学力Bの感想とCに向けて/「中3範囲の得点率」を考える | ガクシンのブログ~札幌市西区の学習塾

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今日は長文になってしまいましたが、最後の方に提案的なモノがあります。

 

学力Bの結果が返ってきていますが、当塾エリアの中学校はAに比べて国数はAほぼ同じ、社は甘口、理英がやや辛口だった模様です。ただこれは例年通りな印象です。

 

最近道コンや学力テストの感想記事を書いていなかったので、軽く書こうと思います。

 

やしの木国語

国数は学力AとBで問題作成チームが違うのかなーっていう気がしました。学力Bは学力Aに比べるとやや北海道入試を意識したような設問が多い感じ(各大問の最後の問題とか)…ただABCの文章の長さは入試に比べて短いです。基本的に文章の長さが長くなればなるほど平均点が下がる(=生徒の読むスピード、読解力が弱い証拠)傾向にありますが、B4で4ページ縛りという形式を維持している学力テストですから、学力Cになっても平均点や難易度はABと変わらず、入試と比べても甘めな傾向は続くであろうと現状見ています。

 

 

 

牛数学

数学はいつもABCで出題パターンが変わらないので、難易度の変化はあまりありません。配点が高いので計算ミスには注意しましょう。ただ学力Cは特に関数と確率が入試に近くなる傾向がありますので、その辺は入試問題の過去問とかに触れてもいいのかなーって感じです。

 

 

あと二次関数と相似…中3の追加範囲の出来はとても注目しています。他の科目にもいえるので、これは後述します。

 

コアラ社会

社会は問題が読み取りやすかったという感想が多いです。問題を見てみるとAに比べて選択に悩む問題が少なかったかもしれませんね。中学校でも平均点はやはり高めです…公立入試は結構深くまで突っ込まれることもありますので、今後も高得点を狙うなら、知識理解をもっと固めるといいでしょう。というか今回は激甘だったかもしれません…当塾平均で90点超だし、応用だと94点です…昨年みたいに60点満点時代なら、大変が54点以上ってことでしょう…Aより総合得点が上がったと喜んでいる生徒も、社会以外の4科目で得点上昇したかどうかは、確認した方が良いんじゃないかなあって気はしますよ。

 

ヘビ理科

理科は出題単元がABCでハッキリ分かれているので、Aで出題されなくてBで出題された範囲や単元の相性が悪かった人が多かったのかもしれません。あと生殖とかダニエル電池とか、中3範囲の理解暗記ができていたかどうかは点数以上に大事だったと思います。学力Cは中3の運動とエネルギーという単元が入ります。定期テストと重複する中学校が多いと思いますが、速さ計算、仕事の計算、中1中2の密度や電流の計算など、処理的な訓練を厚めに取り組んでおくと良いですよ。

 

スライム英語

英語は文法と読解の両方でAよりB、BよりCと難しくなっていく傾向です。特にSS55以上の高校では、英語の読み込みはこれから大きな差になるかもしれませんね(国社はみんな取れるので差はつきませんし、数理はみんな取れないので🤤やっぱり差がつきません)。

 

 

あと学力B、学力Cと中3文法が範囲に追加されていきますが、リスニングも範囲に合わせた文法が出始めます。こちらの対策は大丈夫でしょうか。

何気に学力Cの範囲は関係代名詞まで入っていて、これは昨年までの指導要領でいうところの最後のところなのです。

…ということは、去年までの入試過去問のリスニングなどが今から活用できる場合があるということですので、もしお手元に過去問教材があれば、リスニングの練習を始めてもいいかもしれませんね。無ければ↑の分野別過去問がオススメです。長文+英作文+リスニングですので完璧かも??

 

豚「中3範囲の得点率」で学力C以降の勉強が見える

僕自身、学力ABCを受けるたびに得点がガッツリ下がりました(白目)。塾ではネタにして言っていますが、結構シャレにならないくらい下がったと記憶しています。

原因は単純、全く勉強しなくなったから。

ちなみにその年の11月1日はサイレンススズカが大逃げした秋の天皇賞でした。そのときの1枠1番の単勝馬券は実家の机にまだ挟んでいます。…まあそういう時期だったもので、何というか中3の秋は今思うと黒歴史の塊、顔から火どころか血が出るほど恥ずかしい思ひでです。

 

塾講師を始めてから、生徒がこの時期に猛勉強しているのを見ると、本当に凄いと思うのです。そしてそれを指揮指導している自分は、生徒の頑張りを見るたびに「あーもっと勉強しておけば良かった」と毎年後悔するのです笑。まあもし僕が中高生の頃にシロヤマ先生みたいな塾講師に出会って鍛えられていたら、今ごろ衆院選に立候補しているんだろうなーって思いますけどね(妄想族)

 

 

話がそれましたが、学力Cでは全体得点における「中1中2の範囲」と「中3範囲」の得点率っていうのをちょっと計算してみると良いかもしれません。

このブログで何度も書いていますが、入試本番では中3夏以降の範囲が「目に見えない出題」も含めると体感で6割以上を占めると考えています。

学力AやBはまだまだ中1中2の範囲が大多数です。学力Cになって、3割程度は中3範囲になるのかなって感じです。二次関数や相似、公民や運動とエネルギーなどは分かりやすいですね。国語や英語も「これ中3の考え方や解き方」ってのが増えてくるので、その辺を確かめてみると良いと思います。

中1中2範囲は復習に時間がかけられているので、比較的点数は取りやすいのです。でも中3夏以降の範囲は、学校で授業を受ける→基本を覚える→学力Cや入試レベルまで持っていくという工程を短期間で行わなければいけません。だから得点が取りにくいのです。

 

「中3範囲」の得点率が「中1中2の範囲」に比べてかなり凹んでいる生徒は、道コンSSや合格率が下がっていくかもしれません…今後入試に向けて勉強時間や取り組む姿勢を見直してみるといいでしょう。

 

学力Bだとあまり中3範囲や入試レベルの問題がないけれど、ザックリですが…

 

・国語…大問1の問6、大問2の問2と問4、大問3の問2と問6、大問4の問2と問5と問6(計33点)

・数学…大問2の問3と問4と問6、大問4の問3、大問5(計29点)

・社会…大問5と大問6(計32点)

・理科…大問2と大問5と大問9(計31点)

・英語…大問1の問3、大問2の2と3、大問3の1、大問5の問1と問4と問6、大問6の問5と問6と問8(計35点)

 

だいたいどの科目も3割くらい。

これらの問題の得点率と、それ以外の得点率に分けて計算してみて、もし正答率に倍以上の差があれば、今後の受験勉強はかなり苦戦するかもしれません…倍以上ではなくても、結構差があるなと感じた人は、一段階アップが求められていると思ってほしいです。

 

今回は以上です。

明日は漢字検定とC模擬を行います。中2標準は対策授業も🔥忙しい週末が始まります。