田亨です。


私は役所時代、比較的上司や同僚に恵まれてきたと思います。 


仕事面で悶絶する事は多々ありましたが、
人間関係で悩んだ事はそれほどありませんでした。 


そんな中で、今日はご一緒に仕事をさせていただいた
優秀な先輩のエピソードをご紹介させていただきます。


 ※ 


とある業界の担当をしていたとき、
隣の班に新しい班長さんが着任されました。


周囲からも認められている同期ではエース格の方です。


 喋りながら相手の頭の中を洗脳してしまうような、
ホレボレするような演説が持ち味の方でしたが、


 着任されて、目先の仕事について一通り押さえた頃、
その人の行動で「なるほどなぁ」と思った事がありました。


 ※


 それは、業界の歴史を学び始めた事。


 農林水産省は比較的古い業界を相手に仕事をしている役所なので、
各担当課ごとにつきあっている業界の「○○年史」が充実しています。


 当時私たちが担当していた業界などは、大正時代から数えて90年史の世界です。


 その人は、つぶさに業界の歴史を見ながら、
業界の成り立ち、行政の流れを頭に入れておられました。


 当たり前と言えば当たり前の話ですが、そのあたりの流れがしっかり入って
「今」という状況がしっかりと俯瞰できているため 
判断に間違いが無いし、発する言葉にも説得力があります。


業界からは恐れられつつも信頼され頼りにされる存在へと
あっというまになっていかれました。




 「今、ここに集中」という言葉があります。


それは、過去、現在、未来の時間の流れの中で、 
「今」という状況をしっかりと俯瞰し、


時機が見えたときには、
あたかも、鷹が地上に舞い降りるように
当事者として判断し、行動していく。


すごく抽象的ですが、そんな仕事の仕方を学んだような気がします。


良い仕事をする、より良く生きていくためには
様々な角度から物事を見られるように、視点を上げて視野を広げること。 


それが今に集中する事と裏表の関係なのです。



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