中学校では、そろそろ中1中2学年末試験の得点通知表が返される頃ですね。
(西野中では、24日金曜日の予定のようです)
ここでいつも、「学年順位は必要か?」という論争が巻き起こるんですよね。
↓知ってましたか?
●札幌は、担任の先生に聞かないと教えてもらえない中学校が多い
●聞いても教えてもらえない中学校・担任もいる
というのが、最近の現状のようです。
私は、「学年順位は発表すべき」という考えなので、それを踏まえたうえで学年順位のメリットとデメリットを列挙したいと思います。
【学年順位推進派の意見】
①順位が分かると、次の目標が立てやすい
→「今回は60位だったか・・・じゃあ、次は50位以内を目指すぞ!」とか、「次も学年1位をキープしてやるぞ!」といった前向きな目標や競争心が芽生えると思うんですよね。
②順位から、どの高校を目指せられるかが分かる
→規模の大きい(1学年150名以上などの)中学校だと、例年進学実績は安定しやすいです。ということは、自分の順位を学校発表の進路実績を比較すれば、何番あたりをキープすればこの高校に合格できるか・・・を逆算できたりします。
勿論、入試本番は定期試験とは範囲も難易度も異なるので参考程度ですが、大学入試と違って「学年半分以下から東西南北合格!」ってのは、北海道の入試制度の特性上、ほとんどないですね。
※大学入試は全然違ってくると思います。受験科目が限られますからね
③単純に、嬉しい。
→素点を取ることよりも、順位を上げるほうが子どもたちは喜ぶと思います。点数が上がっても順位が下がることもありますが、子どもにとっては、2つの指針があるほうが気が楽になると思います。
④出来る人は、順位を気にしている。
→学校生活は集団なのですから、やっぱりこれじゃないかな?
【学年順位否定派の意見】基本、上の真逆です。
①順位が分かると、やる気を無くす人がいる。
→学年の下位3分の1、とか実際に突き付けられると、最近の12~13歳はやっぱりショックを受けるんですよね・・・あれ、俺こんなにできなかったっけ?と。そこで奮起してくれると良いのですが。
②小規模の中学校は高校判定が厳しい
→1学年100名程度だと、進学実績は結構学年ごとで変動しやすい実感があります。学校の先生も「相対評価の順位なんか意味が無い」という理由は何となく分かります。
③喜び半減/怒られる材料になるので、聞きたくない。
→素点が上がっても順位を下げると、「みんなも出来たんかい」と、お得感が半減してしまいます。また、それをネタに親御さんに怒られたりするから嫌だということみたいです。
④出来無い人ほど、順位は聞きたくない。
→イジメを発起させる場合もありますね。学年上位層でも起こりうることなんですよね。
以上のような感じだと思います。
さて、城山は先ほど述べたとおり推進派なのですが、大きな理由は2つです。
①褒める材料を増やしてあげたい
→上記にも書きましたが、「素点」「順位」「偏差値」など、褒める要素としては沢山あったほうが良いと思います。勿論、全てを上げることは素晴らしいですが、現実的にそれが達成できるのは僅かです。成功体験はさせてあげたいです。
②高校入試が「得点入試」ではなく「順位入試」であること
→そもそも高校入試は、「上から●番目までが合格!」という競争なのです。
「△△高校なら××点とれば合格するよ」というボーダー目安はありますが、難易度・平均点が変われば勿論変わってきますからね。
私は模擬試験の返却時に、「第一志望の人数の中で上位3分の1以内なら安心しなさい。半分より下なら気を付けましょう。」と受験生には伝えています。
後は、個人的に順位を知らないと気持ち悪くなる性格だったり、
ぶっちゃけ塾の宣伝にもなるので、良いことだと思うんですけどね。
今回は以上です。
お疲れ様でした!