「今の若い社員は、どうもはっきりした目標を持っていないように思います。
私の若いときは、何とかしてこの会社を大きくしてやろうという志を持っていたのですけどねぇ」
創業者と社員とでは立場が違う。
この会社を大きくしてやろうという目標を持つ社員はまれであろう。
「この会社で、経営者の域に登りつめたい」
「せめて部長にまで昇進したい」
そういった目標を持っている若手社員はまだまだいる。
あるいは、
「この会社でノウハウを学んで、それを武器にして、独立開業したい」
という社員もいるかもしれない。
それはそれでよい。
しかし、ほとんどの社員は、目標がない。
社長がそれを歯がゆく思うのも無理はない。
しかし、明確な目標は無くても、「これはいやだ」という「マイナス目標」は大抵持っている。
ボーナスの査定が、低いのはいやだ。
同期のあいつには、先を越されたくない。
ミスをして、上司に文句を言われるのはもうかなわない。
等々。
これら、「マイナス目標」を裏返せば、「プラス目標」が出来上がる。
「目標」が出来たら、「達成手段」を考えればよい。
<マイナス目標> ボーナスの査定が、低いのはいやだ
<プラス目標> ボーナスの査定を高くする
<達成手段1> 上司に評価される成果を上げる
<達成手段2> 上司の期待項目を十分理解する
事前に計画書を提出して、コンセンサスをとる
進捗状況を小まめに報告する
頭の中で考えるだけでなく、「書き出す」ことが必要である。
書き出すことによって、自分の「真の願望」がはっきりしてくる。
真の願望がはっきりしたら、「行動意欲」が芽生える。
行動すれば、必ず「成果」が出る。
成果が出たら、「喜び」が生まれる。
このプログラムを社員研修で行ったところ、たちまち効果を出すことが出来た。
皆の目の輝きが変わってきた、と社長が大喜びしてくれた。
もっともこれは、一時的な効果でしかない。
問題はフォローアップ。
習慣付くまでこれをしないと、たちまち「つや戻り」してしまうことは間違いない。