前回のブログに引き続き、ある男の子との再会について。


ブラインドやロービジョンの環境下で、お母さんと段差を超えたり、ビブスに着替えたり、小銭を見つけ出す体験を終えた男の子の視線の先にあったのは、いろんな人たちがプレーする人も、応援する人も、審判も笑顔で楽しんでるサッカーでした。


「あのサッカー、やってみたい?」


「うん!でも・・・。」



「でも??」


「なんか、ボールも大きいし、なんかいつもと違う。」



「あれは、インクルーシブサッカーで、サッカーが上手い人もそうじゃない人も、目が耳が見えなかったり聴こえなかったりする人も、外国人の人も、いろんな人がサッカーしてるんだよ!やってみる?」



「うん。やる!」



男の子とそんな会話をして、なないろサッカーのインクルーシブサッカーに混ぜてもらいました。

インクルーシブサッカーとは、障害や国籍、性別、スキルレベルに関係なくチームを構成して行うサッカーであり、通常よりも大きなボールの使用と、3人タッチ、そしてレフリーによる「アダプテッド・ルール」の決まりがあります。



男の子と僕は、同期がいるチームに入りました。




キックオフを迎える時。   




男の子に聞きました。



「どのポジションがした?攻めたい?守りたい?」
  



「うーん、よくわかんない。」



「そうか。誰か好きな選手はいる?おととい、サッカー日本代表の試合あったでしょ。例えば、長谷部選手とか、浅野選手とか。」




「うーん。僕はともぞう選手。」




返答に困りました。



男の子は、視覚に障害があるわけではありません。




彼が好きな選手として選んでくれたのは、僕でした。



「よし!まずは、たくさん声を出すこと!それと、たくさん攻めよう!たくさんシュートを打とう!外しても失敗してもいいんだ!OK?」




「うん。わかった!!」




僕は、決めてました。
なんとしてでも、この子にゴールを取らせてあげるんだと。




チームメイトのおかけで、ゴール前で僕の足元にボールが転がってきました。




ずっと、もやがかかった視野の中から男の子を瞬時に見つけ、パスを出しました。




「シュートだ!シュート!」   




ゴールが決まった瞬間、もやもやした視野の中からすぐに男の子を見つけ抱きしめ、思いっきり抱き上げました。


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僕はこの男の子を通じてこんなことを感じました。



「少しでも視力が残っててよかった。」



「一緒にできてよかった。」



「彼をもやのかかった視野の中から見つけ出すことができてよかった。」



「こんな僕にでも、できることがあるならがんばり続けよう。」