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堂々、発達生涯 -ボクとADHDの付き合い方-

【ADHDを活かす!】がモットーのブログ。ボクの体験をもとにしたADHD(注意欠陥・多動性障害)の対処法(生活・仕事など)をメインに発信します。

ども、こんばんは★

それでは昨日の続きを。

 本当に自分はADHDであることを確かめるなどの目的で成人知能検査「WAISⅢ」を受けました。検査の結果は先の記事でもお話ししたように、生まれつきの発達上の偏りがあること、つまりADHDであることが裏付けられました。
 また、どんな特性があるのかがわかりました。(⬅詳しくは前回の記事

今日は検査の結果、そこから得られた自分の特性について考えたことを書いていきたいと思います。

まず検査から得られた所見をいいますと、
 # 言葉の力が強い
 # 言葉の意味、違う言葉の共通点があやふやなので、ミスコミュニケーションが起こりやすい
 # 聴覚から入る刺激にとことん弱い(雑音に弱く、そっちに意識をむけてしまう)
 # 耳から聞いただけだと記憶がものすごく抜け落ちる
 # 法則性がはっきりしたものなら得意
 # 全体を見て重要なポイントを見つけるのは不得意
 # 与えられた作業内容の理解はできる
 # 注意や集中することが困難

以上の8点になります。
全部解説すると長くなるので、自分が思う代表的なものを3つに絞ってお話しします。

1. 耳から聞いただけだと記憶がものすごく抜け落ちる←今日はココをお話しします。
2. 全体を見て重要なポイントを見つけるのは不得意
3. 注意や集中することが困難 


1. 耳から聞いただけだと記憶がものすごく抜け落ちる

◆ これまでの体験 
 これが私の一番の弱みです。
 自分でも「大事なことなのにどうして忘れてしまうかなぁ」と仕事中つくづく思います。
 上司から仕事の指示を受けた直後に、他の人から別の用事をふられたときにすぐ忘れることが多いです。その次は指示に取りかかって歩き出したときです。
 どんな場面かというと「何を言われて、何しようとしてたんだっけ?」とど忘れすることです。

 これは作動記憶の問題から来ているのではないかと思います。
 作動記憶はまたの名前をワーキングメモリーといいます。簡単にいうと動作に必要な短期的な記憶の入れ物のことです。「あれやったら次はこれ」というのは作動記憶になるんじゃないかなと思います。
 これが検査結果から全検査中もっとも低い値で、同年齢と比べても極端に低い(知的障害の境界線レベル)ことがわかっています。
 また雑音にとても弱いです。指示を聞いている最中に、他の場所で話し声が聞こえるとそっちに気を取られてしまいます。

 かといって言われたことは必ずメモをとるのですが、メモをとっても話の内容をきちんと理解していないのでメモを見ても、ちんぷんかんぷんのときがあります。
 それで「もう一回聞いてもいいですか?」と訪ねます。自分でもわかっているのですが、こういう言葉が周囲のペースを乱して、不愉快な気持ちにさせてしまいます。
 作動記憶の問題は仕事の質だけではなくて、人間関係にまで影響してしまうのです。
 

◆ 考えたこと
 仕事は仕事でも、仕事を動かしているのは人。人は人に変わりありません。だからチームワークが大切で、いかに気持ちよく仕事ができるかというのは非常に大切なことだと思います。
 その点では、「記憶が抜け落ち、また聞いてしまう」というのは周りを乱してしまうからよろしくないのだと思います。
 メモをとることは続けますが、それだけでもどうしても怖いのが現状です。
 また落ち着きがないのが私の特徴です。わからないことでも「わかりました!」とせっかちに仕事に向かおうとする衝動にかられてつい言ってしまうことがあります。それで行く先々で「あれどういう意味だったけ?」と考えてしまいます。
 それに気を取られていると作動記憶の低さから、また別の問題でミスをします。たとえば運転中に考えていると気を取られて事故をしてしまうといったことです。

◆ 対策
 落ち着きのなさが記憶を抜け落とすことに拍車をかけていることが問題です。つまり真の原因は落ち着きがないことで、耳から得られた情報を記憶させる精度を高めるには落ち着きが必要ということになります。
 なんでも急ぐようにして聞いたりすることで気持ちや頭が先走りすぎて、それが雑念となってただでさえ記憶の入れ物の容量が低いので、入れ物に次々と情報が入ってくると、その分だけ前にあったものがどんどん抜け落ちてしまう。
 対策は落ち着いて聞くことです。ではどうやって?
 

① もっと近くで聞く。
 雑音が多いところで平気でいられる人はそうはいませんが、私の場合は気が狂いそうになります。その環境自体を工夫すればいいことに気がつきました。
 他の部署の声も耳にどんどん入ってくるので、そっちに意識を取られないような環境を作る。たとえば、上司の指示を向かい合った机同士のところから聞くのではなく、真横に行って聞くなど上司の間近で聞くこと。そうすれば、雑音も耳に入りにくくなる。

② 指示を聞く場所そのものを変えてしまう。
 どうしても事務所内で話し声があちこちで起こってしまってどうしようもないときは、音が少ない場所に移って話を聞く。まあ、これに関しては難しいかな。うちの上司には悪いし、面倒くさいのが嫌いな方なので。
 それが許せる方にはその方法でやってみたいと思います。

③ わからないことは聞く。
 当たり前で初歩的なことですが、どうしても気持ちが急いでしまい、わからないことをわかったようにして返事をしてしまいます。先に書いたようにきちんと聞く環境が整えば、落ち着いていられるし、わからないことを聞く余裕もできます。ちょっとでも、疑問に思ったことは聞くことを心がけます。

④ 話を区切ってもらう
 指示内容を区切らずに立て続けに出されると、容量オーバーで混乱します。パソコンがフリーズする状態です。それなので、区切って出してもらうことをお願いすること。区切らずそのまま言われ続けたら、「待ってください!」とお願いしてメモをとる。記憶も定着しやすいし、メモを読んで意味を理解する精度もあがります。

⑤ メモ+α
 メモだけで怖いなら、録音という手もあります。まあ普通だと仕事の指示を聞くときはメモを取る姿を容易に想像できますが、録音となると構える人もいます。そこはポケットに忍ばせたレコーダー、またはスマホで録音するという手もあります(悪用厳禁)。あとはそれをどこで聞くかが重要となりますが。


明日は、【2. 全体を見て重要なポイントを見つけるのは不得意】についてお話する予定です。
またもう一つ、生活の工夫を紹介します。それも【動画】で!

お楽しみにしてください!