夫にY病院を反対されたことも含めて、私は今度はかかりつけの内科医にもMRIの結果を見せて、相談しようと思いました。
「先日、子宮筋腫があると分かって……」
おずおずと、私がMRIの画像を取り出すと、内科医はえっと驚いた表情を見せました。
オレ、子宮筋腫は門外漢なんだけど……。
明らかに、当惑の顔つきです。けれどもその時の私は、同じ医者なら何かヒントが得られるかもと、藁にもすがる思いで必死でした。
「……大きいねぇ……」
画像を見て、内科医がいいます。
「大きいですか 私、最近知ったばかりで、まだこの病気のことをよく知らなくて。
じつは、手術する病院もまだ迷っているんです。すぐ手術できるY総合病院か、手術が半年待ちのX病院か。どっちがいいと思いますか」
紹介状は一度、書いてもらったものの、夫の反対もあり、私はいまだにY総合病院へ予約するのは、決めかねていました。
「筋腫の手術は、今は開腹はほとんどなくて、腹腔鏡が主流だよ。だから、そんなに怖いことはない。脳や心臓手術ほど、技術的に難しいものでもないから、すごい名医じゃなくても大丈夫」
「お腹に穴を開けなくてすむ、最近はvNOTES(ヴイノーツ)っていう膣式手術もあるそうですが」
「お腹に傷を作らないために、膣から出すの そっちのほうが手術の時間がかかりそうだから、むしろ身体に負担があると思うけど」
そう言うと、「その婦人科でちゃんと訊いたほうがいいよ」と諭されました。
ここは内科なので、そもそも専門外。やたらなアドバイスはできません。そりゃ、そうです。
けれども、私はまだ一度しか行ったことのない婦人科医よりも、何年もかかりつけ医として、ずっと私を見てくれているこの内科医のほうがずっと、親しみがあるのは当然でした。
やっぱり、あのレディース・クリニックでもう一度訊いてみないと……。
気が重いと感じました。
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