先日のハーブ&ライフレッスン。
ハーブ、スパイスの活用と学んできて、3回目の最終回は日本の薬草についての活用。
数千キロ、数万キロ離れた世界の国の香りや薬効高き草・スパイスが手に入る奇跡も、足元の雑草が薬草に変わる奇跡も、どちらも大切に思っています。
今回は足元の雑草を身近な薬草に変えて行く日。
まず今生えている食材や薬となる野草(うちの畑に生えているもの)を紹介しました。
タネツケバナ、スイバ、ヨモギ、オギョウ(ハハコグサ、ゴギョウ)、ハコベ、ナズナ、カンゾウ、ハルジオン、ヒメジョオン、カキドオシ、ゲンノショウコ、ノビル、カラスノエンドウなど。
この中に春の七草が3種が入っています。どれでしょう?
まだうちの周りは出始めたばかりの薬草たち。この中で、旬を迎えているハコベに着目しました。
ハコベをまずは観察。
小さく白くて可憐な花を咲かせています。
葉のつきかた、葉や茎の産毛、切れ込みが強いけど繋がっている花弁、めしべ、おしべなどもルーペで観察しました。
春は特に色とりどりの花々が咲きますが、どうして植物はあんなに美しい花を咲かせることができるのでしょう?
植物の体の中で、どんなことが起こっているのか、不思議におもいませんか?
花は葉が形態を変化させていくことで作られるもの。
葉の形が少しずつ変わり、萼ができ、花びらができ、おしべができ、めしべができる。収縮と拡張を繰り返し、目的を叶えながら植物は成長していきます。
前の段階の足跡や準備が、そこには残されていて、そんな足跡をたどりながら、観察すると、そこには植物の意図が見え、まるで植物と会話ができるよう。
そんな視点で、観察すると、一つ一つの植物を覚えるのに役立ちます。
きっと、みなさん、ハコベを忘れないですね。
ハコベは、昔から歯茎の出血や、歯痛など用いられて、江戸時代にはハコベをしぼった青汁に塩を加えて乾燥させた「ハコベ塩」で歯を磨きました。
今回は「ハコベ塩」作り体験しました。このハコベ塩は私も愛用しています。
美しい緑の塩。
ハコベの香りは、子供の頃の懐かしい記憶を想起させ、癒されます。
それから、日本の薬草で、ハーブボールも。
ヨモギメインで、スギナ、クロモジ、ゆず、ゆずの葉、ドクダミ、シソ、ナギナタコウジュを混ぜて作りました。
解毒、利尿、血行促進が期待でき、鬱っぽくなりやすい春にも有用な精神安定が期待できる香りのものたちを使いました。
これが、なんとも癒される最高の香り。「やっぱり日本の香りはいいよね!」って盛りあがりました。
それから、みんなが一番楽しみにしていたチャイ作りも。
すっごく喜んでいただけたようで何より。ポイントを守れば誰でも絶品チャイができますよ。
講座が終わるのは寂しいですね。また企画しますね。
植物と一緒の幸せな一日、ハーブ&ライフにご参加くださった皆さま、ありがとうございます