改善ですか?改悪ですか?
業務改善アイデアマン &
アメブロカスタマイザ
野村 比呂士 です。
良いと思って、業務を見直したのに、
前より悪くなってしまった、という
経験ありませんか?
こんなことがありました。
受注が増え、
入庫する部品点数も増えました。
そして、
「入庫した部品がアチコチに散乱している」
という苦情。
で、これはなんとかしないとダメだ!
ってことになり、ミーティングが始まります。
あーでもない、
こーでもない、
あーだ、
こーだ、
最終的に出てきた答え。
「部品を置く場所を確保して、
スペースを広げよう」
なーーるほど!
って、
本当に、これで、
解決ですか??
スペースを広げたら、
部品の散乱は改善されるのでしょうか?
余計に、散乱した部品が増えるだけなのでは?
これは、改善ではなく、改悪ですよ。
ことの発端となった
「入庫した部品がアチコチに散乱している」
この事情を聞いてみました。
その結果、わかったことは、
「入庫した部品が、どのプロジェクトに
使われるものなのか、分からないため、
それで、部品を集約できず、アチコチに
置いている」
「違うプロジェクトの部品を
積み重ねて置いてしまうと、
今度、探すときに大変」
つまり、今回の
「入庫した部品がアチコチに散乱している」
は、事象であって、
「プロジェクト毎に集約できないため
散乱している」
が、問題の本質なのです。
改善の方法は、
「部品を置くスペースの確保」
ではなく、
「部品を集約できるようにする」
が、先ず最初にやるべきことです。
1.入荷部品がどのプロジェクトに
使うものか、判別できるようにする。
2.部品は、プロジェクト毎に
集約する。
3.その上で、スペースが
不足するなら、増やす。
が、正論なのです。
改善するときは、
何が問題なのか、
じっくりと考えて、
問題の本質を見抜いてください。
問題の本質の見抜くコツ。
じっくりと話込むことです。
なぜ??面倒くさいと思うのか?
なぜ??大変だと思うのか?
なぜ?
なぜ?
なぜ?
を繰り返してください。
上っ面だけの改善は
改善ではなく、改悪です。
では、そういうことで。
