昨日の記事の続きです。
毎年、入試の出題内容についてコメントしてくれる「学力検査問題等研究協議会における主な意見(通称:横審)」ってのがあって、
ここから来春の出題にヒントが無いかどうかを探ってみるコーナーです。
一部引用します。以下、茶色の太字が引用文です。
💻数学は実験考察みたいな問題が増えるのか
数学は得点分布がキレイだったので、難易度についてのツッコミはありませんでした。
昨年と変わらないのはすごいですね。
数学では、既習の内容から条件を変えて新たに問題を設定し考察するなど、
対角線BD引いたら中点連結定理でPSとBDとQRが平行になる、対角線AC引いても同様に平行になるから平行四辺形だよねっていうのを、確かに学校で勉強します(現中3はこれから勉強すると思います)
中点連結定理が使えなくても、やっぱり対角線BDを引いたら辺の比が等しいから平行だって証明をしていくとか、三角形の相似証明をするとか、いろいろできます。
数学の事象から問題を見いだし考察する問題が適切に出題されていた。
「適切」ってのはOKということなので、来春もこういう形式は注意しておくと良いでしょう。
今後も、日常の事象や社会の事象を数理的に考察したり、
「今後も」は次回の出題ヒントだと思っています。
「日常の事象」ってのは多少厄介です。というのも、入試問題に登場する生徒の興味関心がときどき深すぎると感じることがあるのです。
・シャープの芯の太さに興味を持ったAさん(円と相似)
・街中にある道路標識のサイズに興味を持ったBさん(2次方程式)
・夏にお店で売れるおはぎの個数と気温の関係に興味を持ったポチ夫さん(データの分析)
みたいな。
日常の事象や社会の事象も、中学生のある程度の人数が考えたことのある内容だったら良いのになあって思うんです。
「今日も暑いですね💦ところで僕が生まれてから15年間でどのくらい真夏日が増えたんだろう…」くらいのレベルに落ち着いてほしいです。
得られた結果を振り返り統合的・発展的に考察したりする力や、
データサイエンス寄りな問題が今後も増えてきそうです。
ここ3年連続で登場している例のソフト、
2023年は
2022年は
タブレットに画像写して、指で動かしてパラメータ変化させて楽しむ遊びは来春も登場すると思います。内容は3年間で関数→図形→関数と来ているので、今年は図形かな😸
図形だけど、平行線をいじって三角形の形がどう変化するかとか、2022年みたいに関数と絡める感じになかもと予想。
数学的な表現を用いて論理的に説明する力をみる問題の出題形式について、一層工夫してほしい。
「出題形式を一層工夫」して、良問になったことがあんまりないんですよ(白目)
どういう問題が増えるのか、ChatGPTにきいてみました。
問題例にある「計算した後に説明」ってのは最近増えています。
数学なのにプレゼンテーション形式の問題とか出てきたらちょっと嫌だなあ…
暑いので今回は以上です。次回は社会。
ちなみに冒頭の画像。
GPT-4oはすごいです。