みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

 

今年も、またこの日がやってきます。

3月11日。

もう15年も経つのですね。

 

あの日、みなさんは
どこで、何をしていましたか?

 

私は仕事で、都内にいました。

地震発生直後はやることが多く、
ようやく落ち着いたのが21時ごろ。

JRや地下鉄は止まっていましたが、
私鉄は減便で動いているらしいと聞き、
1時間ほどかけて新宿まで歩きました。

 

金曜日の夜なのに、
街にはまったく浮かれた空気がなく、
夜道を、たくさんの人が黙々と歩いている。

 

現実ではないような、不思議な感覚でした。

 

いつも使う私鉄の駅に着くと、そこには想像以上の人。

駅から人があふれ、駅前の広場から道路まで、
人、人、人。

 

電車も動いていない様子で、
「ここで待っていても仕方ない」
そう思いました。

 

二駅先に住む叔母の家へ向かおうと、
駅の側道を歩いていた、その時です。

 

ドンッ!!

誰かに背中を強く突き飛ばされたような感覚。

 

気がつくと、駅の内側へ流されていました。

同時に、後ろからも人が一気に押し寄せてきて…。

「流れに逆らったら危ない」
そう思い、必死に人の流れに身を任せました。

 

すると、なぜか
駅構内で人止めをしているロープの、2列目に。

 

「え?どういうこと?」と呆然としていると、

「まもなく電車が到着します。
絶対に走らずにご乗車ください」

というアナウンスが流れました。

 

誰も走ることなく、数列ずつ、静かにホームへ。

2列目だった私は、座って帰ることができたのです。

 

いったい、
誰が私の背中を押したのか。

今でも、謎のままです。

 

その後、しばらくするとあったのが
節電のための計画停電。

いつもの路線では帰れず、
徒歩40分、又はバスを使う
少し離れた駅を利用する日もありました。

 

駅に着くとバス停は長蛇の列。

タクシー乗り場も、人でいっぱい。

「歩いて帰るしかないか」
そう思って歩き出したものの…暗すぎて、怖い。

 

都内ではないので、夜道は本当に真っ暗。

人の足音だけがやけに響いて、
怖くて、怖くて…。

結局、駅に戻ってしまいました。

 

「この行列じゃ、タクシーは当分無理だな」

そう思い、お菓子と飲み物を買おうと
タクシー乗り場前のコンビニへ向かうと、

「Mちゃんっ!!Mちゃーーん!!」

と、呼ぶ声。

 

小学校からの友人、Kちゃんでした。

よく見ると、Kちゃんの前に並んでいる人は、あと数人。

「Mちゃん!一緒に帰ろうよ。タクシー代も半分で済むし」

「心細かったから一緒に帰れて嬉しい!」

私は思わず、

「それ、私のセリフだよ」と笑ってしまいました。

 

いつもと違う帰り道。
いつもと違う空気感。

友達に会えて、張りつめていた気持ちが、
ふっと緩んだのを覚えています。

 

あの時のKちゃんは、
本当に天使みたいに光って見えました。

今でもKちゃんと、あの時の話をすることがあります。


「あんなに人がいたのに、なぜかMちゃんに目がいった」
そうKちゃんは言うのです。

暗い夜だったのに…不思議。

 

駅で背中を押されたこと。
Kちゃんに呼び止められたこと。

それが天使なのか、ご先祖様なのか。
それとも、ただの偶然なのか。

私には分かりません。

 

でも、
確かに、見えない何かに守られ、助けられた。

そう感じています。

 

あの日を忘れないこと。
そして、
今こうして日常を過ごせていることに
改めて感謝したいと思います。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

今日もよい一日を✨