平成5年8月31日、徳島市立高校2学期始業式の出来事です。
「校歌斉唱 一同起立 ! 」という東條先生の号令とともに、いつものように私は登壇し、ピアノへと進みました。
前奏を弾き終え1番に入ったのに、歌声が聞こえてきません。
「また歌声が小さいな。怒ってやろうか。」などと考えながら、なおも弾き続けました。
そこでハッと気づきました。
「これは、前任の鳴門高校の校歌を弾いている。」という恐ろしい事実に。
そこで、パニクった私は、「実はいつもと違う長ーい前奏だったということにして、うまく市高の校歌前奏につなげてやろう」ということを考え、なおも適当に弾き続けました。
でも、悪あがきはできないもので、つながらずに結局は止まってしまいました。
私は「すみません。間違えました。」と謝って、市高の校歌を最初から弾き直しました。
夏休み中ずっとオケ・合唱コンクールでへとへとだったのに加え、この年は秋に国体を控え、合同練習会が目白押しでした。
当時の校長は阿部健先生、私の高校時代の担任だった人です。
私のことを哀れに思ったのか、休暇を一日くれました。