先月、筑波大学アクセシビリティ部門開設で「障害学生とともに学ぶ共生キャンパス」という大学生向けの講義に在学の大学院生として登壇致しました。180名程度の学生で、教室は一杯でした。
講義でお話ししたことは、視覚障害者の弱視として、どのような工夫を学習や日常生活、スポーツの場面でしているかを話しました。
僕にとって、人の表情が認識できない中で話をすることはとても難しいと改めて感じました。
その中で、心がけていることの一例をご紹介します。
「視覚障害の中で、全盲と弱視と分けることができるのをご存知でしょうか?」
このように問いかけをすると、参加している方々は、挙手をしてくれます。
しかし、僕には何人の方々が挙手しているかを認識できません。
「せっかく、挙手いただいたのですが、かろうじて2列目くらいの方々が手を挙げているのがわかります。ただ、それより後ろの方々は白くぼやけて、壁と同化していてわかりません。したがって、拍手でお知らせいただけますか?」
このように参加している方々に少しでも弱視という見えにくい状況を共有してイメージしやすくなるように心がけています。
講義終了後には、学生たちが弱視やロービジョンフットサルに興味を持ち、見え方や競技について質問してくれました。
筑波大学で、弱視やロービジョンフットサルを少しずつ認知してもらえる機会を今後も作っていけたら幸いです。